ゲームと映画大好き!
わにやまさん(@waniwani75)です。
今回は、PS4/PS3//PSP/Wii『428〜封鎖された渋谷で〜』の感想。
渋谷を舞台にした誘拐事件が、大きな犯罪へと発展していくサスペンスが魅力のサウンドノベル。
面白い!
これは面白い!
発売から10年経った今プレイしてもめちゃくちゃ楽しめたので、未プレイの人はやりましょう!さぁすぐに!
ということで、感想書いていきまーす。
- 渋谷を舞台にしたひとつの誘拐事件が大きな犯罪へと展開する現代サスペンス!
- 5人の主人公の選択が影響しあってストーリーが変化するゲーム性
- 実写の静止画による国産ドラマを見ているようなノベルゲーム
428〜封鎖された渋谷で〜
プレイ時間 | 25時間 |
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ジャンル | サウンドノベル |
補足 | 分岐の修正がとても簡単でサクサク進められる |
渋谷を舞台にした現代サスペンス
名作として名高い『428〜封鎖された渋谷で〜』ですが、パッケージだけ見るとどうでしょう?
うん、名作と聞いていなければ、手に取らないね!わたしは!
「パケ買い(パッケージ買い)」という言葉があるならば、これは「パケスルー」してます。
だって、想像できないでしょ?
これが、超おもしろいアドベンチャーゲームだなんて!
舞台は渋谷。
「女子大生が誘拐された」という、サスペンスものではどこにでもあるシチュエーションからゲームはスタートし、5人の主人公のストーリーが同時進行していきます。
- 誘拐事件を追う新米刑事
- 娘を誘拐された父親
- 事件に遭遇した渋谷の若者
- ゴシップ雑誌の記者
- 着ぐるみバイトをするネコ
それぞれが全然ちがう場所で物語を紡ぎますが、そこで起こった出来事がつながる、つながる!
「着ぐるみバイトをするネコ」とか、もはや誘拐事件に絶対関係ないやろ!と思いますけど、これが全部ストーリーの重要なピースになっていきます。
5人のストーリーは1時間単位で進んでいくのですが、次への”引き”がめちゃくちゃうまいから困った。

衝撃の事実が明かされたとき、追い詰められて絶体絶命のとき。
どうなんの!?どうなんの!?
と、思わず前のめりになった瞬間、
「 to be continue… 」
うあぁあぁぁ〜!
気になる!気になる!気になるー!
これ、やめられなくなるタイプのゲームです。
もちろん、事件は誘拐事件にとどまりません。
誘拐事件の裏に隠された陰謀は、渋谷を…、いや、世界を巻き込む大事件へと発展していきます。
「踊る大捜査線」とか「相棒」とか、ああいう感じです。刑事視点もあるので、国産サスペンスドラマを自分でプレイしてる気分になれます。
ストーリーは、重要なシーンのみ「映像の実写ドラマ」が挟まれますが、基本的には静止画で登場人物たちも喋りません。
ですが、かなり細かく静止画が切り替わり、効果音や漫画のようなエフェクトによって、サクサクと読み進めることができます。
渋谷を舞台にした5人の主人公が織りなす現代サスペンスが楽しめる!気になって一気にプレイしてしまう魔力があるので寝不足注意!
5人の主人公たち
5人の主人公たちを簡単に紹介します。
まだまだ新米の刑事・加納(かのう)。
誘拐事件を追いかけるが、上からの命令と自身の信念との間で揺らぎながら事件解決に挑む。
渋谷の若者・阿智(あち)。
誘拐事件の身代金の受け渡し現場に遭遇する。誘拐された女子大生の双子の妹・ひとみと共に犯人グループの追跡から逃れるため渋谷を奔走する。
娘を誘拐され、警察の捜査を見守る大沢。
なぜ娘は誘拐されたのか、本当に金が目的なのか?大沢が事件の重大な鍵を握っている。
フリーライターの御法川(みのりかわ)。
雑誌の校了時間までに記事を書き上げるために渋谷を取材するが、大きなスクープの尻尾を掴む。
インチキダイエット商品の販売バイトをするタマ。
どうしても欲しいネックレスを手に入れるため即日バイトを試みるが、どう事件に絡んでくるのかは…、謎。
5人の選択肢が影響し合って進行するストーリー
『428〜封鎖された渋谷で〜』は、普通にプレイしているとまず間違いなく「バッドエンド」へとたどり着くようになっています。
もう、びっくりするくらい、どんどんバッドエンドに突入します。
「バッドエンド」には、
- 選択肢を間違えてバッドエンド
- 何もしてないのにバッドエンド
の、2種類があります。
「何もしてないのにバッドエンド」なんて、意味不明ですよね。
そんな時はじゃあどうするか?というと、他のキャラクターのストーリーを進めることで、バッドエンドの原因になった原因を取り除きます。
例えば。
鉢合わせしちゃいけない人と会ってバッドエンド…。なら、別のキャクターを読み進めて鉢合わせしない場所にいくようにする。とか!
もちろん、こんな分かりやすい選択肢ばかりではなく、後半は、あっちを変えればこっちが詰まるの大苦戦!
5人の主人公のストーリーは互いに影響していくため、工夫を求められるようになります。
バッドエンド時には”ヒント”を読むことができ、
とかなり詳しくヒントをくれるので、攻略情報なしで自力でプレイできるようになっています。
「バッドエンド」と聞くとネガティブなイメージがあるかもしれませんが、このゲームはバッドエンドのオンパレード。その数は80を超えます。
ギャグタッチのバッドエンドも多いため、一概に”バッド”という感じはしないんですよね。
むしろ、いろんなバリエーションを見たくなると思います。

放っておいたらバッドエンドに突入するキャラクターたちを、自身の分岐や、他のキャラクターたちの行動を変えることによってゴールへと導いていくのがこのゲームの肝。
意思決定の面白さは希薄ですが、その分、ゲームを攻略して行く試行錯誤を楽しめます。
さらに嬉しいのは、分岐の修正が簡単なことです。
タイムツリーからピンポイントで他キャラクターの分岐に飛ぶことができ、選択肢を選びなおすとすぐに全体のストーリーが変化するので、「同じシーンを何度も見せられて退屈…」なんてことになりません!
1時間ごとのストーリー内でしか、分岐が影響しないので、分岐を大きくさかのぼる必要もなし!
5人の主人公たちの行動が影響しあってストーリーが進むゲーム性。分岐の修正が非常に楽チン!
まとめ
渋谷を舞台に、国産の現代サスペンスが楽しめるサウンドノベル。
アドベンチャーゲームで名作と呼ばれるものって、「泣きゲー」が多い印象ですが、『428〜封鎖された渋谷で〜』は、純粋にサスペンスとして面白い!
5人のキャラクターたちの分岐によって干渉しあうストーリー進行は、ゲームならではのストーリーを動かしていく面白みを感じられると思います。
未プレイの方はぜひ。
泣きゲーをプレイすると引きずるわたしは、こういう、ただただ面白いアドベンチャーゲームを待ってましたよー!(10年前からあったわけやけど)
サスペンス、ミステリーものは大好きなので、先が気になって平日の4日でクリアしてしまいました。
上木彩矢のメロディが頭から離れぬ〜!
おまけの感想
謎の着ぐるみネコ「タマちゃん」がかわいいです!癒しです!
残念な役回りを押し付けられがちな不幸っぷりがまたかわいい!
超がつくほどの大食い女性「チリちゃん」の食いっぷりも必見。
丸顔のチリちゃんの笑顔も癒し!
渋谷のちょっとチャラそうな阿智(あち)と、新米で失敗も多い刑事の加納(かのう)。
この2人がエンディングを迎える頃にはめちゃくちゃカッコよく見えます!
難しい単語の説明をしてくれる「TIPS」ですが、真面目なものから、雑談まで。
果てにはクイズも出してくるゆるゆる「TIPS」が面白い。