ゲームと映画大好き!
わにやまさん(@waniwani75)です。
今回はPS4/PSVITA『極限脱出 9時間9人9の扉』の感想を書いていきます。
スパイクチュンソフトから発売された“極限脱出シリーズ”の第1作目。
脱出ゲームをデスゲーム仕立てのストーリーで紐解いていくアドベンチャーゲームです。
シリーズは3部作で、『極限脱出 9時間9人9の扉』、『善人シボウデス』、『ZERO ESCAPE 刻のジレンマ』の順番でリリースされました。
現在は、『ZERO ESCAPE 9時間9人9の扉 善人シボウデス ダブルパック』が発売されているので、ダブルパックと『ZERO ESCAPE 刻のジレンマ』の2本でシリーズを網羅することができます。
- 様々なバリエーションの脱出ゲームが楽しめる!
- 謎の施設に閉じ込められゲームを強要された主人公たちの脱出アドベンチャー
- 簡単な分岐のマルチエンディングで物語の謎を紐解く!
極限脱出 9時間9人9の扉
プレイ時間 | 11時間 |
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ジャンル | 極限脱出アドベンチャー |
難易度 | 謎解き、脱出の難易度は易しい 難易度調整なし |
シンプルかつ面白い脱出ゲームと科学的で謎めいたストーリーに引き込まれるADV
『極限脱出 9時間9人9の扉』は、脱出ゲームとデスゲーム仕立てのストーリーを融合させたアドベンチャーゲーム。
密室に閉じ込められたところからストーリーは始まり、なぜ閉じ込められたのか、ここは一体どこなのか。ゲームを進めるにつれて謎めいたストーリーが紐解かれていきます。
脱出ゲームでは、密室内を調べてアイテム同士を組み合わせたり、メモを発見してパスワードを導いていくのが面白く、
と、パズルを解いていく気持ち良さを感じられます。
謎解きの難易度は難しくありません。
計算式が必要な場面が度々出てきますが、一桁同士の足し算を用いているので計算自体につまづくことはなく、シンプルかつ発想力が攻略の武器になってきます。

アドベンチャーパートのストーリーは、「デスゲーム仕立て」とは言いましたが、目的は殺し合いではなく、ゲームのホストによって管理されたルールのもとで謎の施設に集められた人間たちが協力して脱出を試みます。
そして、本作はこの ストーリーが非常に面白いんです!
科学的な根拠に基づいた論理的なストーリーの組み立てになっており、「形態形成場」や「アイス9」といった、オカルトじみているけど、もしかしたら本当にあるのかもしれない不思議な現象がストーリーに組み込まれており、先が気になる、気になる!
謎めいたゲームの目的と、そこに隠された陰謀、主人公が存在する意味……。
ひらめきの楽しい脱出ゲームと、ストーリーに隠された大きな秘密に、一気にプレイしてしまうこと間違いなしの熱中度の高い1本です!
「数字根」というワンアイデアでシンプルかつ知的な脱出ゲーム
本作の脱出ゲームの中では、「数字根」という計算方法がなんども登場します。
「数字根」とは、複数の数字を足して導き出す計算方法ですが、小学校低学年でも解ける簡単な計算しか使用しません。
この数字根の応用をいろんな形でゲーム内で使うため、逆にいえば数字根さえ覚えてしまえば、新しく覚えなければいけないルールはないこのゲームのマスターキーとなっています。
その他のパズルも触ってわかるシンプルなものに限られているので、ゲームが煩雑にならずに、頭を使った達成感も得られる素晴らしいアイデアです。
キャラクターが覚えやすい!味のあるイラストがいい!
ゲームに参加する登場人物は全部で9人います。
いきなり見知らぬ9人のキャラクターが目の前に現れたら、覚えるのが大変なものですが、キャラクターにはそれぞれ数字が割り当てられていて、その数字から名前がつけられているので覚えやすくなっています。
また、キャラクターたちが味のあるイラストによって描かれているのもいいですね!(しかも少し動く!)
2作目からは、キャッラクターたちが3Dグラフィックに変わってしまっているので、わたしは1作目のこのイラストがとても気に入っています。
DSで遊ぶべきなのか…PS4/VITAで遊ぶべきなのか…
本作は、もともとニンテンドーDSの二画面を活かして作られたタイトルです。
ネタバレになるので詳しくはいえませんが、この二画面で進行するゲーム自体をシナリオトリックに組み込んでいるので、本作のシナリオを100%楽しむにはDS版がベストだったろうと思います。(わたしはVITA版だったのでトリックがわかりづらかった)
しかし、PS4/VITA版では、フローチャートが導入され、分岐の確認ができるので遊びやすさという点では優れています。
本来のシナリオトリックに騙される気持ち良さをとるのか、遊びやすく最適化されたPS4/VITA版をとるのか、非常に悩ましいところ。
DS版をプレイした人と、PS4/VITA版をプレイした人とでは、ゲームの評価それ自体が変わってくるかもしれません。
快適な周回
ゲームのラウンドごとに「どの扉に入るか?(どの部屋の脱出ゲームを遊ぶか?)」という選択で分岐が発生するマルチエンディングが採用されています。
それぞれの分岐先で、ストーリーの断片が紐解かれていくだけでなく、新しい脱出ゲームをプレイできるため、周回が面倒だと感じさせません。
分岐のあるアドベンチャーゲームでは周回のしやすさも気になるところだと思いますが、その点は非常に快適。
フローチャートで分岐の確認やジャンプ、未読以外のストーリーをスキップできる機能を搭載していて、ユーザーフレンドリーです。
ストーリーの組み立ては秀逸!キャラクター描写は……
ストーリーはとても面白く、ぐいぐい引き込まれていくのですが、キャラクター描写に突出したものは感じませんでした。
例えば、主人公は参加させられたゲームの中で、幼馴染の女の子に出会いますが、何年も会っていなかった幼馴染に会った瞬間から恋愛モードで、相手のことを所有物扱い。
一応、ストーリーを紐解いていくと理解できるようにはなっているのですが、それでも、主人公の心理描写には納得感がうすく、あまり魅力的ではありません。
3部作的な完結
一応綺麗に完結はしていますが、エピローグで次作へと誘導するような謎めいた終わり方をします。
綺麗に単体で完結したい人は少し気になるかも。
まとめ
シンプルな「数字根」という計算式を用いながらも、様々なバリエーションの脱出ゲームが楽しめるアドベンチャーゲーム。
論理的かつ謎めいたストーリーと、周回しやすいマルチエンエィングで物語を紐解く手を止められなくなる熱中度で楽しめます。
パズル好きと濃密なストーリー体験をしたい人にオススメ!
脱出ゲームの、ピースがパチパチとはまっていく快感を存分に味わえるゲームでした!
簡単な数字の足し算しか使っていないから計算が面倒になることもなく、「シンプルかつ面白い」を実現しているのがすごいなと!
人によっては少し簡単かもしれないけど、解いた時にちゃんと納得でき、自力で答えを出した手応えと達成感が得られるのでプレイしていてとても楽しかったです。
DS版ならではのストーリーテリングを楽しめなかったのは少し悔やむところ。
コメント
なんかマックスパワーで数記事更新されててワロタ!
999シリーズの初作ですね。
DS版は周回が面倒だった気がします。
ゼロエスケープでは変わっちゃいましたが、西村キヌさんの絵は良いですね。
脱出ゲームでは、理不尽な箇所も多々ありますが密室のサクリファイスというpspのゲームも面白いですよ
萌え絵だけど内容はシリアスだった気がします。(うろ覚え
そういえば今週更新してないなと思い立ちまして。笑
古い記事を出すタイミングもなかったので、まとめて出しちゃえ!というセコさですよꉂ(ˊᗜˋ*)
つぐみさんはDS版でしたか!クライマックスの演出とか、テキストの見せ方とか、DS版に惹かれるものがあったんですが、フローチャートないと大変そうですね((^^;)
密室のサクリファイス、vitaでできるといいなと思って調べましたが、DL専売で4000円超……。
脱出ゲーム好きなので、おとなしくPSPの中古探してみますね!ありがとうございます!٩(๑´0`๑)۶