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アサツグトリ【レビュー・評価】集められた8人の女の子たちのデスゲーム!殺人を防ぐためにタイムループして絆を深めていく百合探索アドベンチャー

レビュー・評価

ゲームと映画大好き!
わにやまさん(@waniwani75)です。

日本一ソフトウェアが贈るPS4/Nintendo Switch『アサツグトリ』の感想を書いていきます。

どんなゲーム?
  • 8人の女の子たちが謎の施設に閉じ込められるデスゲーム!
  • タイムリープの力を使って殺人事件の謎をとく!
  • 謎の施設を自由に探索して事件のヒントを掴む「探索アドベンチャー」
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アサツグトリ

プレイ時間 10時間
ジャンル 探索アドベンチャー
難易度 初心者から楽しめる
探索難度は総当たり的で高め
補足 キャラクターボイスなし

 

アサツグトリ:短評

『アサツグトリ』は、謎の施設に集められた女の子たち8人がデスゲームに巻き込まれる探索アドベンチャーです。

デスゲームのルールはたったひとつ、「最後の1人まで生き残ること」

自殺してもよし、殺してもよしの無法地帯で、主人公は、デスゲーム内で起こった殺人事件を未然に防ぐため、「タイムリープ」の能力を使って犯人を突き止めていきます


ゲームに選択肢などはなく、基本的にはテキストを読んでいくだけのアドベンチャーゲームスタイル。

事件発生時には「探索アドベンチャーパート」がプレイでき、事件が起きる前のキャラクターたちの足取りや聞き込みをすることで、事件の真相に迫ります。

しかし、正直に言ってしまうと、デスゲームのハラハラ感や事件を解決していくミステリーとしてよりも、本作は、百合ゲーとして楽しむのがおすすめ!

女の子だけのデスゲームって、他に聞いたことがあります!?(わたしはない!)

モッズ系ファッションに身を包んだ女の子たちがかわいい!
 
「探索パート」には時間経過があり、特定の時間にしか聞けない会話も

百合ゲームという視点で見ると、キラキラふわふわコーティングされすぎていない、極限化でぶつかり合いながら絆を深めていく女の子たちの物語が輝きます。

「デスゲーム」という劇薬と「百合」とが出会った、個性際立つアドベンチャーです!

デスゲーム×百合


「デスゲーム」と「百合」という2つの出会いに乾杯したい『アサツグトリ』の魅力をもう少し書いておこうかと思います。

集められた女の子たちは、全員が初めて出会う赤の他人で、突然デスゲームやらされるわ、いつ背中を刺されるかわからない人間と共同生活させられるわで、不和が常に隣り合わせのピリピリとした空気感が漂っています。

最初から仲良しこよしの百合ゲーが多々あるなかで、この時点でもうすでに異色なのですが、実際に殺人事件が起こり、彼女たちが凶行に走った理由や被害者の心の傷、そしてそれらを乗り越えて友情を開花させていく”百合ストーリー”が本作の大きな魅力です。

共同生活では、「秩序派」と「自由派」が言い争いをするなど何度もぶつかり合う

 

デスゲームやミステリーとしての魅力は薄い


本作は、デスゲームやミステリーを目当てに購入するのはおすすめしません!

デスゲームといえば、誰が死ぬのかわからないハラハラ感や追い詰められていくドキドキ感が魅力のジャンルですが、『アサツグトリ』はタイムループで殺人事件を”なかったこと”にしていくゲームなので、一人また一人とキャラクターが削られていくスリルとは無縁。

では、殺人事件を解き明かしていくミステリーとしてはどうかというと、トリックや伏線が非常にわかりやすく、序盤で裏切り者がわかったり、事件が起こる前から、

これ、アリバイ/トリックのネタなんだろうな…

と勘づいてしまいます。

ご都合主義的な展開も散見されるので、緻密なミステリーとは縁遠いかなと。

「タイムループ」という能力の存在からわかるように殺人トリックはSF色が強めになっている

 

「探索アドベンチャー」の意味


「百合ゲーム」としての『アサツグトリ』に興味を持たれた方が、物語を楽しむために“乗り越えなければならない壁”についても書いておかなければなりません。

それは「探索アドベンチャー」です。

殺人事件を調査していくわけですから、証拠品を探したり調べたり、はたまた、脱出ゲームのようなテイストなのかな?と想像していましたが、実際にやることは「キャラクターへの聞き込み」のみ

主人公は施設内を自由に動き回ることができるのですが、10や20ではきかない部屋数からキャラクターを探すだけで骨が折れますし、さらに、時間が変わることでキャラクター配置も変わるのでめちゃくちゃ大変でした。

キャラクターのいる場所にマークくらいはほしかった!

特定の時間に特定の場所にいないとイベントを見れないこともあるので、例えば、4時間後に発生するフラグを見ようと思うと、1時間が経過するのにおよそ5分かかるので、単純計算で20分は待たないといけないことも。

そもそも、特定の場所にいるキャラクターに話を聞くだけなら「探索アドベンチャー」にして歩き回らせる必要はなく、あまり意味を感じられません

一度のタイムリープで解決できないこともあるので、時間を戻して再挑戦!

 

まとめ

デスゲームやタイムリープといった小道具を用いて描かれた切り口が斬新な百合アドベンチャーです!

残念ながらデスゲーム、ミステリー、探索アドベンチャーとしての魅力は薄いので、とにかく百合ストーリーを楽しみたいという方に!

百合を楽しみたい場合でも、時間と労力のかかる「探索アドベンチャー」が立ちはだかるので、攻略を見てサクサク進めるのもおすすめですよ♪

Nintendo Switch版はフリーズが多いので、購入の際はご注意を。

コメント

  1. かなり以前から気になってはいたのですが購入するか悩む所ですね

    • 同社の「じんるいのみなさまへ」などの百合アドベンチャーを、もうちょっとシリアスにした雰囲気かなと思います♪
      なので、あの系統がお好きなら楽しめるかと(^^)

  2. こんにちは。わたしもクリアしましたー!
    ……えっ!?短評……ですね。たしかに。あっさりしているというか。
    ではとりあえず。プレイ時間の大多数を1章と2章に持っていかれた、というところから……ゲーム部分が凶悪すぎる。_:(´ཀ`」 ∠):

    バタフライ効果の負の部分について、本作ではさほど触れられていないのが興味深かったですね。
    わかりやすい比較対象は『ライフイズストレンジ』(無印以外未プレイ)の竜巻、かな?

    わたしはバタフライ効果がもたらす竜巻(マイナスに向かう運命)を、あまり受け入れたくないので……。(∩´﹏`∩)
    中途半端だしご都合主義だけれども、本作の時間遡行の扱い方はシンプルで良かったね、という印象でした。

    キャラクターの雑感は……そうですねぇ。
    ヒバリも大概だけど、トウカが抜きん出て自律していたように思います。たぶんわにやまさんの好み?
    スズは個人的に気に入ってますが、フヅキとのいざこざの決着が気になるところです。
    カリンの推理ショーは『大逆転裁判』を彷彿とさせつつ、マチネからは『ダンガンロンパ』ライクな邪道の気配が見え隠れしてましたね。
    コマリのキャラ造形・扱いがとてもかわいそうに感じた分、エノはまるで読めない浮雲のような存在だったっす。(マネしたがり笑)

    場面展開とミスマッチしている箇所も見受けられましたが、音楽は全体的に好きでした♪(๑╹ω╹๑ )
    一定間隔で刻まれる秒針の音が心地良い「Amber Dawn」(ヒバリの独白でよく流れる曲)がお気に入り♪
    「side Dorm」の方がしっとりしてて好きです!

    おそらく世間的な評価は高くないだろうし、わたしとしても周りにはオススメできない作品ですが、見聞は広がりました。
    わたしはわにやまさんの素直な感想も、差し支えなければ聞いてみたいです。

    いずれお話したかったことも、この場をお借りして問いかけてみます。
    ライフイズストレンジの最後の二択。わにやまさんから見て、わたしはどちらを選んだと思いますか?
    LiSもクロエも大切な存在である、という前提を踏まえて。いつも通り自由に応えてくださいね。

    • とらこさん、こんにちは!
      さっそく「アサツグトリ」クリアされたんですね〜!
      おめでとうございます(*ˊᵕˋ*)
      探索アドベンチャーパート大変でしたよね。汗
      1章のフラグ立ても難しかったし、2章はひたすらに待つという…。
      「なんだ?この時間は?」っていう放置タイムがちょくちょくあって、時間操作とかできたらいいのにって思ってました。

      たしかに、本作はバタフライエフェクトに関しては、ノータッチでしたね。
      いろんな能力が顕在しているなか、時間遡行にだけ副作用があるのも不自然な気がするからこれでいいのかな?と思ったり。

      あ、スズいいですよね〜。
      一番まっとうな反応をしてるというか、人間味があって。
      他にはそうだなぁ、知的で落ち着いててマイペースなエノも好きかなぁ。
      でも、実はそんなにお気に入りのキャラはいないですね!
      シナリオのツッコミどころが多くて、あまり入り込めてなかったのかも(・・;)
      最初は勢いがあって好きだったんだけどなぁ。
      マイナーよりのゲームだと思うので、感想を共有できる人がいて嬉しいです♪

      ライフイズストレンジのお話ですが、うーん。
      ダークめなお話が好きなとらこさんは「アルカディアベイを犠牲にしなかった」のかなと思いました。
      お話としても綺麗なのはこちらだと思いますし。
      わたしの体感では、女性は「アルカディアベイを犠牲する」を選んでる方が多い印象なので、どうだろうなぁ。

      • 『アサツグトリ』の感想と、『LiS』への回答。
        そのふたつの実直な返事を頂けて、本当に本当に嬉しく思います♪ありがとうございます♪(๑>◡<๑)

        「>おめでとうございます(*ˊᵕˋ*)」ですこしフフって笑ってしまいました!
        いや、クリアはめでたいですけど、たしかにめでたいですけどぉ……!笑笑

        わたしのプレイングと運が悪かっただけなのですが、1章と2章は信じられないくらい堪えました……。(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)
        わにやまさんの「時間経過を待ちながら他のことしてる」が事実だったと判明した時の絶望感たるや!泣

        「>あ、スズいいですよね〜。」←!?∑(゚Д゚)
        スズの評価をキレイに分断するようなセリフ「次は上手くやろうと思った」があるのと、
        言葉の加害部分がフワッと流されているため、わにやまさんは苦手な部類かなと判断してました!まさかの見当違い……!

        お話の骨子について。わにやまさんがどんなふうに考えているのか気になったから、本当に聞けて良かったです♪
        公平なレビュー記事を目指しているように見えるので、記事内ではなかなか出しにくい表現もありますよね。

        「>「アルカディアベイを犠牲にしなかった」のかなと思いました。」
        はい、その通りです。わたしは元通りにしました。
        あの二択が出た瞬間、即答はせずとも即決はしていました。
        ああ、もう無理なんだなって。諦めました。

        時間遡行(わたしのワガママ)の代償=竜巻=彼女の生存権をこれ以上好き勝手にしたくなかったから。
        彼女が受け入れてくれたようにわたしも受け入れました。
        今でも思い出せば涙が滲むほど悔しいです。もうすこしなんとかならなかったのかな、って。

        わたしは普段から、バタフライ効果(星座占いとか)をプラスに捉えようと努めています。
        つまり、本当のわたしはなるべく喜劇を求めています。悲劇も好んではいるのだと思いますが、別に求めてはいないんです。
        だからLiSを通して、アサツグトリは好意的に解釈できて気持ちがすこし軽くなった、というお話なのでした。m(_ _)m

        今週か来週あたりで『ガレリア』が……終わる(たぶんね?)……と推測しているので、
        また追々ゲームタイトルのオススメでもしようかと考えています。
        わにやまさんの苦手な2Dアクションを中心に。いかがでしょうか。(悪魔)
        では、長々と失礼しました!ご自愛くださいませ〜。

        • とらこさん、こんにちは!
          アサツグトリ苦戦されたようで…笑
          おつかれさまでした。
          ……ねッ!
          待つんですよ、20分。
          しかも2回。笑
          わたしはあの時点で、「このゲームは攻略見て、ストレス溜めないように遊ぼう」と決意しました(;ᴗ;)

          スズさんは、良いキャラだと思うけど好きなキャラかというとまたちょっと違うので、見当違いじゃないですよ〜♪
          ご都合シナリオと百合特有のふわっと感の中で、真実味を感じられる良きキャラでしたね(^^)

          レビューはそうですねぇ。
          ゲームって、良し悪しももちろんありますけど、好みに合うかどうかが一番大事だと思ってるんですよね。
          「アサツグトリ」に関しては、百合目的以外おすすめしないって書いちゃってますし、言いたいことは結構言ってます♪
          というか…、根本的にゲームが好きなんでしょうね。
          あとは、わたしがあんまり長いレビューだと飽きちゃう人なので、短評で1000字以内、全体で3000字くらいになるように心掛けてるとかかなぁ?
          まぁ、そんな感じです(*ˊᵕˋ*)

          ライフイズストレンジ、犠牲にしない方でしたか。
          結果的に両方のエンディングを見たとしても、自分の選択は忘れられませんよね。
          アドベンチャーゲームって、公式のトゥルーエンディングが決まってるものが多いですけど、ライフイズストレンジは本当にプレイヤーの手に結末が委ねられているのが凄いです。
          どちらの選択にもそれぞれの哲学があって、お話聞いてると面白いなぁ♪
          タイムループモノは好んで見たり遊んだりしますけど、バタフライエフェクトを描いているものの方が少数派な気がします。
          なので、アサツグトリでノーをタッチでも全然気にかけてなかったです(^_^;)

          2Dアクションですか?
          それはまた極悪な…笑
          ほんとにびっくりするくらい下手くそですから、自信ないなぁ。
          マリオの初クリボーで死ぬような人間でもイケそうであれば喜んで(^^)