ゲームと映画大好き!
わにやまさん(@waniwani75)です。
PS4/Nintendo Switch『カリギュラ2』のキャラクター感想を書いていきます。
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カリギュラ2
能登吟
優柔不断だけど正義感が強くて頼りになる親友キャラ「能登吟」。
吟は、“男らしさ”にずっとこだわっていたので、彼の秘密は性別に関係するなにかなのかなぁ?と思っていましたが、現実世界では女性だと知ってビックリ!!
思い返せば、女の子のことを気軽に下の名前で呼んだりしていたのは、女の子慣れしているモテ男子じゃなくて、同性ゆえのということだったんですね!!
吟の「僕が女の子だったら、今とは態度が違っただろ?」という問いかけには、ドキリとしました。
性別によって態度が変わることはたしかにあるかもしれないって、図星を突かれたなぁ。
わたしは女性主人公でプレイしていたので、吟に対する態度も求めるものも実はなにも変わらないんですが、自分がもし男性主人公でプレイしていて、吟が女の子だったら“ヒロイン”としてしか見てなかったんだろうなと思ったんですよね。
自分の中にも「男性 → 女性」の関係には強い思い込みがあるんだなぁ…と実感させてくれた秀逸なエピソードでした。
編木ささら
おっとり系の天然お姉さん「編木ささら」。
ささらは、大好きですねー!
最初は色白すぎてちょっと不気味だったんですが、彼女の秘密を知ってビックリ!
ささらは、実はおばあちゃんなんですね!
一番最初に見た秘密がこのささらのエピソードだったので、本当に驚きましたよ!
機械に弱くてスマホを全然使えなかったり、どこか達観したような眼差しで見守ってくれるやさしさがありましたが、おばあちゃんだったなら納得!
主人公たちのことなんか、孫やひ孫くらいの歳でしょうから、ある意味同じ視点に立ってはいなくて、そこは仲間として少し寂しかったなぁ。
最後には、現実世界で遊びに来てねと誘ってくれるまでになって、年齢を超えた友情が芽生えました。
宮迫切子
クールでかっこいい不良女子「宮迫切子」。
切子はすごく好きなデザインで、「早く仲間にならないかなぁ?早く仲間にならないかなぁ?」って楽しみにしていました!
そんな切子の秘密は、現実世界では引退したアイドルだったこと!
ファンから押し付けられる期待やイメージに耐えられなくなって、引退したんですよね。
一生応援するって言ってたのと同じ口で
汚い言葉をぶつけるんでしょ」
このセリフは重いなぁ!
ファンが攻撃的になる心理って、結局は、「神聖視と蔑視は表裏一体」に尽きますからね。
一見わかりづらいけど、蔑視と同じくらい神聖視も危ういものです。
他人のために行動するのがイヤで脱却しようとしていた切子ですが、やはり自分は人に喜んでもらうことが好きなんだと、ありのままの自分を肯定できてよかった。
風祭小鳩
女の子に声をかけずにはいられないミスターチャラ男「風祭小鳩」。
小鳩はねぇ……、女性視点から見るとかなりヤベェやつでした。笑
女の子にちょっかい出すのはいいんですよ?
だけど「no means no」が通じない男性って、女性からしたら恐怖でしかありませんから!!
自分の加害性にもう少し気付いてほしいなとは思いましたね。。
そんな小鳩の秘密は、別の理想世界に囚われていた過去を持ち、現実世界で数年間を棒に振ったというかなりヘヴィなものでした。
小鳩がやたらと青春を謳歌したがっていたのは、失われた青春を取り戻すためだったんですね。
青春の道具に女を利用するなよと思わんでもないですが、学生時代や若さへの度の過ぎた期待は多くのエンタメを見ていても感じるところです。
特に日本では、ワークライフバランスが保たれてなくて、「大人」に楽しいイメージってなかなか持てませんからね。
制服デートなんて経験してなくてもかっこいい大人になれるんだってことを、小鳩には証明してほしいです。
天吹茉莉絵
生徒会長で優等生の才女「天吹茉莉絵」。
茉莉絵は、メインストーリーの中核を担うキャラクターなので、彼女の持つ秘密の絶望度はダントツだったんじゃないかな。
脊椎を損傷して一生身動きが取れない体になり、しかし、寿命は健康な人と変わらない。
こんなこと言っちゃなんだけど、死にたくなるかもしれないなぁと思いました。
わたしには知識がないから、現実の茉莉絵になにができてなにができないのかよくわからないけど、10代で寝たきりの生活になったら途方も無い時間をベッドの上で過ごすことになることくらいはわかります。
絶対に思いますよ、なんのために生きてるんだろう……って。
それとは別に、茉莉絵は自分の攻撃性も危惧していて、茉莉絵ほど現実に戻るのが怖い人はいないでしょうね。
エピローグでは、みんなで茉莉絵に会いに行こうというシーンがあったので、希望を見出せる終わり方でよかった、ほんとに。
釣巻鐘太
規律に厳しい歩くルールブック「釣巻鐘太」。
ゴン太は最初、スラリとした長身がかっこいいイケメンキャラだなと思ったんですが、その中身はお堅い風紀委員で、超がつくほどの優柔不断!
見た目とイメージのギャップに驚きました!
風紀委員よろしく、切子の金髪をしつこく注意するんですけど、ツーブロック禁止の校則があるという話を聞いていると、ゴン太のツーブロックはOKなのね?と思ってしまわなくもない。。笑
そんなゴン太の秘密は……、すみません、ちょっとうろ覚えなんですけど(スクリーンショットが撮れないから…)、警察官として働いていて犯人を撃ったことに対する迷いだったかな。
それ以降は自分で物事を決められなくなったんですよね。
一種のPTSDでしょうから、理想世界に囚われたのはかわいそうですが、現実世界でカウセリングが必要なんだろうなと率直に思いました。
印象的だったのは、キィの「”選ばない”という選択肢を選んでいる」というセリフです。
“選ばない”というのもひとつの選択。
些細な考え方の違いだけど、“選ぶ”ことへの恐怖感が軽くなる素敵な助言です。
月島劉都
類稀なる頭脳を持つ中学生「月島劉都」。
幼くかわいらしい見た目とは裏腹に、人を見下すような態度の劉都は、逆に精神的な未熟さを感じさせました。
劉都の秘密は、全キャラの中でもっとも「そんなことで?」という肩透かし感があったかな。
本人も自嘲気味に言っていましたしね。
天才であるがゆえに何者かにならなければいけないという使命感を強く持っていて、進学先の高校を決めたことで自分の可能性が減っていくのを感じたのだと。
ゴン太とは逆に、なにかを”選ぶ”ということは他の選択肢を”選ばなかった”という考え方ですね。
家庭にも恵まれており、何にでもなれる劉都だけにしかわからない苦しみがあるんだろうな。
人には人それぞれの地獄がありますから。
駒村二胡
かわいい元気っ子後輩キャラの「駒村二胡」。
ニコちゃんは、一番ゾクゾクする怖さを感じさせてくれたキャラクターでした!
秘密を知る前から、空元気な雰囲気はあったんですが、あんな闇深きキャラだとは……!
ニコは、実は双子の姉妹で、彼女の元気っ子キャラは妹のもの。
その妹は事故で死んでしまったけど、ニコが死んだことを受け入れられない両親から「ニコ」と呼ばれ、誰からも愛されるキャラクターを演じていたんですね。
これは……、もう……、親が悪いよぉぉ……。
どんな理由があっても高校生の娘に負わせるべきじゃない、こんな重荷は。
もう家族は壊れてしまったというニコだけど、それでも「ニコ」を演じているところを見ると実は優しい子なんじゃないかと思うよね。
自分のことを狡猾で計算高い人間なのだと言い、茉莉絵を殺すという選択をした後悔の念に苛まれていて、善性との乖離に苦しんでいるのがよく伝わってきました。
高校生のような多感な時期は特に、自分のことを嫌いになってしまうし、明るくて人気のある人に憧れるだろうけど、そうじゃなくてもいいんだって思えるようになるといいね。
山本心々愛
仲間キャラではないんですが、濃いキャラだったのでかわいいかわいい「山本心々愛」についても少し!
心々愛は、素敵な男性と結婚して幸せになることを目標とする あざとい系女子!
ここまで堂々とムコ探ししているキャラって珍しくて面白かったです!
心々愛の話は、現代社会の問題点がよく描かれていました。
男女平等が叫ばれるなかで、旧態依然とした価値観を好むことまで否定してくれるな!という、バックラッシュを絵に描いたようなキャラクター。
例えば、夫婦別姓の機運が高まっていたとしても、それは夫婦同姓を選ぶ人たちを否定することにはならないのですが、なぜか否定された気持ちになっちゃうんだよね。
心々愛の「素敵な男性と結婚して幸せになる」という目標は、男女の賃金格差やキャリアの積みにくさなど多くの問題があってこその生存戦略なのでがんばってほしいですが、実はこれもすっごい大バクチ!
自分の幸せを他者に依存させると、相手が死んだときや不仲になっても経済力がなくて別れるに別れられないなど、別の地獄を見ることになりますから……。
いい男を捕まえられるといいけど、でも……、また理想世界に囚われそうな予感が…笑
まとめ
以上、『カリギュラ2』のキャラクターエピソードを振り返ってみました!
キャラクターエピソードで秘密を除く瞬間は、一体どんな爆弾が降ってくるのか、いつもドキドキでした!
みんなそれぞれに悩みがあって、大なり小なり苦しみを抱えて生きているんだなぁ。
関係ないけど、カリギュラ2は黒髪キャラが多くて、リアルな日本らしさが好きだなぁ。
コメント
やったー! カリギュラ2のキャラ紹介だ。
前作のエンディングみたいに、現実世界に戻ってからの各キャラのイラスト(日常生活の様相)を見れなかったのが残念でした。
彼らのリアルの姿がどんななのか、楽しみにしてたのに。
「茉莉絵を殺す」ENDは見ましたか?
前作からやってる身としては、ウィキッドの死に様がかっこよすぎて、ますます茉莉絵ファンになってしまいました。
腹を刺されたまま、たった1人で、死ぬまで全力で帰宅部と戦い続けるって、歴史に残る武将でもなかなかできないかっこよさだと思っちゃいました。
えー!
前作ではエピローグでイラスト見れたんですか!?
2でもやってほしかったー!(⌯︎˃̶᷄ᗝ˂̶̥᷅⌯︎)
わたしは知らなかったからまだいいですけど、あると思ってたのになかったら残念ですね(>_<) 実は、殺す方のエンドは見てないんですよ! 絶対悲しいエンドだと思ったから、怖くて選べなくて(;ᴗ;) そんなに胸熱なエンドだったなら、見とけばよかったなぁ!(セーブデータ上書きしちゃった) でもお話聞いてるだけでも、茉莉絵の株が急上昇です(๑°ㅁ°๑)‼✧︎ 殺すエンドの茉莉絵を見てからだと、その後のキャラクターエピソードなども深みが出て新たに感じるものがあったんだろうなぁ。 くぅぅッ!!!