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デス・ストランディング【評価・レビュー】自然が牙をむく過酷なオープンワールドで”配達人”となり荷物を届ける!”斬新”なだけじゃないおもしろいゲームだった!

レビュー・評価

ゲームと映画大好き!
わにやまさん(@waniwani75)です。

今回は、PS4 『デス・ストランディング』の感想を書いていこうと思います。

『メタルギアソリッド』を生み出した小島秀夫さんが手がけるオンラインオープンワールドゲーム

オンラインで人と人とがつながれるようになったのに、銃で撃ち合うばかりでいいのかな?

そんな想いから生み出された新しいオンラインゲームです。

実際にプレイしてみるまでは、

コンセプトには共感できるけど、ゲームとして面白いのかわからないなぁ?

と懐疑的だったのですが、そこはさすが『メタルギアソリッド』を作った方ですね〜。

めちゃくちゃおもしろかったです!!

類似する品のないゲームなので、面白さを伝えるのがむずかしいのですが、できるだけの魅力を伝えられたらと思います。

わにやまさんの「お気に入りゲーム」です。
どんなゲーム?

  • 過酷なオープンワールドで荷物を配達しながらアメリカを横断!
  • ノーマン・リーダスをはじめとするハリウッド俳優らが出演!
  • 善意の輪が広がっていていくやさしいオンライン要素

 

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デス・ストランディング

プレイ時間 40時間(総プレイ90時間)
ジャンル アクション
難易度 初心者から楽しめる
ベリーイージーまでの難易度調整あり
グロ表現 なし
補足 オンラインに接続しなくてもプレイ可能だがオススメはしない

 

オープンワールドの大地そのものを遊び場に変えた唯一無二のゲーム

『デス・ストランディング』は、“配達人”である主人公が、配達によって人と人とをつないでいくオープンワールドゲームです。

ドラマ『ウォーキング・デッド』などで活躍するノーマン・リーダスを主役に迎え、マッツ・ミケルセンやレア・セドゥなど、そうそうたるハリウッド俳優が出演。

ミステリアスで重厚なSFストーリーが紡がれます。

ノーマン・リーダス、めちゃかっこいい!

 


舞台となるのは、ハイテクノロジーの未来世界でありながら、原初の地球の姿を残すオープンワールド。

主人公はこの広い大地で、荷物を 配達して 配達して 配達しまくります!

本当に、ただ受注地点から目的地まで荷物を配達をすればいいだけなのですが、そう簡単にはいきません。

オープンワールドの大地は整備などまったくされておらず、荷物を傷つけずに運ばなければならない主人公にとって、普通のゲームであればなんてことはない小川やちょっとした段差が転倒の危険を高めるトラップとなって立ちはだかります。(転倒すると荷物が傷つく)


限られた装備品を使って、川にハシゴをかけて渡ったり、断崖絶壁をロープで降りたり、安全そうな道を探して地図を開きながら、自然の厳しさと美しさを知る。

「大地を攻略する」という、新しい面白さを体験できるゲームなんです!

険しいけど近い道を選ぶもよし、遠回りだけど安全な道を選ぶもよし、荷物を奪いにくる敵の縄張りには戦いを挑んでもいいし、ステルスで回避しても、迂回してもいい。

オープンワールドにはいろんな攻略方法がデザインされているので、プレイヤーによって楽しみ方は千差万別。

”配達する”というシンプルなゲームの中に、評価システムや敵との対峙、自然環境による臨機応変な判断と、ゲームらしい面白さが存分に発揮されていて、もう頭が上がりません。

荷物の状態がいいと信じられないくらい喜んでくれるので、疲れも吹き飛びます。

そして、この過酷なオープンワールドでプレイヤーの心強い味方となるのが、「オンライン要素」です。

オンラインといっても、実際に他のプレイヤーに出会うこともなければ、メッセージでやりとりしたりという直接的なコミュニケーションは一切ありません。

荷物を持てば持つほど危険が増すこのオープンワールドを、一人のプレイヤーの力だけで渡り歩くことは ほぼ不可能。

他の人が設置したハシゴやロープ、体力を回復できる休憩施設などが共有される“助け合い”のオンライン要素なので、

ここにコレがあって助かったぁ〜!
本当にありがとう!

と拝み倒したくなるほど、見えない世界のプレイヤーに 感謝の気持ちが溢れてきます。

 

普通なら面倒に感じてしまうオープンワールドの“長距離移動”をそのまま遊びに変えてしまった革新と、イヤな気持ちになることが一度もない善意のオンライン要素。

『デス・ストランディング』に拍手喝采です。

自由すぎる建築で”道”を開拓する


これまでは“配達”にフォーカスしてきましたが、『デス・ストランディング』のもうひとつの楽しみが“建築”です。

オープンワールドに点在する施設と施設は、けわしい道で分断されていて到達するだけでも一苦労ですが、この”建築”を活用すれば道をつなげて、よりスピーディな配達ができるようになります

施設と施設の間にジップラインの支柱を建ててつなげばていけば直線距離での高速移動ができたり、かつて道路が通っていた場所に素材を持っていけば道路が復活して バイクやトラックで超重量の配達も可能に!

歩いて渡れないような大きな川に橋をかけることもできる!


道を通すためには自分の足で過酷な道を歩いて資材を運ばなければならず、とても骨の折れる作業なのですが、いよいよ道を繋げられたときには祝杯を挙げたくなるほどうれしく、

うひょー!
“道”ってサイコー!

と、文明のありがたみが身にします。

建設物は他のプレイヤーに共有され、どれだけの人が使ってくれたかがわかるのが嬉しく、また、道をつなげることがダイレクトに配達評価の向上につながるので、自己満足以上のやりがいを見出せるようになっています。

“映画のよう”の映画とは?


ノーマン・リーダス、マッツ・ミケルセンやレア・セドゥなど、豪華俳優陣が出演し、「映画のよう」と形容されることの多い『デス・ストランディング』ですが、これは、“映画”と聞いてどんなものを思い浮かべるかによって受け取り方が変わってきそうです。

独創的なSF世界は、知的好奇心をくすぐる設定や謎で読み手を引き込みますが、人によっては専門用語が多くムズかしく感じると思います。

ただの装備品として一緒に旅をする「成長しない赤ちゃん・BB(ビービー)」に、主人公の視点で一緒に感情移入してしまうゲームならではのストーリーテリングや、過酷な配達の中でふいにボーカル楽曲が流れ、まるで映画のなかの主人公になったような恍惚な気分に浸れるなど、映画的なアプローチの美しさが随所に見られます。

しかし、”映画”と聞いてエンターテイメント性の高いアクションアドベンチャー的なモノを想像してしまうとコレジャナイ感をありありと感じてしまうので、そういう方はシネマティックアクションに定評のある『アンチャーテッド』や『トゥームレイダー』などの方がおすすめです。

究極のおつかいゲーム?


わたしは『デス・ストランディング』が好きですが、言ってしまえば「究極のおつかいゲーム」という見方もできます。

“配達”という肩書きではあるものの、「この荷物を◯◯まで運んで」というシンプルなクエストは完全におつかいですよね。

街があっても中に入ったりはできず、NPCの話を聞いたり街の風景を楽しんだり……といった多くのゲームでできることができません。

爽快なアクションだったり、強敵を倒していくようなわかりやすい面白さを持たないので、ハマらない人にはハマらないゲームだと思います。

まとめ

一般的なオープンワールドは、

“オープンワールド”という土台の上にどんな遊びを乗せるか?(敵を配置したりイベントを発生させたり)

という構造になっていますが、『デス・ストランディング』は、オープンワールドという土台そのものを遊び場にしてしまうというアイデアが斬新なゲームです。

このゲームでの“最強の敵”は、モンスターでも、銃を持った人間でもなく、間違いなくフィールド・大地そのもの

唯一無二のゲームを遊びたい人だけでなく、純粋におもしろいオープンワールドゲームを求めている人にも気に入ってもらえると思います。

特に、人に喜んでもらうのが好きな人、コツコツと遊ぶのが得意な人におすすめ。

MY POINT
小島さんのゲームは初めてプレイしたのですが、めちゃくちゃ面白かったです!

「歩く・移動する」という基本的な行動を、こんなにも突き詰めておもしろくしてしまえるのかと感動を覚えました!

本当におもしろかったです。

一匹狼で他人との関わりを嫌っていた主人公のサムが、世界をつないでいくなかで信頼できる友人を持っていくのも感動的だし、また、ノーマン・リーダスのぶっきらぼうな顔がよく似合いますね〜!

あとね、ストーリー上の敵は例外として、全く敵と戦わなくてもクリアできてしまうっていう、攻略が自由すぎるところも大好きです。

素晴らしいゲームでした。