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1年ぶりのプレイで『デトロイト:ビカムヒューマン』をトロコンしたよ!おまけに未見エンドもチラリしてきた!

ゲーム雑記

ゲームと映画大好き!
わにやまさん(@waniwani75)です。

先日、久々に『デトロイト:ビカムヒューマン』をプレイしてトロコンしました!

今回は、トロコンで苦戦した部分や、トロコンするために新しく見たストーリーをチョチョイと振り返りますよ〜♪

※この記事はネタバレを含みます。未プレイの方はご注意ください。
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デトロイト:ビカムヒューマン

雑誌集め


まず最初に手をつけたのは「本の虫」というゲーム内に散らばるすべての雑誌を見つけるというトロフィー。

なんですが……、なんとこのトロフィー、取得率が1.5%という超難関!

デトロイトは周回が大変やから これは時間かかりそう……

と戦々恐々でしたが、探索好きのわたしはちゃんと雑誌を集めていたようで、再プレイした時点で抜けていた雑誌は5種類のみ。

それも、選ばなかった選択肢のルートでしか読めない雑誌ばかりだったので、他のトロフィーを獲得するついでに達成できました!

戦う革命児・マーカス


「本の虫」と並行してプレイしたのは「解放」という、マーカスが収容所にたどり着きアンドロイドを解放するトロフィー。

平和好きのわたしは初プレイ時に「暴力」ではなく「平和」を選んでいたので、収容所には行かなかったんですよね。

クリア後に暴力ルートもプレイしたんですが、その時は収容所にたどり着くのがむずかしくて途中で死亡。

今度こそアンドロイドに勝利をもたらすぞー!

と、息巻いてのプレイです。


マーカスのあらゆる選択肢でとことん暴力的なルートを選び、命乞いする警官も無慈悲に射殺。世論はだだ下がり

人間よ……、恐怖するがいい!

恐怖によって、アンドロイドという新たな知的生命体の存在を人間に知らしめました。

暴力ルートは戦いに挑む勇ましさと力強さがあってかっこいいんですが、勝利しても「これからが本当の戦い」「戦い続けなければいけない」という、暴力による支配が生む憎悪と復讐を匂わせるエンディング。

印象的だったのは警官を射殺したマーカスが、アンドロイドを殺す人間を恨んでいたのに自分も同じ存在に成り下がってしまったと悔やむシーン。「血で自由は買えないんだぞ」と言ったジョッシュの顔が浮かびます。


マーカスの仲間は、中立派のサイモン、温和派のジョッシュ、好戦的なノースの3人がいますが、平和・暴力どちらの選択肢を選んでもみんなちゃんとついてきてくれるんですよね。

手段は違えど目指す場所は同じ。特に、平和を選んでもなお恋人になれるノースとの関係は素晴らしいです。あれだけ暴力を推し進めていたノースが平和を訴えるマーカスに心ごとついていく。(ことあるごとに爆弾持ってくるけど)

マーカスはアンドロイドを人間から解放するだけでなく、憎しみに囚われていたアンドロイドたちの心すらも解放できる存在なのだという証明ですよね。

思想がこんなにも違う2人が一緒になれるっていうのは、自分とは異なる他者への理解がなくては成し得ない行為だなと思います。

ポンコツ刑事・コナー


続いてのトロフィーは「復活」という、コナーがあらゆる機会で命を落としその度に復活しエンディングを迎えるという一風変わったトロフィー。

つまり、仕事のできない ポンコツ刑事・コナーになれ!ということですね!

オープニングの「人質」で死!
「尋問」で道連れの死!
「逃亡」でカーラ追跡QTEミスの死!

すべての死ねる場面で死に倒し、その度にハンクに嫌われるというむなしさ!


これまでコナーは規律正しくありつつも表情豊かで、やるときはやるかっこいいキャラクターイメージを持っていたので、あまりのポンコツっぷりに笑っちゃいます。

特に、QTEでミスってダメージ受けまくるコナーは、下手くそか!って自分でツッコミたくなるダメっぷりでしたね〜。

デキる男コナーも、ポンコツ刑事コナーも、どちらもチャーミングで愛されるキャラクターなんですよね、コナーは。

ポンコツルートでつらかったのは、最後にハンクが警察を辞職し、自殺してしまうシーンです。

ハンクが死ぬ瞬間は描かれず、リボルバーの発砲音だけがズドンと心に響きます。息子の死にとらわれるハンクを助けることができなかった……。

ツラすぎるリコールセンターのカーラ


トロコン最後の砦となったのは「死からの逃亡」という、カーラとアリスが収容所から逃げ出すトロフィー。

カーラ編はね、常に死ととなり合わせの恐怖に心臓のバクバクが耐えられなくって、リコールセンターのルートはまったくプレイしてませんでした。

初めて収容所ルートに突入しましたが、これ……、デトロイト史上もっともキツイ展開じゃないですか……!?


収容所に押し込められたアンドロイドたちは、皮膚機能を停止させられ、衣服を奪われ、ゴミのように扱われ、そして死んでいきます。

服従しなかったアンドロイドが目の前で射殺され、虫けらのように廃棄される。目の前にはアンドロイドという名のゴミの山。

死よりもつらいですよ……、これは。

人間らしくあろうとしたアンドロイドから皮膚を奪い、服を奪うのは、文化的営みと尊厳の剥奪であって、アンドロイドはモノに過ぎないという屈辱の烙印

いろんなバッドエンド・デスエンドを見てきましたが、その中のどんな悲しみもリコールセンターでの扱いに匹敵する苦しみはありません。


廃棄寸前に、暴力ルートを選んだマーカスの収容所襲撃が成功し、カーラとアリスは無事に解放されました。

マーカスの暴力トロフィー、カーラの逃亡トロフィー、そして、すべてのトロフィーをコンプした証であるプラチナトロフィーの3つを同時に取得し、ゲームクリア!

未見エンド

せっかく再プレイしたのだから、見たことのないエンディングも見てみよう!ということで、初プレイ時には到達しなかったルートのエンディングを2つ見てみました!

新たなアンドロイドのリーダー・コナー


「自由への行進」でマーカスが死亡した状態で、コナーがジェリコのリーダーと対峙し「変異体になる」を選ぶと見ることができるエンディング。

ジェリコの仲間たちは全員死亡し、サイバーライフで変異体を大量覚醒させたコナーがアンドロイドのリーダーとなるという、コナー好きにはたまらない展開でした!

終始コナーがかっこよかった!

 


でもねぇ……、ハッピーエンドかっていうとそうでもないんですよね。

一番最後にコナーがアンドロイドたちの前で勝利宣言をするのですが、言葉を発そうとした瞬間、プログラム内のアマンダが現れます。

「よくやりました」と。

コナーが変異体になること。コナーがアンドロイドたちを覚醒させること。それらすべてが計画のうちで、アンドロイドの統率者を手のうちに収めることがアマンダの目的だったと。

ようやく得たアンドロイドたちの自由をアマンダに蹂躙される事実を知ったコナーは、最後の決断を迫られます。

自害する
諦める

…………。

なんだ、この選択肢は!!

思わず、ゲームを一時停止して頭を抱えてしまいましたね。

アマンダのいいなりにはなりたくない。でも、コナーも死なせたくない。

だけど、コナーをアマンダの好きにはさせたくない。

あぁあああぁっぁあアァァァァ!!

なんだ、この選択肢は!!(2回目)


迷った末にコナーがコナーらしくいられるよう「自害する」を選びました。プログラムに抗うため、カムスキーが残した非常口に這ってでも向かうコナー。

あぁ、だけど、以前プレイしたときとは違って、プログラムに打ち勝った先にあるのはなんだよ。

必死に生きようとし、そして死ぬしかない。なんて報われないエンディングなんだ。

このエンドのラストシーンは、デトロイトの中でも屈指の名シーンですね。


言葉じゃなく、コナーの表情で語る。
銃口を顎に当て目を閉じ、苦悩し、躊躇し、歪むコナーの顔。

震える手と長いためらいのあとの暗転。銃声はなくエンドロールが流れます。

コナーどうなったのー!

って、叫んじゃいますよね!
たぶん、自害したんだろうな。ううん、自害できたんだろうな。

命が断たれようとも、コナーという人格を守りぬいて迎える苦いエンディングでした。

RA9全滅でカムスキーがCEOに復帰


カーラ、マーカスが死亡している状態で、コナーがジェリコの場所を特定できない場合に到達するのが、カムスキーがサイバーライフのCEOに復帰するエンディング。

カムスキーはアンドロイドたちが変異体になるのを望んでいるような口ぶりでしたから、このエンディングはカムスキーの敗北ということになるんでしょうか。

マーカスが死亡したニュースを鬼の形相で見ていたかと思えば、メディアに顔を出したときには自信を持ってアンドロイドはただの機械だと言い張る。

カムスキーは最後まで掴めないキャラクターでしたね。不気味で魅力的。

まとめ

以上、トロコンを目指しながら見たことのない分岐をいろいろとプレイしてみました。

ゲームをクリアしていても、まだこれだけこのゲームの知らない一面があるとは、デトロイトおそるべし!

でも、1年以上時間を空けてプレイしてよかったですよ……。初プレイ当時の高い感情移入状態だったら耐えられないであろうルートもいろいろあったので。

周回がもちぃ〜っとラクだったら、もっといろんな分岐にも挑戦したんだけどなぁ!