ゲームと映画大好き!
わにやまさん(@waniwani75)です。
今回は『ファイナルファンタジー10』のストーリーを振り返っていきたいと思います。
泣くのかなぁ?
泣くのかなぁ?
と思ってゲームを開始しましたが、あぁ……、そうですね。
泣きました。
旅を進めるほどにせつなさが増していく…。
そんな旅が待っていました。
ネタバレ回避していません。
プレイ後にご覧になることをおすすめします。
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ユウナとの出会い
大都市ザナルカンド。
「ブリッツボール」という競技でエースとして活躍していた主人公のティーダ。
ある日、”シン”という謎の魔物に飲み込まれ、1000年後の未来へと飛ばされてしまう。
そこで出会った少女ユウナ。
人間の脅威であるシンを倒すため「召喚士」になるための試練を受けていた。
「できました。
わたし召喚士になれました」
ティーダとユウナの出会い。
初めて出会ったユウナは、和装がとても綺麗で一瞬で惚れてしまいました。
「わたし召喚士になれました」
あの言葉。
今振り返ってみると、ルールーとワッカはどんな気持ちで聞いていたんだろう。
召喚士になれなければいいのに…
きっとどこかでそう思ってたはずですよね。
召喚士になるということは、死ぬ資格を得るということ。
それを笑って報告するユウナに、「おめでとう」なんて言葉をどうしてかけられる?
ユウナが召喚士になったその瞬間に出会ったティーダ。
ユウナが死ににゆく旅の、そのスタート地点が出会いだなんて…、つらすぎるよ…。
1000年後の未来に飛ばされたティーダ。
シンを倒すために召還士となったユウナに出会う。
まっすぐまっすぐ
死んだと思っていたティーダの父親ジェクト。
アーロンから、シンの正体が”ジェクト”だと知らされる。
この世界でどう行動するのかは自分で決めろと言うアーロン。
ティーダはぶつけようのない迷いと怒りを吐露する。
「バカにしやがって
選ぶのはオレだとか言ってさあ!
だけどオレにはどうしようもないんだっての!
あんたに言われた通りにするしかないんだ!」
”ティーダ”という主人公に惚れたシーンです。
と、思っていて、その点でティーダはすごく好きでした。
どうすればいいのかわからない時に「わかねぇ!」って言える、まっすぐな、まっすぐな主人公。
迷い方すらまっすぐだな、と。
迷いながらも前に進み続けることをやめない、主人公然としている、頼もしい主人公です。
シンの正体は、ティーダの父ジェクトだった。
アーロンに導かれ、ティーダはユウナの旅に同行する。
結婚を申し込まれるユウナ
シーモアから結婚を申し込まれたユウナ。
2人の結婚が決まれば、きっとスピラは喜びに包まれる。
誰もユウナに「シーモアのこと好きなのか?」と聞かないことに違和感を覚えるティーダ。
「あの結婚には そう言う感情は必要ないってこと」
ユウナには好きな人としあわせになってほしいが、「好きな人と結婚する」とユウナが言ったら反対する。
とルールーは言う。
う〜ん。
いろいろと考えさせられるシーンですね。
ユウナが結婚しないことを決意すると、急いで返事を言いに行かせようとするティーダがいじらしくてかわいいです。
ルールーの矛盾している言葉を聞くと、「ルールーとチャップの過去」が思い浮かびます。
愛した人に置いていかれる苦しみを知っているから、ユウナのしあわせを願いつつ、反対するんでしょう。
ユウナには確実な死が待ち受けているんだから。
もしくは、ユウナの想い人を知っていたなら、1000年という時の隔たりがあるティーダとの関係を喜べないのかもしれない。
結末はわからなかったとしても、同じ時間を生きている人間ではないから。
シーモアから結婚を申し込まれたユウナ。
ユウナは旅の目的を優先し、縁談を断ることを決意する。
シーモアの裏切り
父親殺しの真実が暴かれたシーモア。
ユウナとの結婚も、召喚士を利用するために過ぎなかった。
策略に気付き、結婚を受けることでシーモアを止めようと決意したユウナだったが、仲間たちに刃を向けたシーモアと戦うことに。
シーモアの息の根をとめるものの、ユウナたち一行は反逆者扱いされてしまう。
シーモアは初登場した時点で、こいつは怪しい…と感じますよね。
どう見ても、善人面じゃないです。
結婚はしないと決めたはずのユウナが「わたし 結婚する」と言ったときは、ギュウゥゥ…と苦しくなりました。
ユウナの意思に反して、結婚を決意せざるを得なかったような、黒いものが渦巻いているなんか変な感じ。
ティーダの、「イヤな予感だけは当たるんだよな」という語りが切ないです。
でも、シーモアが純な悪だったことは、実はプレイヤーにとって救いだったりします。
シーモアがめっちゃいいやつやったら、結婚にNO!を突きつける理由がなくなってしまうから。
「あんなやつと結婚するなよ!」と言える理由がほしかった。
シーモアの父親殺しを暴いたことで仲間ともども襲われ、結婚は破談に。
シーモアを倒すが、ユウナたち一行は反逆者扱いされてしまう。
知らなかったの、オレだけか?
シンを倒すための唯一の手段である「究極召喚」を使ったら召喚士は死んでしまう。
ついにティーダは、召喚士の真実と、ユウナの旅の目的を知ってしまう。
知らなかったのは、1000年前の世界から来たティーダだけ。
「知らなかったの……オレだけか?
知らなかったのオレだけか!
なんで隠してたんだよ!
オレ……オレ ユウナに言っちゃったぞ!
早くザナルカンドに行こうって!
『シン』を倒そうっ……!
倒した後のことも いっぱい いっぱい!
あいつの気持ちもなんにも知らないでさあ!
ユウナに あやまらなくちゃ…
助けるんだ!
ユウナは……
絶対に死なせない!」
泣きましたね。
うん、ボロボロと泣きました。
ユウナの死は、明言こそされなかったものの、知っていたはずなのに…。
これまで、ユウナに言ってきた言葉がすべて、ナイフのようにユウナを突き刺してきたんだと思うと、痛くて痛くて…。
「早くザナルカンドに行こう」ってさ…、
「早く死にに行こう!」って言ってたのと同じじゃんか。
みんなは心のどこかで、
旅が終わらなければいい…
と思ってたはずなのに、自分だけなにも知らずに、能天気に…。
でもね、ティーダがいいんだ。
かっこいいんだ。
後悔して悩んだとしてもまっすぐ。
謝ろう!
助けよう!
って、すぐに思えて口に出せるのがティーダのいいとこだ!
究極召喚によってのみシンを倒すことができるが、究極召喚を使った召喚士は死んでしまう。
ティーダはユウナを助けることを決意する。
ぶち壊せ!結婚式!
「そこにユウナがいる だったら助けに行く
そんだけッスよ!」
強行されたユウナとシーモアの結婚式に乗り込む仲間たち。
ユウナの元へとたどり着くが、逆に人質に取られ、ユウナは仲間を守るためにシーモアと口づけを交わしてしまう。
ユウナが条件を受け入れたのにもかかわらず、シーモアは非情にも「殺せ」と命を下す。
ティーダぁぁぁぁぁぁぁ!!
って叫びたくなる超かっこいいシーンです!
細かいことは考えず、
ユウナを助ける!
ただ、それだけのために突っ走る。
飛空挺からの登場シーンは仲間全員、かっこよすぎます!
最高にヒーローしてる!
その後の口づけのシーン。
この時ほどの屈辱ってないですね…。
大切なものが目の前で奪われる瞬間をただ傍観せざるを得ない無力。
ティーダの憎しみと怒りに満ちた顔が、いい。
プレイヤーの分まで怒ってくれるティーダに救われます。
口づけをしたのに「殺せ」と言い放った瞬間、
って、純度100%で嫌いになれました。
ユウナがどんな気持ちで口づけをしたと……!くそぅ!
死んだはずシーモアだが現世に留まり、ユウナとの結婚式が強行される。
仲間たちはユウナを助けるために結婚式に乗り込み、命からがら逃げ延びる。
素敵だね
逃げ延びた仲間とユウナだったが、反逆者として裁判にかけられる。
- シーモアが死人であること
- 父親殺し
を告発するが、既知の事実。
寺院は闇に染まっていた。
今まで信じていた寺院に裏切られ、反逆者の烙印を押され、シンを倒す意味すら揺らぎ、旅の目的を失いつつあったユウナ。
「キミといっしょにいても……
わたし きっと笑えない」
ティーダとの会話の中で迷いを振り切り、旅を続けることを決意する。
自分の人生をかけてきた目的が揺らいだとき、ユウナはどんな気持ちだったんだろう。
「がんばってたのになぁ……」
今までのユウナなら絶対に吐かなかった言葉ですよね。
自分が命をかけて、覚悟を決めたものは一体なんだったんだろうって。
でも、それでも、旅をやめるわけにはいかない現状。
わたし きっと笑えない
FF10の中で、3本の指に入る好きな言葉です。
胸を張っていられる自分であるために、心から笑える険しい道を選ぶ。
自分の人生に責任を持てる人の言葉。
ユウナのことがさらに好きになりました。
ティーダと結ばれるのは美しいムービーでしたね。
ただ一点だけ、言いたいのは、
名前を呼んでほしい!
「ティーダ」という名前は任意で変えることができるので、誰も名前を呼んでくれないのです…。
気持ちが通じあったユウナに「ティーダ」と呼んでほしかった。
一部始終をキマリに見守られていたのには笑ったけど。笑
は、恥ずかしいぃぃ!
寺院の闇に触れ、シンを倒す意味が揺らいでしまう。
しかし、ユウナは旅を続けることを決めた。
ザナルカンドの夢
いよいよティーダに隠された秘密が明かされる。
ザナルカンドは実在しない夢の街。
そこに生きる人々もまた夢。実在しない。
召喚士が召喚した夢の街。
ザナルカンドの夢を終わらせなければいけない。
それはつまり…。
『ファイナルファンタジー10-2』の存在を知っているから、ユウナが死なない結末を迎えることはわかっていました。
いよいよもう一つの可能性である、「ティーダの消滅」という結末がはっきりと見えたシーン。
ティーダの存在が夢である以上、いなくなってしまうことは確実。
ずっと考えてはいたけど、急に現実味を帯びて悲しい気持ちで埋め尽くされました。
「ティーダ → ユウナ」の悲恋だと思っていたストーリーが、「ユウナ → ティーダ」に逆転した瞬間。
戦争に敗れたザナルカンドは、人々の思いによって「ザナルカンド」という夢を召喚し続けていた。
ザナルカンドという街も、ザナルカンドに生きる人々も、存在しない。
ティーダもまた、夢。
遺言
ザナルカンドを目前にした一行。
ティーダはふとした拍子にユウナの持つ記録スフィアを拾う。
そこには、シンを倒し、自分が死んだ後の仲間たちに送った遺言が残されていた。
ティーダに残したメッセージ。
「キミと……会えてよかった
それは 想像してたより とっても素敵な気持ちで……
素敵だけど……つらいよ」
この遺言を見てしまった瞬間から、わたしの気持ちは、ユウナにすべて持っていかれました。
そして、FF10を投げ出したい気持ちで、ずっとため息ばかりつきながらゲームをプレイしてました。
だって、ティーダはいなくなってしまうんだから。
ユウナもティーダも、お互いに「好き」という、わかりやすい言葉を口にしたことがない。
心で繋がっているのはわかるけど、「あぁ、ティーダのことが好きなんだな」とわかる言葉のやり取りはしていません。
だけど、この遺言を聞いて、ティーダへの想いを明確に知ってしまったら、ダメダメ、もうダメ。
ユウナがティーダを失う未来を見るのがこわい。
しかも、こんなに早い段階でユウナがそんな風に思ってたなんて…さ。
きっとこの旅では、「好き」という言葉を使えないんだろうね。
死と隣り合わせのこの旅では、「好き」という言葉が人を縛りつける。
という逸話がありますよね。
「好き」とは言えないこの旅で「素敵」という言葉は”それ”と同じような意味を持つんじゃないかな。
自分の死を覚悟していたユウナは、仲間に向けた遺書を残していた。
ティーダと出会って間もない頃から、ティーダを思う気持ちを知ることができる。
ザナルカンド遺跡への道のり
究極召喚を授けてくれるユウナレスカへと会いに行く道のりの最後のキャンプ。
冒頭のシーンから続いてきたティーダの回想が終わり、まだ見ぬ物語が紡がれる。
ユウナを死なせない方法 。
リュックとティーダは頭をひねって考え続けるが、答えはまだ出ない。
ザナルカンド遺跡は、もうすぐ目の前まで来ていた。
はぁぁぁぁぁぁぁ……。
ザナルカンド遺跡へと続くこの道。
もうね、ずっとため息ばっかりついていました。
プレイヤーはユウナが死なないことはわかっていつつも、この時のティーダにとって、この道のりほど苦しいものはなかったと思うんだ。
この道の先にユウナに死をもたらす究極召喚が待ってる。
いやだな…、進みたくないな…
そんな思いをずぅっと抱えて、この道を歩きました。
しかもさ、ここで流れる「ザナルカンドにて」がとんでもなくせつないBGMなんだもん。
笑われるかもしれないけど、せつなすぎて、先に進みたくなさすぎて、何度か引き返したよ。
FF10冒頭シーンへと回帰してくるザナルカンド遺跡前。
ユウナを助ける方法は、まだわからない。
究極召喚のカラクリ
究極召喚を授けてくれるユウナレスカに会いに来た一行。
しかし、究極召喚とは召喚士と絆で結ばれた人間を祈り子として得られる強い力だった。
仲間の誰かを祈り子として差し出さなければいけない。
死のループから抜け出せない現実に立ち向かうべく、ティーダは究極召喚を否定する。
「そんなんじゃ なにも変えられない!
オレ……この青さは なくさない
くだらない物語だったら ここで終わらせてやる!」
シンを倒した究極召喚獣が新たなシンへとなりかわる。
シンは必ず復活すると主張するユウナレスカ。
”なにかを変えられるはず”そう信じて来たユウナたちは、まやかしのなぎ節を終わらせることを決意し、ユウナレスカに挑む。
「死んで楽になるか 生きて悲しみと戦うか!
自分の心で感じたままに 物語を動かす時だ!」
「一緒に続けよう オレたちの物語をさ!」
痛快。
大!興奮!のシーンです。
シンに対抗する唯一の手段である究極召喚。
その究極召喚を授けてくれるユウナレスカに刃を向けるとはね!
ユウナ自身が、「悲しくても生きる」という決断をしてくれたことがうれしかったです。
旅の最終目的を、ここまで来て方向転換するってすごい選択だったと思う。
ユウナレスカを倒すということは、
ということなのに。
だけどきっと、ユウナレスカという選択肢があるから前に進めないんだよね。
シンは必ず復活するというユウナレスカ。
新しい選択肢を見つけるために、ティーダたちはユウナレスカに立ち向かう。
エボン=ジュ
シンを復活させない方法を模索する中で、ティーダたちはシンの本当の役割を知ることになる。
シンはエボン=ジュを守るための鎧。
究極召喚でシンを倒しても、エボン=ジュが究極召喚獣に乗り移るために新たな鎧(シン)が生まれる。
エボン=ジュを倒せば全てが終わる。
ザナルカンドの夢が終わる。
祈り子の口調に、違和感を覚えたユウナはティーダに問う。
「なにか隠してるよね」
なんでもないと言って、その場を立ち去るティーダ。
「ウソ……下手だね」
「ウソ……下手だね」
このセリフ、胸を突き刺されたみたいに痛かったです…。
ユウナはもう感づいてしまっている。
ユウナを置いて遠くへ行ってしまうティーダ。
遺言を聞いた瞬間から、わたしの気持ちはティーダじゃなくてユウナにあったので、もう、胸が痛くて……、痛い。
ユウナが救われない未来ばかりが見えて、またため息が出る…。
FF10やめたい…
最終決戦を前にした飛空挺ではルールーからこんな言葉をかけられました。
「あんた……『シン』を倒しても ユウナのそばに いてあげてね」
ルールーはいつも勘がいいな…。
ユウナだけでなく、ユウナを大切に思う人々まで悲しませてしまうんだね。
ごめん、無理なんだ…。
最終決戦の目前のユウナの言葉。
「キミは……消えないよね」
消えたくないよ。
シンを倒した後の世界をともに生きたいよ…。
シンはエボン=ジュという核を守るための鎧に過ぎなかった。
エボン=ジュを倒せば、すべてが終わる。
ジェクトとの再会
シンの体内へと侵入したティーダたち。
最奥にはティーダの父、ジェクトが待っていた。
「デカくなったな」
「あんたの方がまだデカい」
再会を喜ぶ時間もなければ、喜ぶ意味もない。
「さっさとやられろよ!」
「もう あんたには負けねえ!」
ティーダは父親を…、シンを倒した。
倒れこむジェクトに駆けよるティーダ。
「泣くぞ すぐ泣くぞ
絶対泣くぞ ほら泣くぞ」
「……だいっきらいだ」
「初めて思った
あんたの息子で……よかった」
父親を超える戦い。
わたしには「父親を超えたい」という思いが正確にはわからないけど、すごく熱くなれました。
ラスボスではないんだけど、立ちはだかる強敵としてジェクトのボス姿はすごくカッコよかった。
ボスに何度か話しかけた後、「もう声は届かない」って出たとき、あれは悲しいですね…。
ずっとわだかまりのあった父親との関係。
言葉ではなく、殴り合って、成長した姿を見せてわかり合う。
かっこいい親子。
ついに父親のジェクトと再会を果たしたティーダ。
シンとなった父を討ち倒し、別れを告げる。
最後の戦い
シンを倒し、その姿を現したエボン=ジュ。
ティーダは仲間たちに言う。
「いっしょに戦えるのは これが最後だ よろしく!
エボン=ジュ倒したら オレ……消えっから!
さよならってこと!
勝手で悪いけどさ!
これが俺の物語だ!」
そうか、ここで言うのか……。
ラスボス戦に突入する直前。
戸惑う仲間たちに有無を言わさず、一気にラスボス戦へと突入する。
あくまで元気に!
涙は見せずに!
前だけを見て突き進んできたティーダらしいね。
ティーダもすごくつらいはずなのに…。
なんだよ、めちゃくちゃかっこいいじゃん。
熱くなるじゃん!
最後まで主人公だ 。
エボン=ジュとの戦いを前に、仲間たちに真実を告げるティーダ。
戦いが終われば、ティーダは消える。
別れ
エボン=ジュを撃破し、ユウナは異界送りを始める。
死人であるアーロンも、言葉を残して消えていく。
「もう おまえたちの時代だ」
ティーダの体が光り始める。
「おれ 帰らなくちゃ」
首を横に振るユウナだが、ティーダは続ける。
「ザナルカンド 案内できなくて ごめんな」
行ってしまうティーダに駆け寄るユウナだが、もうティーダの体に実体はなく、すり抜けて倒れこんでしまう。
涙がこぼれるが最後の別れを笑顔で…と、ユウナは「ありがとう」と告げる。
せつない〜!
つらい〜!
泣く〜!
ふるふると首を横に振るユウナがもう、悲しすぎて見てられなかった。
ティーダずるいんだよ。
あんなかっこいい姿見せて消えるなんて。
どんなにかっこよくても、いなくなっちゃダメなんだ。
死(消滅)で終わってほしくなんか、なかったのに。
エボン=ジュを倒したティーダたち。
夢は終わり、ティーダは消えてしまった。
エピローグ
時は経ち、ユウナは浜辺で指笛を吹きつづけていた。
はぐれたら指笛を吹く。それがティーダとの約束。
「そしたら オレすぐに飛んでくからさ」
”永遠のナギ節”を作り出した大召喚士として、スピラ中に向けてスピーチをするユウナは最後に言う。
「いなくなってしまった人たちのこと 時々でいいから…… 思い出してください」
The end……
何度も何度も指笛を吹くユウナに、また涙腺を刺激されてしまいました。
ティーダを呼び続けている
今だけじゃない。
きっと、長い時間呼び続けているんだろうってわかるから…。
だからつらい。
言葉で語るよりもずっと苦しいシーンです。
命をかけて旅をして、いろんなもの背負って、重圧も受け止めて、ユウナほど懸命に生きてきた人はいない。
なのにさ、そのユウナが報われないなんてやだよ。
かわいそうすぎて、素敵なエンドロールもずっと悲しかった。
しばらく、肩を落として動けなかった。
ゲームの感情移入って本当にすごい
『タイタニック』でジャックが死んでも、こんな気持ちにはなりません。
だけど、ゲームでは自分ごとのように感じてしまう。
もしくは、ユウナを大切に思うルールーやリュックの立場で物事を見てしまう。
だから、ずっと痛いんだ。
この感情移入しすぎる性格を直せたらいいんだけど…。
シンのいない世界が訪れた。
ユウナは大召喚士として、スピラの人々に希望のスピーチをする。
永遠のなぎ節

シンを倒し、永遠のなぎ節が訪れてから2年。
再興していくスピラ。
太ったワッカに、出産を控えるルールー。
みんなが新しいしあわせを掴んでいくのに、時間が止まったままのユウナをリュックは心配する。
リュックは、キマリが見つけてきたというあるスフィアをユウナに見せる。
そこには” 彼 ”らしき人物が映っていた。
ユウナは旅に出ることを決意する。
リュックはすごくいい子ですね。
大義や社会の利益よりも、身近な人間のしあわせを願う人。
もうね、リュックの意見には高速うなずきで同意したくなります。
時間が止まっている
頑張ったユウナ自身がしあわせを掴むべき
完全同意!
ユウナの視点で未来を考えてくれる人がいてよかったな。
これはもう、一刻も早く10-2を遊ばなければ!!
(現在プレイ中!)
再興していくスピラだが、ユウナの時間は止まったまま。
キマリが見つけたスフィアを手掛かりに、ユウナは再び旅に出る。
まとめ
『ファイナルファンタジー10』、素晴らしいストーリーでした。
もう、終始ティーダがかっこいい主人公だった。
終盤からは、どちらかと言うとユウナ視点で物語を見ていたので、つらくてつらくて仕方がなかったです。
せつないラストに心が引き裂かれるようだった。
かなしい。せつない。
だけど、熱くて、カッコよくて、胸にたくさん響いた。
素晴らしい名作でした!
コメント
15年以上前にプレイしていたので
大分うろ覚えになっていました。
この記事で、なんとなく思い出せました。
自分はジェクトに感情移入してましたねぇ、子供いたので
わたしはユウナでしたね!
だからこそ、だいぶ泣きました。笑
もう15年以上も前のゲームになるんですね〜
今プレイしても面白かったです!
フルの感想ごちそうさまでした笑
ユウナ同様わにやまさんもなんども打ちひしがれたようでw
ゲームでの感動体験としてはいまだに最上位クラスにいる作品。
ティーダが何も知らない設定って言うのが感情移入するのに最適なんよね。
アルベドホームでの衝撃と言ったらもう…
当時は当然X-2もなかったし物語の深読みもしてなかったんで本気でショックだった…
そこから悪魔の結婚式から素敵だねの流れにたどり着くまでの感情の揺れ動きは忘れられへんね(/ _ ; )
ユウナの遺言は作中で一番泣けたかも。
あのBGM”ユウナの決意”って言うんよね。
伏線のはりめぐらされ方が本当に凄かった。
あそこから「最後かもしれないだろ?」に繋がる演出力は神がかってるとしか言いようがない。
ザナルカンドでの音楽も”いつか終わる夢”って言う切なすぎるタイトルだしね。
その後メチャクチャアツいユウナレスカ戦!
そこまで寡黙だったアーロンが一気にアツくなってパーティが本当の意味で一つになったもんね。
ユウナレスカが強すぎてあの演説何回も聞く羽目になったけど笑
死ぬ立場が逆転した時も切なかったなぁ。
俺も終わらせたくなくて寄り道しまくった気がするw
父親との最終決戦からの切なすぎる別れ、本当に綺麗な物語やったなぁ。
中学生でプレイしてたら、全て驚きで悲しくて、感動だよね!きっと。
わたしはもう、ダメダメだったよ〜。
わかってても泣くもんね。
悪魔の結婚式…笑
アルベトホームから展開が一気に加速して、ストーリーから目が離せなくなったよね。
ティーダの「ユウナを死なせない」って意思もはっきりして、一層カッコよくなったし。
遺言は、あの場所で撮ってたっていうのが衝撃だったなぁ。
ブリッツボール終わった直後なんて、まだ全然序盤なんだもん。
スフィアぶん投げるティーダも含めてすごく好き。
ユウナレスカ周回おつかれだね!笑
わたしは、ザナルカンドに行きたくなさすぎて、パーティめっちゃ強くなってたからなぁ。
アーロン要所要所で、すごいかっこいいからユウナレスカ戦もシビれた!
ブログ書くためにムービーやスクリーンショット見直してたから、この記事泣きながら書いてたよ…笑
この記事と全然関係無いけど、”あのゲーム”始めたよ!報告しとくね!
悪夢の誤変換だけど特に間違ってないからいいや笑
結婚式シーンは乱入のカッコ良さからの絶望感で落差がキツかったなぁ。。
ティーダ見た目チャラいけど本当にカッコいい。
キミ呼ばわりなのが可哀想だよねw
どっちかというとドラクエ派だったから名前固定に違和感覚える方だったんだけど、FFXで完全に考え方変わった笑
遺言シーンかなり前半なんだよね。
ユウナが結構早い段階でティーダを好きになってたのが印象的。
リュック加入前だからセリフないのが少し可哀想に思った記憶が…笑
シリーズの中でもFFXが一番音楽好きなんだよね。
切ない音楽が好きなのかも。
おっ、遂にあのゲーム!
「泣くぞ すぐ泣くぞ 絶対泣くぞ ほら泣くぞ」笑
感想待ってるね(^p^)
悪夢か!たしかに、悪魔でもいけるね!笑
FFをナンバリング上からプレイしてきて、初めて主人公の名前決められたから、余計にびっくりしたよー!
そうか、ドラクエ派だと名前決められる方に慣れてるんだね^ – ^
切ない音楽好きだったら、FF10は刺さるね~!
わたしたぶん、まだ切なくて聞けないよー。笑
「素敵だね」もダメ(꒦ິ⌑꒦ີ)
そう、ついに始めた!
序盤はたしかに「?」って感じだけど、意外と楽しめてるよ!
物理学の話聞くの好きだから。(全然理解してないけど)
ハマり出したら一気にやっちゃうと思うꉂ(ˊᗜˋ*)
勘違いされてるかもしれませんが、ティーダが1000年後の未来に飛ばされたという表現は間違いです。
夢のザナルカンドはスピラのどこかに召喚されているので、夢のザナルカンドとスピラは同じ時を刻んでいます。
ティーダとジェクトは夢のザナルカンドからスピラに移動しただけで、タイムスリップはしていません。
同じ時を刻んでいるので、ジェクトが夢のザナルカンドで失踪した10年前とジェクトがスピラでガードとして活躍した10年前が一致するのです。
今は理解できましたが、丁寧に解説いただいてありがとうございます(^-^)
今、ff10やっていて、これから最後、親父に立ち向かうところです。この記事たまたま見つけましたが、記事見ただけで泣けました
まさに、思ってるままの代弁、ありがとうございます。
高校生の頃プレイして泣いて、この記事見て泣いて、これから、わかってるのに最後泣くんだろなー
ほれなくぞっ!って、時にはバーって泣くだろなー
ほんじゃいっちょ、いってきます
こんにちは!
あぁ…、そんなうれしいメッセージをありがとうございます……!
もうクリアされた頃だと思いますが、やっぱり泣いちゃいますよね(/ _ ; )
わたしは大人になってからの初プレイでしたが、恥ずかしいくらいボロボロ泣いちゃいました。
今でも、ふと思い出しては胸が苦しくなるような忘れられない物語です。