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ゴーストオブツシマ【ネタバレ・ストーリー感想】名場面とともにストーリーを振り返るよ!

ストーリー感想

ゲームと映画大好き!
わにやまさん(@waniwani75)です。

PS4『ゴーストオブツシマ』のストーリーを名場面とともに振り返ってみたいと思います!

本記事は、ストーリーの重要なネタバレが含まれますので、閲覧にはご注意ください。
このゲームの記事

 

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ゴーストオブツシマ

 

甦った侍


最初に紹介する名場面は、ゲームのオープニングである蒙古襲来のシーンです。

最初っから全力のいくさを見せてくれるなんて、かっこよすぎます……!

このシーンは、生き方を変えざるを得なくなる仁の未来を描くのにとても重要なシーンでした。

正々堂々と戦いを挑んできた侍に対して、蒙古軍は名乗りも聞き終えぬうちに火をつけて殺してしまいます。

正攻法が通用しない相手なのだと最初に描くことで、仁が武士の誉れを捨てることに説得力を持たせていましたね。


瀕死でもかっこいい仁さん。

ここからストーリーが始まります。

志村救出と竜三との対立


最初の衝撃は、幼い頃からの友である「竜三」との対立でした!

盟友たちが次々と集い志村奪還の士気が高まる中で、竜三たち菅笠衆だけが来なくて、

遅れてやってきて いいところかっさらっていくんじゃないの……!?

なんて、のんきなことを思っていたものだから、竜三が蒙古側についたのは 普通にショックだった!!


すごくショックなのに、信じられないくらい綺麗な場所で戦うものだから、感傷に浸れて、

竜三ぉ!

竜三ぉぉぉぉ!!

って心の中で叫んでました。

竜三撃破後に、「まだ間に合う」と最後まで友に手を差し伸べ続けた仁、かっこええ……。

(竜三が牢人になったのは仁と無関係とも言えないんだけど)

志村救出


序盤最大の見せ場である志村の救出ですが、これはストーリーラインが見事でした。

志村救出までに仁は、野盗と手を組み、上流階級からは見えなかった世界を見て、武士の“誉れ”に背いてでも民を守るために必死でここまで辿りついたんですよね。

だから、蒙古への報いにしか言及せず、民を見ていない志村にどことなく違和感を覚えるんです。

志村とは見てるモノが少しズレているような、そんなちょっとした違和感。

この後の展開を考えると、とてもうまい。

たかの死


『ゴーストオブツシマ』、伝説のトラウマ回とでも言いましょうか……。

仁を助けにきた「たか」が目の前で首を斬られます。うぅぅ!

これはね……、みなさんもそうだと思いますが、たかが手伝いを申し出た時点で“嫌な予感”がしてたじゃないですか!

で、思ったよね。

手伝いはいらないから頼むから帰ってくれって!

たかの命を誰よりも想っている人を知ってるから、“名誉の死”なんて望まないでくれって!


ゆなは命の恩人で、酒飲み交わすくらいの仲になってさ、その人がたかと本土でやり直すことだけを考えて生きているのに、その希望を目の前で握りつぶされるんだよ。

くそう。こんなのありかぁ……。

たかという友の死の悲しみと、大切な人の大切な人を奪ってしまったというやり場のない怒りと後悔が止まらなくって、ほんとトラウマです。


でも、たかの意思を尊重した仁も責められないよね。

過保護なゆなへの反発で「自分も何かしたい」と思うのは当然で、皆が命をかけて戦っている中で自分だけがかごの鳥では、たかが納得しない。

だってたかは、捕虜になっても駄作を作り続けて蒙古に屈しなかった、したたかな闘志を持つ男なんだから

「さらばだ、竜三」


「志村城」奪還のため、竜三との最終決戦。

かつては背中を預けて戦った友と道を違えてしまった展開は、悲しいけどグッとくるものがあります。

勝負がついたあとの、この少しの時間に美学を感じますね。

「さらばだ 竜三」


竜三撃破後、玉砕覚悟の正面突破で戦おうとする志村に賛同できず、酒に毒を盛って蒙古軍を一網打尽にした仁。

ここで、武士の”誉れ”をなによりも重んじる志村とは、決定的な亀裂が生じます。

野盗であるゆなにのせいにしろという志村に、きっぱりとNOを突きつける仁は、ほんっとうに かっこいい主人公だよ!

ゆなを売るわけがないってわかっていても、師に背き、意志を託すまでゆなに信頼を置いていたことにびっくりです。


このシーンは、「誰かに意思を託すことができる仁」という意味でも最高にかっこいいです。

仁は“俺がハーンを倒す”というエゴを持ってないということなんだよね。

誰かの刃がハーンに届けばいい。それが自分でなくても。

そんな風に大義を見据えられる主人公が、どれだけいるかな?

あぁ〜、もう!かっこいい大人たちだよ!

友の死


たかが死に、竜三が死に。

もう心が追いつかないくらいの悲しいドラマが展開しているのに、志村城からの逃亡で愛馬が力尽きてしまったときはトドメを刺されたようでした。

これはズルい!ズルすぎる!

一番ショックだったかもしれない!

 


ゲームの最初に、三頭いる馬の中から好きな愛馬を選ばせて、3種類の中から自分で名前をつけさせてさ、旅の途中もずっと、

「お前が一緒でいてよかった」
「これからも仲良くしような」

と、やさしい言葉をかけ続けている仁と愛馬が 大好きだったのに……!

矢尻を受けながらも懸命に駆けていた愛馬が走れなくなり、歩けなくなり、膝を折ってしまったあの時の苦しい気持ちったらないよ。

うわああぁぁぁぁぁぁああぁぁ。

動物が死んでしまうの、ムリだぁぁぁ……。

 


馬だからそんなに表情は読み取れないんだけど、読み取れない分、プレイヤー側の気持ちが反映されて「あぁ、苦しかったね、ここまでありがとう」って慈しむ気持ちでいっぱいになっちゃうんだよね。

愛してたんだなぁ。

ハーン戦の前に


いよいよやってきたハーン戦は、決戦前の仲間とのやりとりに気持ちが昂ぶります!

仁が皆に言った「また生きて会おう」は、仁の選んだ道がよく現れている言葉じゃないかな。

死ににゆくのではなく、生きるために戦おう

そして、生きて帰ってこよう。と。


ガラにもなくゆなが「一緒に船を見つけて静かな地に逃げよう」なんていうものだから、愛しくてたまらないね。

仁もゆな自身も、そんなのが本心じゃないことなんてわかりきってるのがまたいい。

あの言葉は「あなたを失うのがこわい」だもん。

愛しくなっちゃうでしょ!
あんなの!

ただひたすらに、仁が死なないエンディングだけを願ってました。

ハーンを討て


ハーンの港に討ち入り、志村の加勢が駆けつけたときの仁の表情がすごくいいですよね!見ました!?

仁があんなうれしそうな笑みを浮かべたのはこの瞬間が初めてじゃないかな?


さて、いよいよハーン戦。

や、やばい!
「かっこいい」しか言えない……!!

一対一の戦いが多かったボス戦ですが、ハーン戦は多人数戦。

正々堂々が通用しない蒙古軍の戦い方って感じですね。

仁は蒙古軍に毒を教えてしまった張本人だから、絶対に対馬から出さない、出してはいけないという責任を重く受け止めていたんでしょう。


ハーン、討伐!


仁、死ぬの!?

死んじゃうの!?

ハーンを討伐し、よろよろと歩く仁に気が気じゃない時間を味わわされましたが、生きてました。あぁ、よかった。本当に。

ゆなと仁の支え合いの精神が最高ですね。大好きです。

志村との戦い


最後にこれを持ってくるのか……!

というのが率直な感想でした。

師であり、父であった志村と戦うことになるとは。

憎しみ合っているわけでもなく、むしろ、互いに大切に想っているのに戦わなければいけない。

時代を呪いたくなるけど、この苦しさは嫌いじゃないです。


志村のこの表情よ……。

微笑みながら涙を流すこの顔見たら、言葉なんて出てこなくなる。

真っ赤な紅葉と夕日が、かつての日々を思い出させます。

志村自体は強いわけではないから、それがまたせつなくなっちゃうのかな。

なんで戦わなければいけないんだっていう。


はぁぁぁぁぁ……

もう〜、なんてことを選ばせるんですか。

これだからゲームは嫌いなんだ……!

志村戦勝利後、「”誉れ”ある 最期を遂げたい」と望んだ志村を殺すのか、生かすのか。

すごくすごく迷いました。

最終的には両方見たのですが、最初は「殺す」を選びました。

バッドエンド臭がするかなとも思ったんですが、これは日本を舞台にしたゲームだから。

敗れて生きながらえることは武士の恥という時代なら、ここで幕引きにするという日本の美学を貫いた終わり方を見てみたいなと。


声にならない呻きが涙を誘い、万感の思いがこみ上げたところで、終幕。

天才ですか。

まとめ

以上、『ゴーストオブツシマ』のストーリーを名場面とともに振り返ってみました。

日本の武士道精神を重んじながらも、人命をなにより尊ぶ主人公を軸にした物語で 感情移入しまくり……!

仁のもとに集う一人一人のキャラクターを丁寧に描かれていて、ゆなを始めとする盟友たちも大好きになりました。

『ゴーストオブツシマ』の好きなシーン

ゆなとの出会い

打倒ハーンの相棒となる「ゆな」の初登場シーン、カッコよすぎじゃなかったですか?!
「あたしゃゆなってんだ ついといで」だよ?
なにこのかっこいい人!って衝撃でした。
イケメンすぎて一瞬で惚れた!

殺したがり政子さん


主人公・仁のもとに集う盟友たちのストーリーが大好きなのですが、中でも好きなのは政子さんのストーリーでした。
因縁の相手を見つけ出すためには情報を聞き出さなければいけないから、仁が“殺しはダメだ!”って言ってるのに、憎さ余ってす〜ぐ殺しちゃうんだよね。笑
あのくだりが鉄板ネタみたいになっちゃって、すぐ殺しちゃう政子さんに期待すらしてました。(不謹慎)
しまいには仁まで殺そうとしてくるし……、政子さんの狂気っぷり大好き!

コメント

  1. 仁が道を踏み外すシナリオと、冥人のプレイ感覚の一致がすごいと思う作品なんですが、やっぱり各所での人との交流やそこでの変化が響いてくる凄いシナリオですよね。最終章辺りで冥人の対価にも触れられていたのは美味いと思いました。

    政子様は自分も大好きです。ああなっちゃう理由も分かるし、ああなる前の性格も随所で見えてくるのが重い……。

    • 事前情報で「ステルスも正面戦闘もできる」って聞いたときは、侍がステルスってどういうこと!?って思ってましたが、見事にストーリーと融合していましたね!
      ステルスに慣れてきた辺りで志村と合流するので、名乗りを上げて突っ込んでいく志村にあたふたしてました( ´ ▽ ` )笑

      サブクエ豊富ながらも、準主役キャラたちのストーリーがしっかりしていてどれもよかったですね〜。
      最後にみなが集ったシーンは、さならがら「対馬アベンジャーズ」でかっこよかったですᕦ(ò_óˇ)ᕤ
      政子さんいいですよね。
      わたしは最後に刀を渡したところで「そうくるか!」と唸りました(*⁰▿⁰*)

  2. あなたの解説で更にゴーストオブツシマが好きになりました
    登場人物が本当に等身大で人間臭くって素敵でした

    • ありがとうございます!
      仁は素晴らしい主人公でしたね。
      仁のもとに集まる盟友たちもまた魅力的で、目が離せませんでした。