ゲームと映画大好き!
わにやまさん(@waniwani75)です。
『ヘビーレイン 心が軋むとき』の感想・評価です。
ある事件に巻き込まれた息子を救うため、父親や刑事視点で事件を追うサスペンスアドベンチャー。
雨よ、真実に導いて。
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ヘビーレイン 心が軋むとき
プレイ時間 | 9時間 |
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ジャンル | サイコ・サスペンス(アドベンチャー) |
難易度調整 | あり |
グロ表現 | あり(強め) |
ストーリーに沿ってゲームプレイが進行するアドベンチャー。
プレイヤーはスティックやボタン操作でキャラクターを動かしながら、特には緊迫したクイックタイムイベントの成否によりストーリーが分岐していきます。
プレイするキャラクターはシーンごとに変わって行きます。
ゲームオーバー存在せず、失敗すると失敗したシナリオへと突入。様々な結末を見ることができます。
操作感の面白さと緊張感あるサスペンス
幾人もの視点で描かれるサスペンス
『ヘビーレイン 心が軋むとき』では、サスペンス色の強いミステリーを楽しむことができます。
子供をターゲットにした連続殺人事件を解明すべく、幾人もの視点で、事件を追っていきます。
- 容疑者と疑われながら 失踪した息子を追う父親(メイン視点)
- 父親を手助けする謎の女性
- 私立探偵
- FBI捜査官
それぞれの登場人物がストーリー上で交錯し、ひとつの真実へと近づいていく。
なぜ子供ばかりを狙うのか?
失踪した息子を助けられるのか?
ストーリーのリードによって、ぐいぐい引き込まれていきます。
父親に突きつけられるいくつもの試練
メイン視点となる「息子を探す父親・イーサン」には、犯人からの指示書により”試練”が与えられます。
息子を救出するために、何かを犠牲にしたり、勇気を試されたり、罪を負ったり…。
その成否は、プレイヤーの「決断」と「操作の正確さ」にかかっているので、緊張感が尋常ではありません。
人間の”動き”を操作するゲームプレイ
『ヘビーレイン 心が軋むとき』は、全編QTE(クイックタイムイベント)でのプレイになっていると言われます。
QTEとは、映像に合わせて表示されるボタンやスティック操作の入力が求められるゲームプレイのこと。
しかし、わたしは全編QTEだとは感じていなくて、
が強いです。
例えば、ドアを開けるとき。
レバータイプなら「スティックを下」に、ひねるタイプなら「スティックを横に倒してからぐるりと回す」という動作が求められ、キャラクターの手や体の動きがコントローラーに当てはめられています。
動作の疑似体験に関しては徹底的で、お皿を並べたり、本棚から本をとる動作ひとつにまで、動きによる操作が求められます。
通常なら◯ボタンで一括されているようなアクションを、コントローラーを使ってプレイヤーに疑似体験させることで、キャラクターへの没入感が高まります。
微妙な動作の再現ができる
”動作”を操作するというゲームプレイで興味深いのは、
の2種類ではない中間の動作が再現できるところです。
例えば、「スティック下」の入力で、床に落ちているものを拾う場合は、ゆっくりと入力すればキャラクターもゆっくりと。
スティックを下に倒しきる前に操作をやめれば、拾う動作を途中でやめることができます。
キャラクターの一挙手一投足をコントローラーによって再現できるのは素晴らしいと感じたのですが、残念ながらゲーム内ではあまり活かされてませんでしたね。
失敗しても進むことで緊張感のあるQTE
イベントシーンでは、制限時間内に画面に表示されるボタンやスティック操作をしなければならない一般的なQTEも存在します。
残酷なスプラッター系のシチュエーションも多く登場するため、それだけでプレイヤーは「入力をミスるまい」と手に汗握るプレイをすることができます。
もう一つ、本作のQTEに緊張感を持たせている要因は、
QTEに失敗しても、ゲームオーバーは存在せず、「やり直す」という手が用意されていません。
父親が受ける”試練”や、ゲームの中で遭遇する危機的な状況も、入力を失敗すれば、「失敗したシナリオ」へと突入するので、重要なイベントシーンでは瞬きすら惜しくなるほど画面に釘付けにさせられます。
気になった所
ミステリーとしては微妙、サスペンスとしては秀逸
『ヘビーレイン 心の軋むとき』は、ミステリーとして見ると微妙ですかね。
犯人の正体に関して驚きはするものの、プレイヤーをミスリードさせるために用意した伏線が回収されないので、
と、余ったピースの消化不良感があります。
ただ、サスペンスとしては秀逸なので、犯人の正体よりも、息子を助けられるか否か?という緊迫した空気を楽しむのが吉ですね。
人間の指の切断や、重機に人間が…といったショッキングな表現も出てくるので、苦手な方はプレイしないようご注意を。
真エンドにたどり着くのが難しいタイプのADV
アドベンチャーゲームには、
- なんだかんだプレイしてても一つの結末へと導かれるタイプ
- 綺麗な結末へたどり着くのが難しいタイプ
があるかと思いますが、『ヘビーレイン 心が軋むとき』は、綺麗な結末へたどり着くのが難しいタイプのゲームだと感じました。
QTEの失敗で簡単に生存者が減ってしまうし、ミステリーものということで、情報が揃っていないと犯人の元にたどり着くことができない。
良い方に捉えれば、様々な結末を見ることができるし、周回や緊張感を高める役割にはなっていますが、好みの出るところではあると思います。
意図的な選択肢の見にくさと操作性
操作に関しては少し独特。
R2ボタンでキャラクターが前進し、スティックで向きを変えるので、戸惑うと思います。
あと二つ。
- 選択肢が意図的に揺れて見づらい(揺れすぎ)
- 操作が何を意味しているのかがわからない
選択肢の揺れは、文字を読むきる前に制限時間が切れたことが何度かありました(わたしの動体視力が弱い?)。
また、画面内に操作表示がいくつも出ているときは、どれがどんな動作をするものなのかわからないことが稀にあります。
キャラクターとの一体感が薄まると、キャラクターへの高い没入感が削がれてしまいます。
まとめ
ミステリーというより、緊張感あるサスペンスを楽しむことができるタイトル。
人間の”動作”を操作するという感覚が面白く、リアルな人間表現も相まって上質なドラマ体験ができます。
綺麗なエンディングを迎えるのは難しいので、周回を好まない人には向かないです。
スプラッター表現にきついなぁ…と思うこともありましたが、それによりサスペンスの緊迫感が増したので心臓をバクバクさせながらプレイしました。
久々に手汗出ました。笑
ミステリーとしての穴の多さは残念。
コメント
ps3で買って操作が斬新すぎて意味わかんないこと多く、変電所かなにかで挫折した覚えがあります。
あと犯罪に巻き込まれるのが子供というのが痛々しくて辛いです。
機会があったらリトライしてはみたいです。
デトロイト ビカム ヒューマンの前にプレイしてみたかったんですよー!^ – ^
発電所までプレイされたんですね。あの辺あたりから、痛い表現が多くなってきて辛いんですよぉ…(꒦ິ⌑꒦ີ)
あー!つぐみさんにはビン集めもあるからなぁ!
クロエも待ってますもんね(`´)ゞ
あぁ、ビン集め(遠い目)
ビンはきっと誰かの願いを叶えて世界各地に飛散してしまったと思いますね。体操着みたいな名前の娘にレーダー作ってもらわないときっと集めらんないんだと思いますよ(オイ
きっとそのレーダーが発動したら、めっちゃ狭い範囲で光りまくって、結局見つからないですね!笑
デトロイトの前にやっとくか!みたいな感じでのプレイかと思ってたらやっぱりそうだったんですね笑
インタラクティブ感強いんで結構好きなんですよねーヘビーレイン。
デュアルショックってこんないろんな機能あるんだと感心してましたw
いやーデトロイト超楽しみです♪
サスペンスとして一級品!ミステリーとしては少し気になる点あるって感想も同じですね。
伏線的な描写に関しては全ルートやるとある程度は回収されるんですよね(抜けがないわけでは無いですが)。
自分はまず自力でクリアした後攻略見て全ルート制覇したんである程度納得してます笑
まぁそもそものオチが好き嫌い割れるタイプのやつなんで難しいですねw
自分はミステリ読書歴長いんで全然許せたんですがガックリくる人いるのも分かりますw
ミステリ的に一番面白いと思ったゲームはダンガンロンパですね!
物凄くアクが強いゲームなんですが謎を解くカタルシスはかなりなものです。
特に2はミステリ系の小説や映画、ドラマをかなりの数見た自分の中でも全ジャンル合わせた最上位クラスでした!
と久々に触れてなさそうなゲーム紹介してみましたw
デトロイトの前に…ってとこまでバレてたのか!!笑
見透かされてるぅー(  ̄▽ ̄)
そうか、周回でかなり補完されるんですね。
重要な伏線がいくつも放置されっぱなしだったので、ミステリーの気持ちよさは薄いなぁと思ってたんですよ。
クリアに至るまでの緊張感と、ゲームプレイ自体は楽しめたんでデトロイトも期待です(*^-^)
おぉ!久々のおすすめだ( ☆∀☆)
ありがとうございますー!
そんなこと聞いちゃったら、めっちゃハードル上がりますよー^ – ^
今、ラストオブアスを物色中なんで、ダンガンロンパも並行して探してみますね♪