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わにやまさん(@waniwani75)です。
今回はPS4『KNACK(ナック) ふたりの英雄と古代兵団』の感想・レビューです。
デカとチビを使い分ける一本道のアクションは、2人協力プレイも可能ですよ!
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KNACK(ナック) ふたりの英雄と古代兵団
プレイ時間 | 10時間 |
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ジャンル | アクション |
難易度調整 | あり(敵体力の低下) |
良いところ
デカとチビを使い分ける一本道アクション
『KNACK(ナック) ふたりの英雄と古代兵団』はチャプター形式で進んでいく画面固定の一本道アクション。
ナックは、「レリック」という積み木のような部品の集合体で、デカとチビを切り替えて遊びます。
基本的には力も強く、攻撃力も高いデカナックですが、細い足場や小さい入り口を見つけたらチビナックに切り替える。
といった具合のギミックがふんだんに盛り込まれています。
大きさの切り替えはR1ボタンで一発。
チビになると、体から外れた「レリック」がカラカラと散らばるなど、システムを映像でしっかり表現しているのが良いですねぇ。
ゲーム内容は、
- 動く足場でのジャンプアクション
- 土台を動かして足場を作るなどのギミック
- 「鉄・氷・透明」のナック特殊効果で謎解き
など。
氷の能力で仕掛けを止めたり、鉄を誘導して通電させたりと、ギミックが豊富なのはうれしいです。
巨大化していくナックのアクション
道中には、ナックの部品となる「レリック」が配置されており、ステージを進めるごとにナックの大きさは巨大化。(チャプター毎に大きさはリセット)
スタート時は1,6メートルと人間とほぼ同じサイズですが、最終的には9メートル、10メートルを超える巨体を操作できちゃいます。
単に体が大きくなるだけではありません。
最初はパンチで壊していた木箱が、触れるだけで壊れて行ったり、攻撃力が上がって敵を倒しやすくなる。
一番「おぉ!」と思ったのはやっぱり絵面ですね。
だんだんと敵が豆粒のように小さくなり、ステージがジオラマのように見えてきます。

ずっと巨体だとこの変化は楽しめませんから、「大きくなっていく」というアイデアは面白いですね!
ふざけあえる2人協力プレイが可能
本作は、ストーリーモードを全編オフラインで2人協力プレイが可能です。
オフラインで協力プレイできるPS4ソフトって貴重ですから、家族や友人とPS4一台で一緒に遊べちゃうのはうれしいですよね!
さらにうれしいのは、「ふざけあえる」協力プレイができること。
ナックの攻撃は仲間に当たると、いろんな反応を見せてくれませす。
- 仲間にパンチ → レリックが弾けて遠距離攻撃
- 仲間に強パンチ → 仲間がロケットのようにぶっ飛ぶ
- 仲間に引き寄せ攻撃 → 仲間のレリックを奪って自分が巨大化
特に、仲間をぶっ飛ばす「ロケットパンチ」と、引き寄せ攻撃の「レリック泥棒」は超盛り上がります!
本来敵に向かって放つ「ロケットパンチ」ですが、ステージ外に向かって仲間を飛ばせば、
って、おふざけできるし、引き寄せ攻撃で「レリック泥棒」すれば、
って、ワイワイいたずらしながら楽しめます。(奪われたレリックは時間経過でもとに戻る)
一人だと退屈な連打操作も、どちらがより多く連打できたから表示されるようになっているので、負けまいと燃えるんですよね!
冒険感ある美麗ロケーション
2人協力プレイや等身の低いキャラクターですが、映像に関しては一級品。
一本道なのですが、背景が丁寧に描かれているので、ものすごく壮大なフィールドをプレイしている気分になれます。
都市ではビルの一軒一軒が。森林では起伏のある山々が。ずーっと遠くまで存在していて、これはリッチ!
「冒険」感じる明るいロケーションが多く、画面固定のため計算された美しい角度で絶景を楽しむことができます。
徐々に増えるアクションと成長要素
主人公ナックのアクションは、冒険を進めることで増え、強化されていきます。
敵を倒したり宝箱からゲットできるポイントを使ってスキルを解放。
- 攻撃速度アップ
- 攻撃力アップ
- コンボ追加
- 連携攻撃の追加
などなど。
チャプター形式の一本道なので、敵から得られるポイントは限られており、発見しずらい横道やチビナックでしか行けない小道の宝箱を探す動機づけになっていますね。
気になったところ
全体的に薄味で単調な内容
宝箱を探すための多少の分岐や探索はあるものの、基本的には、
一本道のステージ → 広いエリアで戦闘
という繰り返しで、単調な印象を受けました。
戦闘はアクションのバリエーションこそ多いもの、効果音含めて気持ち良さが薄いです。
画面固定のため、敵も自分も画面内では小さく表示され、小さな人形同士がポカポカ戦っている感じがするんですよね。
終盤になるとアクションはやや難しくなりますが、誰でもクリアできるようなデザインになっているので簡単です。
カメラ固定による見づらさと冒険感の薄さ
2人プレイという特性には最適なのかもしれませんが、カメラ固定による魅力減はもったいなと思いました。
せっかくの美しい冒険フィールドも、自分がその世界を冒険しているというよりは、絵画を鑑賞しているような感覚で没入感は高くありません。
画面のつなぎ目では、横からの絵だったのが、突然上からの絵になって、
と迷子になることも。
小さい足場でのアクションは、遠近感がつかみにくく、アクションが難しいというよりはカメラに難ありで、ストレスに感じました。
ツッコミどころの多いストーリー
ストーリーはご都合主義が強いかなと感じました。
急に3か月や半年の時間経過が挟まれるので、最初はびっくりしましたね。
一番困ったのは、主人公ナックの相棒である「ルーカス」に魅力を感じなかったこと。
ちょっと鼻につく感じのキャラクターで、いつも後ろで見ているだけなのに命令してくるし、ナックの努力を自分の手柄にして天狗になるので、好きになれませんでしたねぇ。
自分も失敗をしているのに、ヒロインの失敗にだけ目くじら立てて怒るのもどうなんだろう?と。
わたしは前作未プレイなので、ナックとの出会いをしっかり知っているとまた感じ方が違うのかもしれません。
まとめ
面白さの沸点は低めですが、ファミリー・キッズ向けだと考えると遊びやすく設計されていると思います。
何よりもローカル2人協力プレイが可能なソフトはPS4では貴重なので、PS4一台で家族や友人とプレイできるソフトを探している人にはおすすめ!
ふざけあえる協力プレイがワイワイ楽しいですよ。
2人で遊んでも薄味な部分はありますが、いじわるプレイして盛り上がれるのがうれしいですね!
薄味な部分や「 ? 」の浮かぶストーリーも、それすら一緒につついて盛り上がれます♪
友人は、「途中で眠くなっちゃうんだけど、一緒に遊べるのが楽しいね!」と言っておりました。