ゲームと映画大好き!
わにやまさん(@waniwani75)です。
PS4のDLソフト『Everybody’s Gone to the Rapture –幸福な消失–』の感想です。
イギリスのとある農村で起こった消失事件の謎を追うアドベンチャー。
そこにあるのは、記憶だけ。
Everybody’s Gone to the Rapture –幸福な消失–
プレイ時間 | 5時間 |
---|---|
ジャンル | アドベンチャー |
DL価格 | 2,160円(税込) |
プレイヤーは舞台となる農村に説明なしで放り出される。
村を歩いて光の玉を追いかけていくと、特定の場所で過去の回想会話が再生される。何人かの視点で物語を追っていき、この村で起きた”消失”の真実を追っていく。
謎めいた事件のピースをつなぎ合わせるアドベンチャー
イギリスの農村を歩いてまわるゲーム
『Everybody’s Gone to the Rapture –幸福な消失–』ってどんなゲーム?と聞かれたら、
と、答えると思う。
正直、最初は頭に「 ? 」ばかりが浮かびました。
プレイヤーは何ができるのか?
どこへ行けばいいのか?
何も教えてはもらえず、農村に放り出されるから。
しかし、浮遊する光の玉に導かれてこの村で起きた出来事を追って行くのだとわかってくるとゲームは少しずつ面白くなってくる。
プレイヤーは基本的に、
- 移動(歩く)
- ドアを開ける
- ラジオやテレビをつける
この3つしかできない。
人々が”消失”した村を歩き、光が見せるストーリーによって少しずつ事件の真相を知って行くことになる。
誰もいない村
プレイすると驚くと思うが、舞台となるヨートンという村には人が存在しない。
- ドアが開けっ放しの車
- 干されたままの洗濯物
- 机に並べられたままの食器類
写真すらも存在せず、消えた人々の死体も転がっていない。
まさに”消失”という表現がしっくりくる不思議な空間になっている。
さらに、プレイヤーがドアを開けたり、テレビのスイッチを入れるときすら、自身の体は描かれないのでプレイヤーすら存在しているのか怪しい。
グラフィックに関しては綺麗で、村はかなり広いので映像面ではリッチな体験が期待できる。
村で起きた消失事件の謎を追う
光の玉が見せるストーリーはとてもぼんやりしたものになっている。
というのも、光が導く先で見る回想会話は、人物すらも光で表現されているので、
- どんな顔(表情)をしているのか
- どんな服を着ているのか?
映像からは見て取ることができない。
プレイヤーは、会話の内容から、
と、頭の中で人物や相関図を作っていく。
- 村に異変が起き始めた時の人々の戸惑い
- 異変が広まりパニックに陥って行く様子
- 消失へ向けて描かれるドラマ
プレイヤーは村の人々が”消失”以前に体験した出来事を断片的に見ていくことになる。
数々のストーリーピースをつなぎ合わせ、の消失の全容をつかんでいくが面白い。
かなりプレイヤーの想像力と思考力に面白さを委ねているが、思考するのが面白くなるだけの情報は得られるのでストーリー考察が好きな人に合うゲームだと思う。
結局、異変の大もととなっている出来事がどのようなものなのかが明確に明かされることはない。
ぼんやりとした真相と、パニックの中で人々がとる行動や心理を楽しむことを目的としているように思います。
気になった所
終始感じるじれったさ
ゲームとしてはとても地味だと思う。
誰一人として人に会うことはないし、アドベンチャーゲームによくある会話の選択肢も存在せず、一方的に語られるストーリーを聞くだけで、インタラクティブ性が非常に低い。
ストーリーを紡いでくれる光の玉を見失うことが何度かあったが、その場合は次に行くべき場所がわからずだだっ広い農村で迷子になってしまう。
また、光が会話を見せている間、プレイヤーはそこにじっと突っ立っているしかない。
あんまり離れてしまうと、会話が聞こえなくなってしまうし、よそ見をしていると光の玉を見失いかねない。
かといって、人物は光によって表現されているので、目が離せなくなるような映像かと聞かれるとそうでもない。
全体的にじれったく、地味な感じは否めないと思う。
まとめ
農村で起こった謎の消失事件を紐解いていくアドベンチャーゲーム。
農村を歩き回って、過去の会話を聞いていくだけになるので高いゲーム性を求める人には不向きです。
映像も綺麗で悪くはないのですが、2,000円を超える値段を考えるとおすすめはしづらいですね。
全体的に地味だけど、村で起こった”消失”の謎が徐々に頭の中でつながっていくのが面白い!
光の玉を見失うとかなり大変になるけどね。
夜空がとても綺麗。