ゲームと映画大好き!
わにやまさん(@waniwani75)です。
今回は、『L.A.ノワール』の感想・評価です。
オープンワールドで再現された、1940年代のロサンゼルスを舞台にプレイヤーは刑事となって数々の事件を解決していきます。
このゲームの記事 | |
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L.A.ノワール
プレイ時間 | 26時間 |
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ジャンル | アドベンチャー |
難易度調整 | あり(戦闘シーンのスキップ機能) |
良いところ
レトロなロサンゼルスの街並みがすごい
『L.A.ノワール』最大の魅力は、オープンワールドで再現された、ロサンゼルスという巨大な街の世界観づくり。
1940年代、ハリウッド全盛期のロサンゼルスは、
- 建物
- 看板やロゴ
- 街を走る車
- 人々の服装
など、時代をしっかりと再現していて、とことんおしゃれ。
ハリウッドムービーの主人公になった気分を味わえます。
小物にいたるまで妥協のない演出
プレイヤーは刑事となって、数々の事件を解決していくので、様々な場所を訪れます。
ひとつひとつの小物にいたるまでしっかりと、作られており、アドベンチャーで重要な「リアル感」を存分に楽しめるんですね。
本当に、ひとつひとつがテンプレ感なく丁寧に作られているので、証拠品さがしも毎回飽きません。
音や振動をゲームに組みこむセンスのよさ
街並みや小物演出から、センスの良さはひしひしと感じられるのですが、音や振動をゲームに組み込んでいるのがわたしは気に入っています。
例えば、証拠品が近くにあるとコントローラーが震え、一度調べると同じ場所では振動しなくなります。
アドベンチャーゲームって、
と、結構わからなくなることが多いので、振動で差別化しているのはとてもうまいです。
そして、その現場でのすべての証拠品を集めると、ミステリー調のBGMが鳴り止みます。
単に捜査終了がわかりやすいのと、音が切れることによってプレイヤーの頭が推理に切り替わります。
これを、「文字でお知らせ」するんじゃなくて、聴覚や触覚を利用しているのがとても心地よくって、
と思いましたね!
表情を読みとる尋問術
ゲームの中心ともいえるのが、「尋問」です。
事件の関係者にいくつかの質問を投げかけますが、いろんな事情で嘘をついたり、本当のことを言っているので、プレイヤーは証拠と表情から真偽を見極めます。
- 信用する
- 疑う
- 反証する(証拠と矛盾している場合)
の3つの選択肢をうまく選ぶと、新しい証言を引き出せるという具合。
洞察力と、推理力が試されます。
ここでも、「振動」がゲームに組み込まれていて、正しい選択肢を選ぶと、コントローラーが振動するので、
という、「正解の瞬間」が妙に心地いいんです。
逆に、不正解だと振動しないので、スカした感じが悔しいんですよ。
リアルな人間の表情づくり
「表情」がゲームに活かされているだけあって、表情づくりはめちゃくちゃリアル。
- まばたきの数
- 体の揺れ
- 微妙な口角のうごき
- 目線の向き
- 声量のちがい
など、表情や音から読み取れる情報が多く、
微妙な表情のちがいで嘘を見抜くのは面白い体験で、本当に、リアルな人間を見ているようでした。
想像以上のアクションシーン
本作は、アドベンチャーゲームとは思えないほど、アクション要素も楽しめます。
- ハシゴの上り下り
- 壁を乗り越えるパルクール
- 雨どいをつたって壁をのぼる
- 容疑者とのカーチェイス
- 容疑者の尾行
- ギャングたちとの銃撃戦
- 殴りあいの戦闘
など。
一部の見せ場では、大がかりなフィールド破壊もあって、
って疑っちゃいますよ!
数は多くないですが、パズル系謎解きもいくつかあって、アクティブな遊びが多いのはうれしいです♪
アクションが苦手でも絶対にクリアできる
アドベンチャーゲームで、アクション要素が強いと、
と心配されるかもしれませんが、その辺りはしっかりカバーされています。
何度か「失敗」すると、アクションシーンのスキップが可能になっています。
銃撃戦の弾は無限ですし、体力が減っても、陰に隠れてじっとしていれば回復してくれます。
自動照準もできるので、アクションの難易度は高くありません。
気になったところ
証言・証拠とりこぼしの代償が大きい
「尋問」をハズしまくってもクリアできるようにはなっているのですが(それはそれでモヤッとする)、なにかひとつ取りこぼしたときの代償は大きすぎると思いました。
例えば、事件序盤で大事な「尋問」をミスってしまうと、次の「尋問」に必要な証言をひきだせないまま進んでしまうので、そのあとの推理がガッタガタで成立しなくなっていきます。
犯人を追い詰めるのに必要な答えを持ってない状態では、どうがんばっても「正解」は導き出せません。
いちばん納得がいかなかったのは、現場に訪れる順番に「正解」があったとき。
いくつかの現場を訪れる順番はプレイヤーの自由なのですが、訪れる順番に「正解」があるなんて、推理のしようがありません。
「反証する」がわかりづらい
人の表情を読みとるというゲーム性は面白いのですが、チャプターによって「反証する」のタイミングがわかりづらいうえに納得感が薄いことがあるので、
って、ツッコミ入れたくなる場面が頻繁にありましたね。
元々、「表情」というあいまいなものがヒントになっていますし、文脈的に「反証する」がおかしい場面もあったので、選択肢は、
- 信用する
- 疑う
の二択でもよかった気がします。
突きつけられる証拠品があるときは、「疑う」のあとに証拠品の選択にうつるという感じの方がわかりやすかったですね。
もしくは、選択肢を削ることができる「直感ポイント」の使える数を増やすとか、救済がないとちょっとしんどい部分はあります。
字幕が小さくて読みづらい
字幕の文字は小さめで、読みづらく感じました。
白字に黒フチの文字デザインなのですが、背景が白っぽいときは、埋没してさらに読みづらくなりますね。
本作は、日本語吹き替えに対応しておらず、字幕のみなのですが、ゲームプレイ中に話されると文字を読めないので、やはりゲームは吹き替えアリの方がうれしいかな。
車の運転中に話されても、読んでいる余裕がなかったりしますからね。
多すぎる外国人の名前が覚えられない
悲しき日本人の性といいましょうか、
- 登場する人物
- 建物
- 会社
全部が外国名のカタカナだらけで、なかなかすぐには覚えられなくて苦戦しました。
本作は、26もの事件を取りあつかうので、コロコロ登場人物が代わります。
プレイヤーは、頭のなかで事件を整理しないといけませんし、時には膨大なリストの中から、容疑者の名前を探さなければいけない場面もあります。
海外産のゲームである以上仕方ないところではありますが、苦戦した部分ということで。
まとめ
丁寧に作り込まれたロサンゼルスの街で、刑事になれるアドベンチャーゲーム」。
基本的にはとてもよくできているのですが、肝心なゲーム部分に欠陥があって、「尋問」に対する評価がキッパリ分かれそうです。
レトロなロサンゼルスの街並みに触れてみたい人、多少間違えながらでもストレスを溜めない人は楽しめると思います♪
(刑事なので 遺体の調査もしないといけません。部位欠損はありませんが、苦手な人はご注意を。)
世界観、小物演出、アクション性など、ツボにハマる要素が多々あっただけに、「めちゃくちゃ惜しい作品」という印象ですね!
個人的には、とても楽しめたのですが、手放しでオススメはできないというもったいなさ。
わたしは好きです!楽しかった!
コメント
クリアしてるし!笑
並行プレイでモンハン上位後半に行きながらこの進行度は流石わにやまさんおそるべし…w
世界観設計はRockstarも得意ですよね!
かの有名なGTA5も現代ロサンゼルスの雰囲気バッチリですし。
まぁゲーム内容はどうやって犯罪するかという感じなんでオススメしづらいですが笑
同開発元だと今秋に西部劇が「Red Dead Redemption 2」が出るんで楽しみにしてます。
ゲーム部分は難ありみたいですね(^_^;)
少し触らしてもらったことあるんですがそれがネックでやめちゃいました。
英語のニュアンスまでわかれば楽しめたのかも知れないと残念ですw
にしてもわにやまさんがZ指定のアドベンチャーやるとは本当に世界広がったんだなぁ…笑
いやいやいや、熱弁することろではないですが、モンハンは上位序盤ですよ!w
マルチプレイ時、下位装備だったのでひぃひぃ言ってましたから笑
レッド・デッド・リデンプション2は、先日の発売日延期ニュースで知りました♪
GTAの会社ということで、どんな方向性なのかが気になるところですね^^*
「西部劇のオープンワールド」という響きだけでかなり惹かれてます!
LAノワール、わたしは好きなんですが、人は選ぶだろうなぁという感じでした。
たしかに、日本語訳の関係で齟齬が生じてるのかもしれませんねぇ。
好きだけど、ものすごく惜しいです。
Z指定のアドベンチャー…。
ん?あれ?
以前、どなたかにおすすめしてもらってプレイした記憶が…笑