ゲームと映画大好き!
わにやまさん(@waniwani75)です。
PS4『ラスト デイ オブ ジューン』の感想を書いていきます。
- 最愛の人を奪った交通事故を防ぐためにループを繰り返すアドベンチャー!
- せつないけれど愛に溢れたストーリー!
- 「絵画」をテーマにしたやさしくあたたかなビジュアル!
ラスト デイ オブ ジューン
プレイ時間 | 3時間 |
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ジャンル | パズルアドベンチャー |
難易度 | 誰でもプレイできる 攻略情報なしでエンディングまでプレイ可能 |
ラスト デイ オブ ジューン:短評
『ラスト デイ オブ ジューン』は、最愛の人を事故で亡くした主人公が時間を遡って未来を変えるパズルアドベンチャー。
「愛する人の死の運命を変えるために奮闘する」というゲームテーマだけでもう伝わると思いますが、このゲーム めちゃくちゃせつないです!
小さな村で暮らしていた主人公は、交通事故によって最愛の人を失い、自身も車椅子生活を余儀なくされ、悲しみに明け暮れる日々を過ごします。
ある日、亡き彼女が描いた絵に触れたことで事故の直前に戻った主人公が、村の住民の行動を変化させることで事故の原因を取り除いていくという物語です。
主人公視点ではなく村に住むキャラクターを操作していくので、彼らがどんな一日を過ごし、また、どんな風に行動を変えれば事故を回避できるのかを工夫していくのが このゲームのおもしろいところ!
少年や老人の視点で村を探索し、事故原因につながる行動を回避していきますが、別のキャラクターの行動が他のキャラクターに影響することもあります。
時には同じアイテムを2人の人物が必要とすることもあり、この矛盾をどうやって解決すればいいのか試行錯誤するパズル要素がゲームとしての面白みにつながっています。
やさしい絵画タッチで描かれた世界は、本当に絵の中を歩いているように繊細で美しく、喜んでいるようにも悲しんでいるようにも見える独特の哀愁を持つキャラクターたちがストーリーに味わいを与えてくれます。
最愛の人の死という悲しい物語からはじまる、愛に溢れた感動作です。
想像力を刺激するセリフのないストーリー
『ラスト デイ オブ ジューン』にはセリフ表現が一切ありません。
キャラクターたちは音で「あぁ」「うん」といった感情を表すだけですが、それでもストーリーは十二分に伝わってきます。
これはひとえにキャラクターたちの仕草やストーリーの見せ方が優れているからでしょうし、セリフがないことでプレイヤーの想像力が刺激されます。
そんな、プレイヤーの「読み取る力」が物語の魅力を何倍にも膨らませてくれます。
ちなみに……、ローカライズが残念でも気にならないという利点もあります!
村人一人一人にも深いドラマが隠されている
プレイヤーが操作することになるキャラクターは子供や老人など全部で4人いて、彼ら一人一人にも深いドラマが用意されています。
収集要素である「思い出の絵」を手に入れるとキャラクターたちの過去の出来事を絵で見ることができるのですが、これがまたせつない……!
喪失感を抱えたキャラクターたちのストーリーにも注目です。
謎めいたままの部分も……
本作は、クリア後にも、
と疑問の浮かぶモヤモヤがあるので、物語のつじつまを深く考えてしまう方には向かないかもしれません。
大筋のストーリーは綺麗に完結しているので、そこは安心していただきたいのですが、突き詰めて考えていくといろんな可能性が浮かび上がってくる謎めいたストーリー。
ただ個人的には、このモヤモヤが不快というわけではなく、「わからない。でもいいな」と思える幸福感があったので、物語の余韻の一部として受け入れるのもいいんじゃないかと思います。
まとめ
最愛の人を助けるためにループを繰り返すパズルアドベンチャーです。
感傷的ながらも幸福に満ちた愛のストーリーに魅力を感じる方にはきっと気にいってもらえると思います。
「絵画」を重要なテーマに据えたやさしいビジュアルと、牧歌的な村で描かれる人々のドラマを3時間でどうぞ。
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