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ラストオブアスパート2【ネタバレ・ストーリー感想】崩壊した世界の人間ドラマに魅せられる!誰にも止められない血に染まる復讐劇がはじまる

ストーリー感想

ゲームと映画大好き!
わにやまさん(@waniwani75)です。

PS4『ラストオブアスパート2』のストーリー感想を書いていきますよ!

過激な表現を含む画像もありますので、閲覧にはご注意ください。

本記事は、『ラストオブアス』『ラストオブアスパート2』のネタバレを含みます。 未プレイの方やプレイ中の方は閲覧をお控えになることをおすすめします。
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ラストオブアスパート2

 

ギターとジョエルの歌


まず最初は、ジョエルがエリーにギターを贈るシーンです。

このシーンは、ジョエルが歌った歌の歌詞だけで泣けてきてしまいます。

歌詞を文字に起こしてみましょうか。

君を失ったら 我を失ってしまうだろう
ここで手に入れたものすべては 自分ひとりじゃ 手に入れられなかった
ろくでなしなこの俺でも 君がいればまっとうな生き方ができる
他人のマネをする まやかしの自分は もう必要ない
だって信じているから 君とならうまくいくと
二人の未来を 信じているから

前作のエンディングについて、ジョエルもエリーも多くのことを口にはしません。

だから、「君を失ったら 我を失ってしまうだろう」という言葉だけで、あの時のジョエルの心がわかるようで、胸にくるものがあります。


そして、歌を聞いたエリーが言った「悪くないね」ですよ。

前作をプレイした方ならわかりますよね。生意気なエリーが言う「悪くないね」がどういう意味か。

ジョエルの死


あぁ   この世界はいつだって死が隣り合わせにあって、感動的な別れも 特別な最後の言葉も存在しないんだった。

そういうことをまざまざと思い知らされたシーンです。

のちに命を奪われることになるジェシーもヤーラも、死ぬときは一瞬で悲しむ暇もなかったよね。そういう世界だもの。


ジョエルが拷問の末に殴り殺されるこのシーンは、耐えられないくらい悲しくて悲しくてたまらなかった。

信じられない。受け止めきれない。というのが本当のところかもしれない。

エリーを復讐の旅に駆り立てることになる場面なので怒りとか憎悪を感じるべきなのだろうけど、一方で、わたしはこの場面に救いと愛を見出してしまっていました。


いつかこんな日が来るかもしれない……と、ジョエルは思っていたんじゃないかな。

世界のすべてを敵に回してもいいと、あの決断をしたあの日から。

ボコボコにされ瀕死の状態だったジョエルが、エリーが来たことで目を見開き、彼女のことを見続けたあのほんの少しの時間が……、わたしはたまらなく好きなんです。


あの時間にジョエルが何を考えていたかって、無限の解釈ができるから。

こんなことになってしまったことに対する後悔かもしれないし、エリーが大人になっていく時間に共にいられないことへの嘆きかもしれない。

それともただ、声にはならない“愛してる”をエリーに伝え続けたかもしれない。

自分の命が果てる最後の瞬間まで、ただ一心にエリーをその瞳にとらえ、見つめ続けたジョエルがね……。

わたしは愛しか感じないんですよ。


エリーにとっては、目の前でジョエルがなぶり殺される姿を見るなんてひどい体験だと思う。

でも、必死になってジョエルを探してあの場所に飛び込んだエリーを親孝行者だとも思う。

人生最後の瞬間に見たのが自分を殺した人間だなんて悲しすぎるから。エリーが来てくれてジョエルは救われたんだよ。

こんな最低最悪のシーンで、救いと愛を見出すなんてどうかしてるよね。

それくらい、ジョエルに対するバカでかい感情を植え付けられてるんですよ。前作をプレイしてしまったわたしたちはね。

過去回想:誕生日


ジョエルを失ったあとで、こんな幸せな回想をぶつけてくるなんて、なんて意地が悪いんだろうね。

ほんと、バカ親子だよ。

特にジョエルね。

この場所のことを聞いて、エリーを連れてこようって、ずっとワクワクしてたんでしょ?

誕生日に見せたらきっと喜ぶぞって。


ロケット発射のカセットテープまで調達してさ。

ほんとバカだよ……。

首の長い恐竜を2人で見るシーン。
前作のキリンシーンのオマージュっぽくて涙が出ます。

過去回想:セントメリーズ病院


ついにその話題に触れてしまうのか   

避けられないことはわかっていたし、エリーがどんな反応を示すのかもはっきりとわかっていたのに胸がギスギスと痛んでつらい。

なかなか真実を口にしようとしないジョエルがすべてを表しているよね。

真実を伝えてしまったら、もうエリーとは一緒にいられないかもしれないとわかっているから。


エリーを助け、ワクチン開発者を殺し、世界から治療法を消し去ったこと。

真実を知ったエリーは一生、十字架を背負っていくことになる。

エリーには真実を知る権利があるし、エリーの意思を奪う決断をしたジョエルに激怒するのは当然。


ジョエルがした「エリーを助ける」という決断は、究極のエゴであるとプレイヤーもわかってる。

わかってるけどさ、エリーからの拒絶でこんなにも世界が輝きを失うんだって愕然としてしまいます。

今作の主人公はエリーなのに、いつまでジョエルへの感情移入を引きずっているんだって、自分で自分を笑ってしまうよ。

エリーの復讐劇


ノラを拷問し、妊婦のメルを殺し、どこまでも堕ちていくエリー。

なんだか、ジョエルとの過去回想を見るためにゲームをプレイしているのかなんなのか、ふとわからなくなってしまいますね。

ただひとつ言えるのは、「君を失ったら 我を失ってしまうだろう」と歌ったジョエルを失ったエリーが、我を失っている現状に対するエモさ。

エリーは彼らにたどり着くまでにたくさんの人間を殺しているけど、自分が生きるために自己防衛的に人を殺すことと、私怨によって明確な意思を持ち人を殺すことはまったく意味合いが違って来るんでしょう。


相手のグループが元ファイアフライだと知ったときのエリーはどんな気持ちだったのかな。

拡大解釈をすれば、ジョエルはエリーを助けたがために殺されたことになる。

アビーの大切な人を奪ったのもエリーが生きたからってことになる。

ジョエルによって強制的に「生きること」を選ばされたエリーは、なんて苦しい生き方をしないといけないんだろうね。

誰かを想う気持ちが悲劇を呼び、争いの火種となっていく。いつの時代も愛あればこその争い。

アビーに劇場を襲撃されたところで、ゲームはアビー編へと突入します。

アビー編


アビー編はまず、「アビーはなぜジョエルを殺したのか?」という謎が明かされます。

前作でプレイヤーを苦しめた無抵抗のラスボス。彼がアビーの父親だったんですね。そういうことか……。

エリーによってすでに殺されているアビーの仲間たちが“普通に生きている姿”は、見るのもつらいですね。

彼らには彼らの生活があって、誰かにとっての善人

「敵=悪」という単純な構図じゃないから、心は晴れません。

わかりやすい悪だったらどんなに楽だったろうね。


アビー編は、エリーが復讐を果たした場合のifストーリーとしての役割もあるので、「もう一人のエリー」的な視点で見るといいのかな。

復讐を果たしたものの仲間との間に軋轢が生まれ、自分の犯した罪に苦しみ贖罪のためにレブとヤーラを助けている。

「感情移入とともにゲームをプレイする」という意味では、前作に近いストーリーテリングになっているのはアビー編の方でした。


そして、アビー編の一番のサビは、「アビーがワクチンの有無にまるで興味がないこと」じゃないでしょうか。

結局、この世界では目の前にいる誰かを愛することがすべてで、アビーもまた、たった一人の存在に我を失った人間のひとり

劇場で「治療法がないのは このあたしのせいなの」とエリーが言っても、まるで聞いちゃいない。そんなことはどうでもいいと言わんばかりに。


完全敗北を期したエリーをアビーが見逃したのは、エリーもまた自分であると気付いたからなのかな。

自分の行いはかつてのジョエルと同じだということ、自分もエリーの立場だったこと。

そういうことを考えられるようになったのは、組織の壁を超えてレブとつないだ絆があったからなのかもしれない。


思想や属性の枠を超えて人と人とが手を取りあえること。

このゲームの核は彼らの絆にあるような気がしてなりません。

農場


農場は、本作の中で唯一「しあわせ」というものを感じられたシーンです。

ディーナの子供が生まれ、ディーナとともに家族としてひっそりと暮らしているエリー。

終わった世界でも、こんな幸せを築くことができるんだなと、穏やかな顔のエリーを見て思いました。


冒頭でディーナが語っていた夢の農場で仲良く暮らしているんだから、ここでピリオド打ってもいいんじゃないの?と思ってしまうのは、まだジョエル視点でエリーを見ているからなのかな。

エリーにしあわせになってほしいと願う、ジョエル視点でさ。

ジョエルの死から目を背けていれば、平穏に暮らせる。だけど、エリーは典型的なPTSDに悩まされ、そのせいで家族を傷つけてしまうかもしれない。


行かないでほしいと懇願するディーナの悲痛な表情が忘れられません。

エリーが行ってしまうことへの悲しさだけでなく、自分とJJの存在がエリーを引き止めるだけの理由になり得なかったこと。

のちのディーナの行動を思えば、この時点で2人の未来は決別してしまったんだろうね。

最終決戦:サンタバーバラ


サンタバーバラは、時系列トリックが見事でした!

シアトルで2人の物語をクロスさせていたから、誰もが同じタイミングでサンターバーバラに乗り込んだと思ったはず。

ところがアビーは1ヶ月以上前に捕らえられていて、変わり果てた姿になっている   


杭にはりつけにされたアビーを見つけた瞬間の絶望は、言葉には表せません

以前の健康的で威圧感を放つアビーは見る影もなく、体はやせ細り、頬はやつれ、息も絶え絶え。

こんなのエリーが言わなくたってわかりますよ…。

これが自分が殺したいほど憎んだ相手なのか……

って。

傲慢そうで、敵意むき出しで、いつだって仲間を傷つける。それがエリーにとってのアビーでしょ。


だけど、今エリーが目にしているのは、弱々しく、いつ死に絶えてもおかしくないような状態でなお、仲間を助け、生きようとする一人の人間。

こんなのってないよ……。

悪人でいろよ……。

頼むからさ。

ジョエルの死からずっとエリーの心に巣食っていた憎悪を、どこに向けたらいいかわかんないじゃんか……。


満身創痍で死闘を繰り広げるエリーとアビー。

この戦い、見てられない。

アビーを追い詰め、復讐を果たそうという瞬間にフラッシュバックする穏やかな表情のジョエル。

あれの意味って、なんだろうね。

ディーナもJJも振り切ってここまで来てさ、結局エリーが成したことって、世界で一番憎んだ相手を助けただけなんだよ。

やりきれない。

やりきれないよ……。


でも、いつか、アビーを殺さなかったことがエリーの救いになればいい。

復讐を果たしても救われないことはアビーがもう証明しているのだから。

エリーとジョエル


農場へと帰ったエリーが回想する、ジョエルとの最後の夜。

「多分… 一生そのことは許せないと思う
でも… 許したいとは思ってる」

エリーの言葉で男泣きするジョエルが、限界すぎませんか……。


だって、エリーのあの言葉は、この先もジョエルとともに生きていきたいという意思表示だから。

ジョエルの独断を知って、許せないほどの事実があってもなお、ジョエルとの関係を続けるための努力をしたい。

それほどの深い愛情がエリーにもあるんだということ。

それってもう家族じゃん……。


ジョエルが真実を話すのを躊躇していたことからもわかるように、ジョエルはあの真実によってエリーとの関係が終わってしまうかもしれないと思っていた。

でも、そうじゃなかった。

ジョエルが思っていた以上に、エリーもまたジョエルを愛していたということ。

エリーを生かすために世界のすべてを敵にした男にとって、これ以上に望むことなんて皆無でしょ……。

エリーの向かう先は……


メタ的な視点で、エリーの失った2本の指がディーナとJJを表しているなら、エリーはきっとジャクソンには戻らないだろうなと思います。

ジョエルを象徴するギターを置いて出たのは、ジョエルの死にひとつの区切りをつけられたということでしょう。

トミーになにかしらの報告をしたのかはわからないけど、エリーはしばらく放浪生活をするんじゃないかな。

まとめ

「復讐」という重いテーマに潰されそうになりながらのプレイでしたが、前作にも負けないくらい感情が溢れてくるゲームでした。

晴れやかな気持ちで終われるストーリーではありませんが、エリーとジョエルの足跡を辿れただけでも満足かな。

ジョエルの死は、クリアしてもまだ受け止め切れてない……かもね。

本音を言うと生きててほしかったし、まだまだ2人で同じ時を歩んでほしかったよ。

おまけ:ラストオブアスパート2の好きなシーン

エリーの免疫とディーナ

最後にお別れしてしまうからか、あまり感情移入しないように描かれていたディーナですが、エリーのマスクが壊れたときに瞬時にマスクを渡そうとするディーナはかっこよすぎました。
胞子を吸ったら感染してしまうかもしれない状況で、なんの躊躇もなくあの決断できます?
いやいや、無理だよ……。
エリーがディーナに惚れた理由がわかった気がしました。

「お前のおやっさん」


終盤の回想でジェシーが何気なくエリーに言った「お前のおやっさんに どやされたよ」と言うセリフ。
全プレイヤーが心を乱されたんじゃないでしょうか
ジョエルが周囲から公認のエリーの親父であること。
エリーがジョエルを父親として認識している日常があること。
もう、やめてよ。感情が追っつかないじゃん。
しかもこれ、2人が衝突してる時なんだよね。やっぱバカ親子だよ。

コメント

  1. お久しぶりです。

    ラストオブアスパート2ですが、個人的にはジョエルとエリーの贖罪の物語として受け止めました。

    ラストシーンでジョエルは言いました。
    「チャンスがもう一度与えられたとしても、俺はきっと同じことをする。」
    ジョエルが前作で取った決断は人類にとって許されざることかもしれません。
    ですが、そんなことはジョエルも当然理解しています。
    そしてエリーに対して罪の意識を感じています。
    その罪を必死に償おうとしている様子が回想シーンで語られていました。

    エリーも言っています。
    「多分… 一生そのことは許せないと思う。でも… 許したいとは思ってる。」
    ジョエルと同じくエリーもジョエルを許すことができなかった自分に罪の意識を感じていました。
    その罪の意識がエリーを復讐に駆り立ててしまいましたが、徐々に心情に変化が訪れます。
    エリーは最後アビーを見逃すことにより、ジョエルを許したかったのではないでしょうか。

    語彙力がないため上手く伝えられないのでここまでにします。
    賛否両論となる展開ではありましたが、個人的には納得のできる物語でした。
    ノーティドッグが最後までジョエルとエリーを大切に扱ってくれたことに感謝します。。

    • ユウ@げーむすなっちさんお久しぶりです!
      ラスアスは肝心な部分をキャラクターに喋らせないことあって、プレイヤーそれぞれに解釈ができるゲームですよね。
      わたしは1のラストを見たとき、エリーがジョエルの嘘を知りつつも2人で歩んでいくんだと思ってましたが、今回2をプレイしてエリーがジョエルの嘘に不信感はありつつも信じていたことに驚いたりしました。

      アビーの罪とジョエルの罪を重ねることで、アビーを見逃すことをジョエルを許すことにつなげているのなら、あそこでジョエルが浮かんだのもわかる気がしますね。
      最初から復讐目的でジョエルを殺した相手にプレイヤーがそこまでの慈悲を見出して感情移入できるかはまた別になってくるのでしょうけど(^_^;)
      もうちょっと生きてるジョエルと交流したかったなぁという気持ちもありますが、とても好きなゲームです(o^^o)