【ストーリー感想】ジョエルとエリーが生き抜く過酷な終末世界|The Last of Us(ラスト・オブ・アス)

ゲームと映画大好き!
わにやまさん(@waniwani75)です。

PS4『The Last of Us(ラスト・オブ・アス)』のストーリーを振り返ります。

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パンデミックのはじまり

プロローグでは、パンデミックの恐怖が描かれています。
謎の感染病が蔓延して、日常が壊れていく。

感染者というと、ゾンビのようなものを想像してしまうんだけど、どうやらそういうことではないらしい。

あくまで、生きた人間が変異したもの

「脳を破壊しなければいけない」とか「死者が襲ってくる」とか、グロテスク&ホラーな方向ではないんですね。

ただやっぱり、人の形をしただけのモンスター。
顔は判別できないし、ただただ人を食らい尽くす存在。

主人公となるジョエルは、プロローグで娘を失ってしまいます。
感染者ではなく、生きた人間の銃弾に倒れる。

悲痛なはじまりでした。

エリーと出会い、さよならテス

舞台はそこからさらに20年後。

感染者に噛まれながらも変異しない少女エリーを、ある場所まで運ぶという仕事を引き受け、主人公のジョエルはテス、エリーの3人で行動します。

最初の展開は、テスの死亡

噛まれてしまったら、数時間で人外のモンスターへと変化してしまう。
噛まれたらおしまい。

感染者に噛まれたテスによって、エリーの免疫が証明され、テスを見捨てて先に進むことに。


本来、「エリーを運ぶ」というジョエルの仕事はここで終了になるんだけど、テスの最後の願いを聞き入れた形になるのかな。

心を許しているとまではいかなくても、道中の会話から、2人が良い関係だったのは伝わってきていましたから。

パンデミックが起こってから20年も経っていたら、感染した者の運命はわかりきっていただろうし、死に方は選ばせてやろうというのがこの世界の道徳心だったりするんだろうか。

ハンターとの戦いで芽生えるエリーとの共闘

隔離地域から初めて外に出たエリーは、初めて見るビル群や森の自然を見てはしゃいでくれる。

崩壊した絶望的な世界で、頰の筋肉がふと緩んでしまう瞬間です。

吹けない口笛を吹いたり、ゲーム筐体をいじったり。
ほんの少しずつだけどエリーの緊張が解けていくのを感じます。

次に描れたのは、ハンターと呼ばれる略奪行為を繰り返す人間たちとの戦い

物資の奪い合いや人間同士の対立は、終末世界ではよくあるパターンですね。

これまで頑なに、エリーに銃を持たせなかったのは、やっぱりサラ(ジョエルの娘)が銃で撃たれてしまったかなんだろうか。
銃を持つということは、撃たれるという意味合いにもなるから。

しかし、ジョエルがピンチの場面でエリーに助けられました。

この時からだね、エリーが銃を持ち、一緒に戦ってくれるようになったのは。

「ジョエルがエリーを守る」

これは基本的には変わらないんだけど、守られるだけの存在ではなくなったのもたしか。

支え・支えられるパートナーとしてエリーを認識したシーンでした。

親の感情を芽生えさせる兄弟との出会い

次に出会ったのは生存者の兄弟。

互いに敵ではないとわかってしばらく行動することになりますが、ここではプレイヤーに親心を植え付けてくるのが憎い!

サムという子供がちょうどエリーと同じくらいの年齢だから、仲良くなってじゃれているところを見ると、「あぁ、よかったな。楽しそうで」と思うと同時に、

うちのエリーに手を出すんじゃないぞ!

と心のどこかで思ってしまう。

年齢を聞かれたサムが、本当はエリーより年下なのに、「同い年だよ」と背伸びしているところを見て、ちょっとムッとしてしまう。

ジョエルはそんなこと一言も言わないんだよ。
だけど、プレイヤーの中では親のような感情が芽生えていく。
これはすごくうまいなぁ。


その後、ジョエルだけが逃げ遅れるシーンでは、危険を承知でエリーがジョエルのもとに戻ってくる。

エリーの「一緒だから」という一言がすごく好き。

これまで、お互いを大切だと思う気持ちを言葉で表現してこなかった分、こんな特別甘くもない言葉が心に残る。

あぁ、何があっても守ってやる。と、確固たる決意を腹に決めた瞬間でした。

終末世界で生きることの意味

ジョエルの弟であるトミーを訪ねる2人。

ジョエルはエリーを安全に研究施設に送り届けるために、土地勘のあるトミーにエリーを預けようとする


ジョエルとしてはエリーの安全が最優先で、エリーを失わないためなら自分と一緒にいることすらも捨ててしまう覚悟なんですね。

だけど、エリーは自分を見放してしまうジョエルに怒りと悲しみをぶつける。


「あたしの大事な人は全員 あたしを置いてったか 死んだの
全員ね… あんた以外は」

ものすごく曖昧な言い回しだけど、ジョエルが大事な人だということ

一緒に馬に乗った瞬間に、一蓮托生の旅路が始まったように思う。

何があっても、2人で生きていくと。


いつ死ぬともわからない終末世界では、一番大切に想う人と身を寄せ合って生きることこそが生きる意味なんじゃないかと思いました。

安全や平穏を犠牲にしてでも、優先すべきことなんだろうと。

エリーのために生きていたい

研究施設があるというコロラド大学へ来たものの、中はもぬけの殻。

そこを謎の集団に襲われ、ジョエルは腹に鉄骨が貫通し、致命傷を負ってしまう。

意識が朦朧とするなかで、エリーはジョエルを助けるために一人で敵と戦い出口まで先導する。

その間、プレイヤーの操作は制限され、ふらふらと歩くことしかできない。

懸命に戦うエリーを助けたいと思っても、体が動かない
すごくもどかしい気持ちを感じる。

地面に倒れ、画面がぼやけながら歩を進める中で、プレイヤーは思う。

エリーを置いてはいけない。
エリーを置いてはいけない。

エリーを置いてはいけない。

強く感じて、生にしがみつきたくなる衝動に襲われる。

感情移入が半端じゃない。

人間の恐ろしさ

プレイヤーキャラクターがエリーへと変更。

ジョエルの傷の回復を待ちながら、エリーは食料などを調達しているようですね。


その先で出会ったのは、ハンターたち。

ずっとジョエルと身を寄せ合って生きて来たから、敵意をむき出しにするエリーは久々に見た気がします。

それだけジョエルとの信頼関係が厚いことがわかるし、この世界で信頼関係を築くことの難しさが強調されていますね。

たった一人でジョエルを看病するエリー。
ジョエルを守るために、自らオトリになって飛び出すのはどんなに怖かったろうと思う。

その後、エリーが遭遇する出来事もかなりやばい。

プレイヤーもエリーとの付き合いが長いからわかるんだよね。
生意気言ってるエリーの去勢が。

人格を踏みにじられ、恐怖と絶望が襲ってくる。
相手が人間という惨さが、何より怖い。

傷の癒えたジョエルがエリーを抱きしめるシーン。
胸が張り裂けそうになる…。

旅路の果てに

その場所を一目見て感づいてしまった。

あぁ、物語が終わる。
って。

ゲームを開始してから一番に美しい場所。
2人で景色を眺めているこの場所を離れるタイミングはプレイヤーに委ねられている


なんとなく、察したよ。
エリーと一緒にいられるのはここまでなんだなって。

これが最後の景色になるんだなって。

先に進みたくない。でも進まなきゃいけない。

柄にもなくジョエルが、
「行かなくてもいいんだぞ」
なんていうから、悲しくてたまらなかった。


それにさ、エリーも旅が終わった後のことを話し出すんだよ。

「終わったら好きなところに行こう」とかさ。

ここが最後だってお互いにわかっているのに、優しい嘘をつきあっているみたいで、逆に苦しくなる。

どんな結末を迎えるのか、気が気じゃなかった。

ミクロな世界

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コメント

  1. ウユニ より:

    大長編のストーリーレビューお疲れ様です!
    ラスアスの記事楽しみにしてましたがここまで感情乗せた記事来るとは思わず滅茶苦茶嬉しかったです(^-^)
    本当にオススメしてよかったなぁ♪

    「プレイする映画」とはよく言われますが今作のストーリーはゲームだからこそここまで深くのめり込め飛んだと思います。
    実際舞台設定はありきたりだと思うんですよね。
    それを丁寧な描写と演出で感情移入が類を見ないレベルに引き上げてると思いました。
    ただ見るだけの映画だったらここまで感動できたかどうか。

    極限状態でジョエルとエリーの絆が結ばれていく様子が本当に胸を打つんですよねー
    季節が巡るのがいい味出してると思いました。
    キリンのシーンは何であそこまで胸にくる演出ができるのか、本当に感動しましたね。

    ネタバレなんで深くは書きませんが中々重い結末だけどとても好きだったんですよね。
    この終わり方が好きだったからこそ2は楽しみなんですが怖くもあるのが正直なとこです。
    絶対買いますけどね!笑

    • わにやまさん より:

      ありがとうございますヾ(*´∇`)ノ
      たしかに、感情乗りまくってますね。
      ゲームプレイの方は、違う意味で「胸が張り裂けそう」でしたが!笑

      ラストオブアスのストーリーは、ゲームならではの手法でプレイヤーを引き込むのがめちゃくちゃうまいですよね!
      感情移入しまくりました(×_×)
      過酷な状況を、まさにプレイヤーも体感しながらプレイしていくからこそのストーリーだなぁと。
      修羅と化しないとエリーを守れない世界を自分の足で歩くからこそ、ラストの展開がスッと入ってくるというか。
      自称キリン好きとしては、あの演出たまんないです。
      もともとキリンは美人だと思ってるんですが、あんなに美しいシーンになるとは…。
      あ、ちょっと論点違いますね!笑

      2はどうしますかねぇ。
      よし、ウユニさんの感想を待つことにしよう!

  2. タロン より:

    まずはクリアおめでとうございます
    正直クリア出きるとは思っていなかったので驚きです

    ホラーやグロではなく、胸にがつまる演出が多くて、自分でも気が滅入りそうな時がありましたからねー

    それはそるとして、全体通してのストーリー考察は分かりやすくまとめられていて、
    これは流石の文章力だと感心しきりですw

    一つだけ気になる点としては、ワクチンが出来てどうなるのか?
    という部分については、かなりジョエル寄りの視点に見えますねw

    抗体の発見は絶望した世界のなかで、唯一の希望
    恐らく僅かな希望に多くの人が群がってくると思います

    ジョエルの選択は、ライフイズストレンジの最後と似てますね

    続編については当初否定してたんですよね
    続きを描くにしても、今以上の絶望しか描けないと思ったんじゃないかと

    それでも要望に答えて続編を出すということは、かなりの決断と察します

    個人的な希望としては、やはり多少の救いはストーリーに求めてしまいますねぇ・・・
    人が絶望する姿を見ても喜べないし、
    ゲームとして評価できるほど楽しめないしー
    二人の笑顔が見れるなら買ってもいいかなって感じですw

    • わにやまさん より:

      今回はストーリーだけだったのでプレイ中の恐怖については触れてませんが、めちゃくちゃビビってました((^^;)
      クリアできてよかったです!ありがとうございます♪
      いえいえ、まだタロンさんに突っ込まれる書き方してます笑

      ワクチンに関してはそうですねぇ。ゲームの中で噛まれた人間が3人?だったので、「いやいや、ほとんどの死因感染じゃなくない?」というのは正直なところでしたが、バックボーンをふまえると、たしかに唯一の希望ですね。
      ただ、ワクチンができても、ファイアフライという組織が分け隔てなく生存者に与えるとは思えないし、独占国家的な強者が生まれてしまえば、それはそれで地獄だなとは考えます。

      タロンさんは続編に否定的だったんですね~。
      たしかに、ただただ絶望というのはさすがに救いがないですもんね(  ̄▽ ̄)
      続編に関してはあまり深く知らないのですが、知らないキャラクターたちも出ていたので、「そもそも誰視点で進むのかなー?」というのは気になります。
      今作は少女のエリーがアイコンとして機能していたので、それに代わる存在がいれば面白そうかな?
      わたしはストーリーうんぬんよりも、恐怖の度合いの方が気になりますが。笑

  3. タロン より:

    偉そうな指摘、本当にスマンと思っている!

    ワクチン云々はその通りで、今度は別の問題が生まれるのは明白ですよねー
    そうなるとジョエルとエリーは身を潜めることが出来そうなので、個人的には興味無かったりしますw

    続編否定の話は言葉足らずでごめんなさい
    公式の回答が続編は無いとしていたんです

    まぁ僕としても、これで終わった方が良いとは思いましたけどねー

    続編ノーチェックなんですが、キャラクターを一新するならいけそうですね
    恐怖演出は・・・多分無理ちゃうかなw

    • わにやまさん より:

      いや!そういうつもりじゃないですよヾ(*´∇`)ノ

      あぁ、そうなんですね!
      わたしの方こそ、知らなさすぎでした((^^;)
      当初は続編ないと発表されていたのを覆したら、不安が大きくなるのも納得です!

      恐怖…絶対増してますよね…(  ̄▽ ̄)
      やっぱ無理かなぁ…笑