ゲームと映画大好き!
わにやまさん(@waniwani75)です。
PS4『ライフ イズ ストレンジ2』の感想を書いていきます。
プレイヤーの心をエグるせつないストーリーが強烈に記憶に残ったシリーズの続編がいよいよ登場しました!!
今作の主人公は、年の離れた兄弟!
前作とは大きくテイストが異なるので、どんな人におすすめなのか紹介していきますよ!
- 不思議な力を持つ弟を守るために国境を越える旅物語
- 兄の選択によって弟の行動が変わるアドベンチャー
- 絵画タッチのビジュアルで描かれる景色がうつくしい!
このゲームの記事 | |
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ライフ イズ ストレンジ2
プレイ時間 | 21時間(クリア13時間) |
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ジャンル | アドベンチャー |
難易度 | 誰でもプレイできる 攻略情報なしでのクリアが可能 |
過激表現 | グロさは軽微だが犯罪行為が多い |
ストーリー | 前作未プレイでもOK |
ライフ イズ ストレンジ2:短評
『ライフ イズ ストレンジ2』は、不思議な力を持つ兄弟が“ある事件”をきっかけにメキシコへと逃避行する旅路を描いたアドベンチャーゲーム。
本作は、プレイヤーキャラクターである兄の行動が弟に変化をもたらす二人三脚のストーリーが特徴です。
いろんな人と出会い、トラブルに巻き込まれる旅路のなかで兄のショーンが、
- どんな決断をしたか
- 弟に対してどのように接したか
で、弟の性格や成長に影響を与えていきます。
長い旅路を描いたロードムービーだけあって、本作は 旅の雰囲気がとにかく最高!
若者のリアルを切り取ったキャラクターたちや、自然風景、絵画タッチのビジュアルセンスが抜群で、BGMと風景を見ているだけでもセンチメンタルな気分にどっぷり浸らせてくれます。
わずか16歳で年の離れた弟の親代わりを務めなくならなくなった兄の重圧と、出口のないトンネルを彷徨うかのような国境への旅。
数ヶ月単位で描かれる彼らの人生を体験できます。
「真エンド」が存在しない本作では、悩ましい“最後の選択肢”がプレイヤーを苦悶させます。
旅の末にどんな結末を望むのか……、ビターな物語が好きな方におすすめです。
日常を輝かせるアートが素晴らしい!
本シリーズは独自の細やかなビジュアルに定評があり、今作でもアートワークに目を奪われました。
日常にある風景が、『ライフイズストレンジ』の手にかかると、キラキラと輝いてしまうからすごい!
旅の途中で出会うヒッピーたちの衣装や髪型、トレーラーハウスなどのインテリアを見ているだけでウキウキと心踊ります。
音楽や絵といった芸術をキャラクターに織り交ぜるのもシリーズの得意技で、主人公が旅の記録を記すスケッチブックを見るのがすごく楽しみでした。
前作ではキャラクターの顔モデルが妙にリアルでちょっと怖い雰囲気もあったのですが、今作は柔らかい表情になり怖くなくなりましたね。
弟の行動が変化する選択肢が面白い!
どんな選択肢を選んでも必ず最後までたどり着けるタイプのアドベンチャーゲームなので攻略面では深く考えなくてもいいのですが、今作は主人公の言動が弟に影響を与えるため、「弟にどんな背中を見せたいか?」を考えながらプレイするのが新鮮でした。
ストーリーは全5エピソードで構成されていて、エピソードをクリアする毎に自分と世界のプレイヤーの選択が表示されます。
とエピソードをプレイし終えてから驚くようなこともあるので、ついついリプレイしたくなりますね。
善悪で二分するストーリーはおもしろみが薄い
アドベンチャーゲームの選択肢には様々なタイプがありますが、「善悪で二分する選択肢」はおもしろみが薄いとわたしは感じています。
本作はまさに善悪で二分するタイプの選択肢が多かったです。
「人を傷つける/傷つけない」
などなど。
多くの方はどちらかに偏ってプレイすると思うので、善か悪かを選ばせる選択肢って悩みがいがありません。
個人的には、選んだ選択がどんな影響を及ぼすのか予想もつかないような、もっと繊細なストーリーの変化を見せてほしかった!
意外とギスギスした兄弟仲
わたしは本作をプレイするまで「兄弟2人旅」というコンセプトを聞いて、互いに支え合って困難を乗り越えていく仲の良い兄弟を想像していたのですが、実際にはギスギスとしたケンカの絶えない兄弟で驚きました。
兄は年の離れた弟を邪険に扱い、弟は反抗期で兄の言うことに感情的になる。2人のやり取りは見ていて楽しい気分にはなれません。
設定的には兄弟であり固い絆で結ばれている2人ですが、プレイヤーにとっては2人とも初めて出会うキャラクターです。
- 主人公を好きになれるか
- なにを犠牲にしても弟を守りたいと思えるか
物語の一番重要な感情移入がうまくいってないように感じました。
手と手を取り合って旅をする兄弟愛を想像しているとつまずいてしまうと思います。
大団円を求める人には不向き
本作には大団円が存在せず、どの結末を選んでも痛みが残るビターなストーリーになっています。
「ハッピーエンディングじゃないとつらい!モヤモヤしちゃう!」という方に不向きかなと思います。
また、追われる兄弟の逃避行を描いたストーリーなので犯罪行為が多ので、犯罪モノが苦手だと抵抗あるかもしれません。
まとめ
選択肢がありつつも1本のメインストーリーを追っていく遊びやすいアドベンチャーゲームです。
ロードムービーやビターな物語が好きな人、年の離れた弟がいる人におすすめです。
アドベンチャーゲームとしては善悪の分岐が好きかどうかで評価が分かれそうですが、芸術に囲まれた旅の雰囲気を感じられるだけでも良い時間を過ごせると思います。
「真エンド」が存在しない本作では、悪ルートの選択肢にも希望がある挑戦的なシナリオだったと思います。
この先どうなるのかわからない不安を抱えながら旅するロードムービーの雰囲気が良かったですね!
今作は「弟への感情移入ができるかどうか?」が鍵だったと思いますが、不仲な時間がとても長いため、なかなか感情移入ができなかったのが残念。
リアルな男兄弟ってこんな感じなのかな?
そんなことないよね?