ゲームと映画大好き!
わにやまさん(@waniwani75)です。
今回は、PS4『ライフイズストレンジ2』のストーリーを振り返っていきたいと思います。
兄弟2人が国境を目指して旅をするロードムービーです。
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ライフイズストレンジ2
エピソード1:旅立ち
父との別れ

父子家庭で育った「ショーン」と「ダニエル」は、年が離れた兄弟のため毎日ケンカしてばかり。
ある日、弟のダニエルがハロウィーン用の血のりを近所の少年の服につけてトラブルを起こしてしまう。
仲が良くないとはいえ、兄弟。
仲裁に入ったショーンが相手を押し倒すと、打ち所が悪く脳震盪になり、警官が駆けつける。
血のりを本物の血だと誤解した警官は、メキシコからの移民である彼らに銃を向ける。
騒ぎを聞きつけた父親がパニックになった警官に撃たれると、ショックのあまりダニエルに不思議な力が発現し周囲を吹き飛ばし破壊。
警官殺しの罪を負った兄弟は、急いでその場から逃げ出した。
いきなり父親が殺されるという衝撃の展開でした。
父親と話をしたときに「ハグする/しない」の選択があったので、
いきなり死亡フラグ……?
と思いましたが、本当に死ぬなんて!
ちなみに、父親からもらったおこづかいは20ドルでした……。
「お酒を買う」と本当のことを言うと40ドルもらえるみたいなんですが、お酒は冷蔵庫のビールを持っていくから、なんのためにお金が必要か知らなかったんですよぉ!!
逃避行するのにお金が少ない、不安なスタートです。
サバイバル

事件のことを覚えていないダニエルに「キャンプだよ」と嘘をつき野宿しながら旅をするショーン。
買い物のためにガソリンスタンドに寄るが、メキシコ人と言う偏見から盗んだのではないかと怪しまれ手錠をつながれ監禁されてしまう。
弟の超能力でガソリンスタンドを破壊し逃げた2人は、「ブロディ」という旅ブロガーに助けられモーテルに宿泊。
モーテルにあったテレビで父親の死を知ったダニエルは、事実を隠していた兄に怒りをぶつけるも2人で生き抜いていこうと絆を深めた。
いきなり監禁されるなんてひどすぎない!?
と思いましたが、人種とみすぼらしい格好、子供2人だけでの旅とくれば怪しむ人もいるんでしょうね。
ガソリンスタンドから逃げる際には、「テントを盗む」を選択しました。
監禁されてあれだけひどい目にあったっていうのもあるけど、お金が全然ないから不安にかられてっていうのが正直なところ。
前日に野宿していただけに「テント欲しい!」という欲望に勝てなかった……!
だけど、弟は兄の背中を見て育つようで、モーテルの宿泊代を出してくれたブロディから弟が盗みを働いていたのはショックでしたね。
ブロディがめっちゃいい人だっただけに。
ちゃんと生きよう!と心に決めました。
ルール

ショーンとダニエルは、ガソリンスタンドで出会った捨て犬の「マッシュルーム」とともに、山の中の空き家で暮らしていた。
ダニエルの超能力をコントロールできるように特訓する楽しい日々を送っていたが、体調の良くないダニエルを心配したショーンは祖父母を訪ねてみることにする。
そして、空き家を発とうという朝に、マッシュルームが野生の動物に襲われて命を落としてしまう。
マッシュルームぅぅぅぅ!!!
旅の癒しだったマッシュルームが無残に殺されてしまって、めちゃくちゃショックでした……。
超能力で動物を殺そうとした弟を止める選択をしたので、マッシュルームの体は動物に持って行かれ、骨すら埋めてあげられないという悲しみ!!
プレイヤーにとっては、父親よりも長い時間を過ごしてかわいがっていたので、ショックがでかすぎます。
祖父母の家

母方の祖父母のもとを訪れたショーンとダニエルは、食事も寝床の心配もいらない一時のやすらぎを得て、隣に住む「クリス」という少年と仲良くなっていた。
ダニエルは同年代の友達ができたことを喜んでいたが、ヒーローに憧れるクリスがダニエルの使った超能力を自分の力だと思い込んでしまう。
クリスの父親とともにクリスマスマーケットに出かけた2人だったが、そのことが警察にバレてしまい、祖父母の家に警察がやってくる。
一刻も早く逃げなければ。
逃げるショーンたちを助けようとパトカーの前に飛び出したクリスは超能力でパトカーを止めようとするが、力が使えるはずもなく轢かれてしまう。
2人はクリスの身を案じながらも、森の奥へと逃げていった。
父死ぬ!マッシュルーム死ぬ!クリス事故る!
なんだ、これー!
悲しいこと起こりすぎだよー!
このエピソード2では、クリスに信頼してもらえないし、ダニエルにウソつかれるし、ダニエルのためになけなしのお金で買ったクリスマスプレゼントは喜んでもらえないしで、もう〜なんにもうまく行かない!!
『ライフイズストレンジ2』の前日譚となる『オーサム・アドベンチャーズ・ オブ・キャプテン・スピリット』でクリスを自分で操作して遊んでいたので、クリスへの思い入れがすごいんですよ。
だからクリスが轢かれたのがショックで、ショックで……。
ダニエルに「クリスに本当のことを言え」とアドバイスしたのに、ウソつかれていたのもショックでした。
祖父母はなんだかんだあるけど2人ともいい人でしたね。
温厚なおじいちゃんとルールに厳しいおばあちゃん。
特におばあちゃんはクセが強くて少し距離を置きたいタイプの人だったけど、2人が警察から逃げるときには協力してくれたし、やさしく愛のある言葉をたくさんかけてくれてたから愛情の表し方が下手な人なんだろうなと思う。
エピソード3:不毛の地

キャンプで生活するヒッピーたちの仲間に入れてもらったショーンたちは、違法なアルバイトでお金を稼ぎ、父の故郷であるメキシコに渡るための資金をためていた。
昼は働き、夜は焚き火を囲んで仲間と過ごす毎日だったが、ダニエルはリーダー格の青年「フィン」に懐き、兄弟の間には微妙な空気が流れていた。
ある日、弟の超能力が仲間にバレてしまうと、フィンがダニエルの力を使ってバイト先の金庫から金を盗もうと提案する。
反対するショーンだったが、知らぬ間にダニエルとフィンが手を組み盗みを実行してしまう。
ギリギリのところで追いついたショーンはダニエルを止めようとするが、いつまでも自分を子供扱いするショーンに力を示したいダニエルは盗みを強行し、雇い主に見つかってしまう。
見せしめにフィンが殺され、ショックを受けたダニエルの力が暴走。
破壊の際に飛び散ったガラスの破片が、ショーンの目を奪ってしまった。
あぁ、そうだったよ。。
「ライフイズストレンジ」というゲームは、エピソード3のラストでとんでもない展開もってくるんだった……。
と、ショーンの目がつぶれて思い出しました。
エピソード3は、もともと不仲だった兄弟仲がさらに最悪になっていて、ダニエルはショーンのやることなすこと否定ばかり。
まぁ、超能力の特訓には励むのに「見せびらかすな、使うな」と教えるショーンも何がしたいのかよくわかりませんが。
まだ一度もダニエルに対して愛情が生まれるようなエピソードがないので、心の隅っこで、
などと、考えてしまう卑劣な兄と化してしまいました。汗
一方で恋人のキャシディとは仲良くさせてもらって、彼女が楽器を持って歌っている姿を見ているのが大好きでした。
もちろん、キスした♪(2周目ではフィンともキスした)
エピソード4:信仰

違法施設での一件のあと、ショーンは警察に捕まり、目の治療のために病院で治療をしていた。
一人で逃げ続けるダニエルと合流するため、ショーンは病院を抜け出す。
ダニエルが身を寄せていたのは宗教団体で、超能力を使えるダニエルは「神より遣わされた天使」として信仰の対象となっていた。
ショーンはダニエルを強引に連れ帰ろうとするが、ダニエルはそれを拒否。
協会から追い出され、途方に暮れているショーンのもとに、自分たちを捨てて家を出た母親が現れる。
最初は母親に敵意を向けていたショーンだったが、家を出るしか自分を助ける方法がなかったという母親に理解を示し、ともにダニエルを助ける計画を立てる。
教会にこっそりと忍び込み、牧師のペテンぶりを突き止めた2人はダニエルに言葉で訴える。
何度も殴られ、ボロボロになりながらも、ダニエルを取り返すために立ち上がり続けるショーン。
ショーンの言葉によって兄弟の絆を思い出したダニエルは、燃え盛る教会を後にする。
エピソード4では、ショーンと一緒にメキシコに行くことを拒否するダニエルに嫌気がさしてました。
やっぱり、物語前半で「ダニエルのことを大切に想わせる」エピソードがないから、感情移入しきれてなかったのだろうと思います。
しかし、ダニエルのために何度も何度も立ち上がり、銃口を突きつけられてもひるまないショーンは かっこよかったなぁ……!
エピソード4のラストにして、よう〜やく兄弟の絆の物語を見られたという感じでうれしかったです。
やっと楽しい旅なってくれそうだ!
ダピソード5:狼たち

母親が暮らす「アウェイ」という集落でしばらく滞在することになったショーンとダニエルは、自然に囲まれた生活を満喫していた。
国境はすぐ目の前だ。
アウェイの住人と交流し、兄弟仲良く毎日を過ごしていたが、警察に居場所を突き止められたことを知った2人はすぐにアウェイを発つことになる。
母親に別れを告げ、国境までやってきた2人。
ダニエルの力で国境を破壊した2人は、いよいよ国境を越えようとするが、国境警備隊に捕まり拘留されてしまう。
拘留所から逃げるために超能力で警備員を吹き飛ばしたダニエルとショーンは、車を奪い急いで国境を目指す。
国境には、連絡を受けた警察官が大挙しており、ショーンとダニエルの前に立ちはだかる。
「ダニエル、ごめんな
俺なりに頑張った」
と、どうにもならない状況を前に途方にくれるショーン。
- 強行突破で国境を越えるのか
- 自首するのか
最後の選択が迫られる。
エピソード5のアウェイでの生活は 最高でしたね!!
兄弟仲が良く、冗談を言い合って、協力して生活している。そんな感じが伝わってきて、ようやくショーンとダニエルの兄弟のことが好きになりました。
アウェイという場所もまたよくって、雄大な大地と、住人それぞれの個性的な家を見て回っているときは、このゲームで一番ワクワクできた瞬間じゃないかな?
今作では自然風景が多かったから、おしゃれインテリアを見る機会が少なくて寂しいなと思っていたんですよ!
さて、いよいよ最後の選択ですね。
ここからは、全4種のエンディングを振り返りたいと思います。
ショーンが自首を選択しダニエルが自首を受け入れる
最初に見たのは「ショーンが自首を選択しダニエルが自首を受け入れる」エンディングです。

2人は警察の指示に従い、拘束される。
ショーンは刑務所に入り、ダニエルは祖父母の家に引き取られて普通の生活を手に入れた。
母親のカレンとも仲良くやっているようだ。
15年の刑期を終えたショーンとダニエルが再会し、2人で訪れたかつての森でキャンプをするものの、2人の間には時間という大きな隔たりができていた。
2人は互いに別々の車に乗り、反対方向への道へと走り出して行く。
つっらい!!
罪を償ったとしても、ショーンの人生が壊れてしまうエンディングはプレイヤーとしてはつらすぎないですか!?
弟との関係にも歪みが生まれてしまって、これから孤独に生きて行くのかと思うと胸が詰まります。
最初にこの選択肢を選んだのは、物語の早い段階で「一生逃げ続ける生活を送るのか?」という疑問を持っていたからです。
「警官殺し」は誤解でもなんでもなく事実なので、彼らが無実になることは絶対にないし、自首して刑期を全うする以外に人生をやり直せるビジョンが見えなかった。
それにしてもつらい。
ショーンが国境越えを選びダニエルが拒否する
次に見たのは「ショーンが国境越えを選びダニエルが拒否する」というエンディングです。

ショーンは警官の指示を無視し、強行突破して国境を越える決断をする。
車を猛スピードで走らせ、嫌がるダニエルに超能力で警官のパトカーを吹き飛ばさせる。
国境目前というところで、ダニエルが
「ごめんね、ショーン 僕行けないよ
引き返さないでね」
と言葉を残し、車から飛び降りた。
ショーンはメキシコに、ダニエルはアメリカで警察に拘束された。
数年後、成長したダニエルは祖父母の家に引き取られ、メキシコにいる兄からは手紙が届く。
しあわせそうな日常。
ただひとつ。
ダニエルの足には発信機が取り付けられていた。
プレイヤーキャラクターであるショーンがしあわせそうにしている様子が見られて、少し救われた気分になるエンディングでした。
ダニエルも刑務所には入っていないようですしね。
ただ…、兄が出頭しなかったことでダニエルには足かせがついてしまった。ということなんでしょう。
家から出られないカゴの鳥。このエンディングでもモヤモヤが残ります。
ダニエルが踏めなかったメキシコの土を手紙に忍ばせるショーンはなかなか粋だなぁ。
ショーンが国境越えを選びダニエルが国境越えを受け入れる
3つめに見たのは、「ショーンが国境越えを選びダニエルが国境越えを受け入れる」エンディングです。

2人は立ちはだかる警官たちを吹き飛ばし強行突破することに決めた。
ダニエルが車から降り、すべてを吹き飛ばす。
二人は手を握りあい、ついに国境を超えた。
数年後。
ギャングとしてアンダーグラウンドを生きる2人は絶えずトラブルに巻き込まれていたが、ダニエルの超能力でねじ伏せる。
2人はメキシコで不自由な自由を手にいれた。
個人的には いちばん好きなエンディングでした!
兄弟2人が仲良く暮らすことを目標に国境越えを目指してきたので、2人が一緒に生活しているシーンを見られて旅の苦労が報われました!
日陰の世界でしか生きていけないことに悲しさはありますが、父親から教わった整備技術を生かして修理工場を2人で営んでいるのにほっこりしたし、旅の思い出の品がたくさん飾られていて、メキシコへの逃避行の旅が“悲しい思い出”だけで終わっていないのが好きです。
ショーンが自首を選択しダニエルが拒否する
最後に見たのは「ショーンが自首を選択しダニエルが拒否する」エンディングです。

ショーンは自首することにしたが、ダニエルは頑として国境越えを譲らない。
「僕が結末を変えるよ」
車にロックをかけ、ショーンが車から降りられないように細工すると、超能力で車を操縦し強行突破する。
銃弾を浴びながらも警官たちを吹き飛ばし、メキシコへとたどり着いた2人。
「ショーン ほら見て? メキシコだよ!」
嬉々としてショーンに話しかけるダニエルだったが、ショーンからの返事はない。
ダニエルが振り返ると、そこには血まみれになったショーンが。
警官の弾がショーンに命中していたのだ。
静かに息をひきとるショーン。
ダニエルはショーンの体にすがりつく。
数年後、ダニエルは超能力を使ってスリや強盗を働いて生活していた。
ギャングとの争いも絶えなかったが、超能力があれば怖くはない。
旅の思い出の品を集めて作ったショーンの墓に寂しげな表情を浮かべるのだった。
はああアァァァァァァッァァ……!!!
ショーン死んだー!!!
このエンディングが一番つらかったです……。
ダニエルが「ショーン ほら見て? メキシコだよ!」と言った瞬間に未来が見えて、血の気が引きましたよ。
そして血まみれのショーン。
ショーンはメキシコ移民ゆえに多くの理不尽な扱いや暴力を受けてきたので、報われてほしい気持ちでいっぱいでした。
そんなショーンが死ぬ結末なんて、もう悲惨すぎてムリ……。
まとめ
以上、『ライフイズストレンジ2』のストーリーを振り返りました。
物語の起点で罪を犯してしまっているから、どう転んでも円満のハッピーエンドというわけにはいかないもどかしさを感じつつ、理不尽な世界の中で2人が一緒に暮らせる世界を目指すには罪を犯すしか道がない。という物語が新鮮でした。
普通のアドベンチャーゲームだと善人ルートにハッピーエンドが用意されていますから、その逆をいくシナリオにしたのはすごいなと思います!
2周目は、強盗して、牧師様撃ってのやりたい放題で、ダニエルの言動が攻撃的になっていくのが面白かったですね。