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ロストジャッジメント:裁かれざる記憶【レビュー・評価】「いじめ」をテーマに”キムタクが如く”が再び!社会派ドラマへと進化したリーガルサスペンス

レビュー・評価

ゲームと映画大好き!
わにやまさん(@waniwani75)です。

PS4/PS5『ロストジャッジメント:裁かれざる記憶』の感想を書いていきます。

どんなゲーム?
  • 元弁護士の探偵・八神が難事件に挑むリーガルサスペンス
  • 「いじめ」を発端にした巨悪な犯罪の闇を暴く
  • 舞台は横浜!サブ要素豊富な箱庭マップを遊びつくせる
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ロストジャッジメント:裁かれざる記憶

プレイ時間 26時間
ジャンル アクションアドベンチャー
難易度 中級者向け
難易度調整あり
表現 腐乱死体や処刑シーンなどが描写されるためグロ度は高め(ただし頻度は少ない)
肉弾戦メインのため暴力表現あり
出血表現のマイルド設定あり

 

ロストジャッジメント:裁かれざる記憶:短評

『ロストジャッジメント:裁かれざる記憶』は、元弁護士の探偵・八神が難事件を解決していくアクションアドベンチャーです。

リーガルサスペンスとして人気を博した前作から、サスペンスやミステリーの魅力はそのままに、重厚な社会派ドラマへと大進化!


今作のストーリーのテーマは「いじめ」

学校というブラックボックスにメスを入れ、いじめの被害者、加害者、傍観者、そして大人たち。

さまざまな視点を織り交ぜ、過去と現在を超えて巨悪な犯罪を描き出す手腕は 圧巻のひとこと!

シリアスなストーリーに加えて、主人公役に木村拓哉さんを起用したことで、なにをしても面白くなってしまう キムタクマジックは健在!

今作では、玉木宏さんや山本耕史さんも登場し、もう、本当に上質な国産ドラマを見ているようです!

サイドクエストの「ユースドラマ」では、部活動を通して高校生たちと交流できる!
 
カンフーを武器に大暴れするキムタク!

龍が如くライクな戦闘や豊富な箱庭遊び、ヤクザ風のオラオラお兄さんたちも登場で、漢の世界にどっぷり浸れる任侠テイスト。

ゲームでここまで描くのかと驚けるシナリオは、難易度を下げてストーリーだけを楽しむこともできますよ!

「いじめ」というテーマに切り込んだ攻めの姿勢に拍手


『ロストジャッジメント:裁かれざる記憶』の一番の魅力は、やはり、「いじめ」というテーマを扱ったことだと思います。

いまだに正解のない難しいテーマに、専門知識を用いたり、当事者の子どもたちだけでなく、親や周囲の大人たちはどう対応すべきなのか、物語の中でも試行錯誤を繰り返しながら、ここまで描ききったことには 拍手を贈るほかありません!

そこに「殺人事件」という劇薬を投入することで、エンターテイメント作品としても成立 させていて、純粋に先が気になってどんどん進めてしまいます!

チャプターごとに「前回までのあらすじ」が挿入されるなど、ドラマ風演出がうまい!
 
ミステリーとしては前作の方が上手かな?

 

サブ要素がとにかく豊富!


龍が如くの血を引く『ロストジャッジメント:裁かれざる記憶』は、サブ要素が非常に豊富です!

ゲームの中でセガのアーケードゲームが遊べたり、ガールズバーに通って女の子たちの友好度をあげたり、ダーツやバッティングなどのミニゲームが遊びきれないほど収録されています!

中でも、高校生たちと交流する「ユースドラマ」は、音ゲーや陣取りバトルのミニゲームをサイドクエストに組み込むことで、本編とは違ったスポ根ストーリーを楽しめるのがいいですね!

ただ、このユースドラマ、あまりに長いので寄り道ばかりしているとメインストーリーが全然進みません。笑

前作で不評だった尾行やピッキングなどの探偵アクションは頻度を減らすことでいいスパイスに
 
正しい証拠を突きつけるミステリーっぽい要素も

 

いじめや痴漢にトラウマのある人は注意が必要


本作をプレイするうえで気をつけてほしいのは、いじめや痴漢といった社会問題を描いているため、トラウマを抱える人は注意が必要ということです。

学校という閉鎖空間で起こる凄惨ないじめは、実際に体験していなくても目を背けたくなりますし、映像を見ているだけで心が黒くなる胸クソ悪さをしっかりと描いています

痴漢に関しては、人によっては厳しい指摘があがる可能性があるので、性犯罪絡みが苦手だという人はやめておいた方がいいかも。

それでなくても、かなり重めのストーリーではあるので、メンタルが丈夫でないとキツイです。

シリアスな社会派ストーリーと龍が如くの相性


これは個人的な好みになるのですが、社会派のシリアスストーリーと龍が如くの作風はミスマッチに感じました。

前作はがっつりヤクザを絡めたお話だったので自然でしたが、今回は、シナリオにヤクザをねじ込んだ感が強いですね。

序盤はいじめ問題にフォーカスしていて見応えもあったのですが、中盤〜終盤辺りは半グレやヤクザの勢力がどうのこうで、もっとテーマを絞らないととっちらかってしまいます。

このシリーズの根幹になっているので不可能だとは思いますが、ヤクザやおふざけを切り離して、硬派なリーガルサスペンスを見てみたいですね!

まとめ

「いじめ」をテーマにした重厚なストーリーを楽しめる木村拓哉さん主演のアクションアドベンチャーです。

木村さんを操作して遊び倒せるというキャッチーさと、このまま国産ドラマ化できそうな深みのあるストーリーに魅力を感じる人におすすめかな!

ゲーム部分は単調に感じたので、思い切って難易度を下げて、ストーリーだけ楽しむのもいいと思います!

いじめや痴漢といったトラウマ描写や、龍が如くのゲーム感/漢の世界が苦手だという人には、合わないと思うので注意してくださいね!

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