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モンキーキング ヒーロー イズ バック【レビュー】メガヒットした西遊記映画をアクションで追体験!高精細の中国ファンタジーの世界に入り込めるアクションアドベンチャー

レビュー・評価

ゲームと映画大好き!
わにやまさん(@waniwani75)です。

今回は、PS4『モンキーキング ヒーロー イズ バック』の感想を書いていきたいと思います。

美しく描写された中国の絶景を楽しみながら、カンフーアクションで敵を倒していくアクションゲーム。

アクションがメインのゲームなので、自由に冒険というスタイルではありませんでしたが、プレイ後には孫悟空のかっこよさに惚れ惚れしてしまいました!

『西遊記』を新しいカタチで描き、中国で大ヒットとなったストーリーにも注目です。

どんなゲーム?

  • 中国で大ヒットした『西遊記之大聖帰来』の感動ストーリーを追体験できる!
  • カウンターや法術を駆使したカンフーアクションで敵と戦う!
  • 中国の絶景が詰め込まれた美麗ゲーム!

 

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モンキーキング ヒーロー イズ バック

プレイ時間 9時間
ジャンル アクションアドベンチャー
難易度 初心者から中級者向け
難易度調整なし
補足 日本語フルボイス

 

大ヒットを記録した映画のストーリーを追体験できるアクションアドベンチャー

『モンキーキング ヒーロー イズ バック』は、中国で大ヒットを記録した3DCG映画『西遊記之大聖帰来』をゲーム化したタイトルです。

大作映画の素材をそのままゲームに流用しているため、キャラクターデザイン、ストーリー、音楽、演出、そのどれもが一級品のクオリティ!


特に目を見張るのは“高精細なグラフィック”で、中国を舞台にしたフィールドは絶景ばかりで感動しちゃいます。

本当に映画の中に飛び込んでしまったような感覚でプレイできるんです。

中国の絶景をたくさん見れる〜!

 


ゲームは、アクションで敵を倒しながらどんどん先に進んでいくリニア形式です。

エフェクトが派手なので、爽快アクション系かと思いきやゴリ押しは通用しません!

相手からの攻撃がくる瞬間に攻撃を合わせることで激しい攻防の「打ち合い」が発生したり、フィールドに落ちているオブジェクトを利用したりと、中国ならではカンフーアクションになっていて、アクションの動きが丁寧に作られています。

打ち合いに勝ってフィニッシュが決まると、思わず、

わちゃーー!!

と叫んでしまうくらいかっこいいです。

巨大ボスとの戦闘はド迫力!


本作は、新しいコンセプトで作られた『西遊記』ですが、追体験していくので 映画を知らなくても大丈夫!

500年ぶりに封印から解かれた孫悟空が、少年とともに旅をするなかで絆を育み、失った力を取り戻していく成長ストーリーで、クライマックスの熱い展開は なるほど、映画の感動!

田舎のヤンキーみたいに口が悪くて、ツンケンしていた孫悟空が徐々に大切なものを見つけていく姿に熱いものがこみ上げてくるはずです。

孫悟空が成長していくストーリーとアクションの成長がリンクする


本作のストーリーは、主人公の成長がひとつの大きな要素になっていて、うまくゲームと絡められています。

封印から放たれたばかりの孫悟空は、筋斗雲きんとうんにも乗れないし、如意棒も出せない、ただのケンカに強いサルです。(サルって言うと怒られます)

それはゲーム内のアクションでも同じで、最初は「弱攻撃」「強攻撃」くらいしか繰り出せないのですが、敵と戦うことで得られるポイントを使うと「法術」という特別な技を覚えていくことができます。

  • 周囲に炎を撒き散らす攻撃
  • カウンター攻撃の瞬間が見えるようになる心眼
  • 如意棒を出せるようになる

などなど、旅を続けるなかで敵と戦い、孫悟空がもつ本来の力を取り戻していくことができるので、より映画を追体験しているという実感を持てます。

クライマックスが熱すぎる


中国で約200億円のヒットを記録した映画というだけあって、クライマックスの展開には目頭が熱くなって大変でした。

一緒に旅をする少年は、孫悟空のことをヒーローだと思っていて、すごくすごく孫悟空に懐いてきます。

これが有名な『西遊記』とは違うところで、旅の仲間に子供を起用することで とても感情移入しやすくなっているんです。

暴れん坊の孫悟空が、子供の正義感や期待を裏切れずになんだかんだで功を積む旅を続ける姿が微笑ましいです。

クライマックスはハンカチいるんやで

 

ゲームとしてはけっこうステレオ


肝心のゲームですが、アクションはなかなか面白いものの作りはかなりステレオに感じました。

リニア形式に良くある豊富なギミックはあまり登場せず、基本的に戦闘がメイン。

通常の移動速度は遅く、敵のバリエーションもさほど多くないので、単調になりがちです。

道中には分岐もあって、抜け道を見つけると中ボス戦を飛ばせたりして面白いんですが、敵と戦うことで成長していくのでショートカットする意味があまり感じられなかったりと、あまり噛み合っていない部分もあります。

ステータスを上げてくれる「土地神様」探しや、中国ならではの素材(コウライニンジンとか)を収集して回復薬を作る探索要素もあり。

中でも気になったのは、ストーリーとゲーム部分の乖離です。

ストーリー展開がムービーや紙芝居で一気に進んでしまうので、「自分で体験している」という感覚が薄れてしまうこともしばしば。

日本語フルボイスなのはうれしいですが、映画を意識しているためか文字送り不可なのも気になりますね。

終盤のボスラッシュ


『モンキーキング ヒーロー イズ バック』のボス戦はどれも迫力があって記憶に残っていますが、終盤ボスラッシュで過去に戦った敵が再登場するので、素材の使い回しが気になるかもしれません。

中には、「お前、何回出てくるね〜〜〜ん!!」と思わずツッコミたくなる頻度で出てくるボスもいます。

ボスたちは手順を踏んで倒さなければいけないのが困りもの。

初見だと、

どうやって倒せばいいんだろう?

と、考えながらプレイするので楽しめますが、再戦となると攻撃のチャンスまで待っているのがじれったく、作業感が出てしまいます。

プレイ時間を引き伸ばされているように感じてしまいますね。

まとめ

カンフーアクションを楽しみながら、映画のストーリーを追体験できるゲームです。

映画原作のゲームとして見れば、アクションやグラフィックがとても丁寧に作らていてしっかり遊べます。
しかし、ストーリー展開はムービーや紙芝居で済ませるなどゲームに最適化されているとまでは言い切れず、人によっては「映画を見ればいいかな」と感じるかもしれません。

  • 映画原作の強みである素材の豪華さ
  • ゲーム部分の単調さ

両方感じるので、映画級の感動と興奮を自分の手で感じたい人にオススメです。

アクションがメインのゲームなので、ギミックや自由度は期待しないようご注意を!

MY POINT
「孫悟空、かっこいいーーーー!!!」

と、ゲームプレイ後に叫んでしまうゲームではないでしょうか!?

ネタバレになるので言えないのですが、最後にアレがああなったときの興奮すごかったです。映画も見たいよ!

アクションは、普通にヒット&アウェイで戦っていると、敵は硬いし、多人数戦不利だし、あんまり面白くないです。

敵の攻撃がクる瞬間にカウンターを決めると、一気に吹っ飛ばせて気持ちいいので、このタイミングを掴めてから印象がガラリと変わりました。

そして、あまりにも映像が綺麗でした!

「ザ・中国」という絶景ばかりを見られるので、いつも「次にいく場所はどんなだろう?」とワクワクしてました。絶景好きにはたまりませんな〜。