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【レビュー】言葉に力のある脚本が光る!8人の人生を切り取った上品なレトロRPG|オクトパストラベラー

レビュー・評価

ゲームと映画大好き!
わにやまさん(@waniwani75)です。

今回は、Nintendo Switch『オクトパストラベラー』の感想。

わたしはドット絵に馴染みのない世代なのですが、配信されている体験版を軽い気持ちでプレイしてみたらあっという間に虜になってしまいました!

最後までプレイしてみて感じたことなど、書いてみようかと思います。

こんな人におすすめ
  • 上品なシナリオを楽しみたい!
  • 魅力的なキャラクターにたくさん出会いたい!
  • 戦略性の高いバトルを遊びたい!
このゲームの記事

 

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【オクトパストラベラー】

プレイ時間 クリア:51時間
総プレイ:70時間
ジャンル RPG
難易度調整 なし(難しめ)
どんなゲーム?

8人の主人公から好きな主人公を選んでゲームをスタート。
町に発生しているストーリークエストを開始することで、仲間が増え、全員のストーリーを進められる。(誰から出会うか、誰の何章を進めるか順番は自由)

戦闘はランダムエンカウント。

弱点の武器種や属性をつくことで、敵の「シールドポイント」を削り、ダウンをとることで大ダメージを与えられる。

敵を倒した経験値でレベルアップ。装備品は町の人から盗んだり、買い取ることで手に入るほか、お店で購入も可能。

 

良いところ

弱点をついて切り崩すブレイク戦闘

『オクトパストラベラー』は、まず戦闘が素晴らしい!

ドット絵でコマンドRPGだっていうのに、演出がめちゃくちゃ派手で笑っちゃうくらいに気持ち良さを感じられるんです!


「シールドポイント」を削りきった時は、スロー演出とともに、バリーン!と敵の防御が崩れ…、

BREAK

BREAK

BREAK

デタラメなまでにド派手!

くぅーッ!気持ちいい!

 


そして、戦略性です。

敵味方の攻撃順が2ターン分表示されていることで、数手先までを考えてバトルするのが面白い!

  • 誰にどのタイミングで回復を任せるのか?
  • 回復は後回しにしてダウンをとってしまうのか?
  • あと何手でダウンが取れるのか?
  • 誰をどう動かせば長いダウン状態をとれるか?
  • BPはダウンをとるために使うのか?ダウン時にダメージ叩き込むために使うのか?

一手一手を思考するのが楽しいし、思惑通りに相手をハメられた時が最高!

ブレイクで無防備な敵に、BP全開放してバコバコ攻撃叩き込んでるとき、たまりません!


もう一つ『オクトパストラベラー』の戦闘で好きなのは、味方側に”弱点”や”ダウン”という概念がないことです。

戦闘システムが複雑化しすぎてないのもうれしいし、相手にハメられる憂鬱さがなくて気分がいい。

このゲームのポイント

数手先まで考えて遊ぶのが楽しい戦略性の高いバトル。
弱点を突き、ダウンをとって大ダメージを叩き込め!

 

パーティ構成に悩みまくる!

『オクトパストラベラー』では、8キャラそれぞれ固定のベースジョブに加えて、1つだけ異なるジョブを上乗せすることができるんだけど、これはめちゃくちゃ悩みました。

キャラ特性がしっかり分けられていて、万能職っていうのがないんですね。

僧侶は必要だし、サポートも欲しい!
でもこのキャラ入れるとフィールドアクションが偏るから…

って、悶々…、悶々…。

「万能じゃない」だからこそ面白い

っていうのはひとつ、重要なポイントだと思います。

アイテムによる回復にしたって、全体に効果のあるものは微量しか回復せず、複数の状態異常を治す「万能薬」もない。

ジョブアビリティでも単体効果のものばかりで、ジョブの掛け合わせを考えてうまく組み合わせることで能力を発揮する。

ジョブとパーティは悩みがいがあったよ

 

8人8通りの人生に寄り添う上品なシナリオ

RPGの王道といえば、

世界を闇に陥れる巨悪に仲間とともに立ち向かう

というものだけど、『オクトパストラベラー』は違います。


8人それぞれに人生があり、挑むべき相手も、追う夢もちがう。

シナリオの例

  • 父の仇を追い復讐に生きる踊り子
  • たった一つの宝物を探す最年少の商人
  • 剣を振るう意味を探す元騎士

あくまで「1人」にスポットが当たっており、ストーリー上は仲間との交流がない。

8人全員がそれぞれの物語の”主役”を演じているんですね。

そして、ゲームが完結したあとも、

「人生は続いていくんだな」

と思える。

あくまで長い人生の一部分を切り取った上品なストーリー。


キャラクターたちは18〜35歳までいて、成熟した大人のストーリーなのも好き。

自由度の高さによって誰からストーリーを進めるのか悩むのが楽しかったし、中世を舞台にしたファンタジー小説を読んでいるような気分でした。

このゲームのポイント

主人公たちのストーリーは1本1本が独立している。
仲間との掛け合いは少ないが、それぞれの人生の一端を描いた上品なシナリオ。

 

主役級に輝く町とNPCの存在感

『オクトパストラベラー』の主役は、町だ!

と言っても、過言ではないと思います。


このゲームは、とにかく町で遊ぶのが楽しい。

8人の主人公がそれぞれ持つフィールドコマンドで、NPCにいろんなアクションが取ることができます。

  • お得情報を聞き出す
  • NPCが持っているアイテムを盗む/買い取る
  • 通せんぼされている入り口を戦闘で突破する

町は”得”で満ちているから、ちょっと無理して新しい町に行きたくなるし、しばらく冒険したら変化を確認しに戻って来たくなる。

新しい町にはなにがあるのかな!?

って、すごくワクワクできました。

今まで、こんなにNPCの設定やバックボーンに詳しくなったRPGってないんじゃないかな?


『オクトパストラベラー』はサブクエのシナリオをしっかり練っているのがよくて、

  • 10年来想いあっている男女を引きあわせる
  • 騎士号を剥奪された父の真実を追う青年を助ける
  • 生き別れになった母娘を探し出し再会させる

8人の主人公たちの人生も良かったけど、サブクエも侮れない

ほんの小さなサブクエストのNPCが、

君には…、夢があるかい?

なんて言葉をさらりと残していったりする。

言葉に力のある脚本だよ…。


メインストーリーで登場した人物たちが、思わぬところでつながっていたり、悪事を悔いた敵役の更生を手助けをしたり…。

オルステラ大陸に生きる人々の人生の一端が描かれていることで、この世界が”生きている”感じがするんだよね。

ほんと、NPCの存在感がすごいです。

このゲームのポイント

NPCの配置やイベントがどんどん変化する町。
主人公たちのフィールドアクションによって、「 町 」が立派な遊び場に。

 

気になった所

「盗む」によるリセマラ

序盤は特に、お金がない上に敵も強く、苦労することになるんだけど、NPCから強い武器を「盗む」ことで、一気に攻勢に出られるようになります。

めっちゃ序盤で終盤級の武器を手に入れちゃえるような感じ!

強すぎやー!ウハウハー!

っていう楽しさもあるんだけど、そうなると成功率3%の「盗む」を成功させるためのリセマラがほぼ必須になってしまって、「時間の無駄遣い」が嫌いなわたしはちょっとモヤモヤ…。


ようやく盗めた時はやっぱりうれしいんだけどさ、

わたしは一体、何を遊んでるんだっけ…?

って、ふと冷静になる瞬間がありました。

リセマラしてる時ってすごくつまらないです。

盗まなければ、お金稼ぎやレベル上げが必須になるし、難易度調整がないから少し難しいバランスにはなってるかな。

このゲームのポイント

「盗む」での強装備品あつめ、もしくはレベル上げが必要な難易度。
難易度調整はないため、少し難しく感じる。

 

まとめ

レトロとリアルが混在する美しい世界で、大人っぽい成熟したストーリーを楽しめるRPG。

8人の主人公が持つキャラ特性と戦略性の高いバトル、足の赴くままに冒険できる自由度。

しっとりと味わうように楽しめる上品な一作です。

MY POINT
わたしはドットゲームに馴染みがない世代なんだけど、『オクトパストラベラー』のグラフィックはすごく好き。

レトロとリアルの線引きがうまくて、ジオラマ風に仕立ててるのがいいよね。

レトロな歯ごたえはそのままに、オートセーブやボス前のセーブポイントなど、今風のゲームデザインで遊びやすかった!

属性をつくバトルは戦略性が高いから好みだしね。

クリア後の熱戦と、集束していくストーリー含めてすごく面白かった!

熱血でもなく、感涙でもない。だけど名言連発で品の良い脚本。好きです!

良いところ

  • 弱点をついてブレイクを狙う戦闘
  • 一度ついた弱点は常に表示される
  • キャラ特性の差別化
  • フィールドアクションでNPCに干渉できる
  • ダンジョンやフィールドでは推奨レベルが表示される
  • 8人それぞれの人生が描かれたストーリー
  • クリア後につながる真相
  • 名言の多いシナリオ
  • 町とNPCの存在感
  • ドラマ性の高い濃厚なサブクエスト
  • レトロとリアルが混在するグラフィック表現
  • オートセーブやボス前のセーブポイントによる親切設計
  • 仲間との掛け合いが見られる「パーティチャット」
気になったところ

  • 「盗む」によるリセマラがほぼ必須の難易度
  • 難しめの難易度
  • 控えメンバーに経験値が入らない
  • 控えメンバーの装備品の着脱ができない
  • 一部ヒントの少なすぎるサブクエスト

コメント

  1. こんにちは。はじめてコメントさせていただきます。
    オクトパストラベラー面白かったですね!個人的にはここ数年のRPGでは一番の作品でした(*’ω’*)
    控えメンバーの経験値は確かに入って欲しかったですね。控えの装備に関しては酒場で装備変更があったと思うんですけどそれじゃダメだった感じですかね?

    低確率のレア物も盗ってたんですねw自分はそのへんは拘ってなくてレア物は諦めてました(;´Д`)そのせいか わにやまさんよりも隠しダンジョン攻略時のレベル80近かったです(笑)

    あまりにも面白い作品だったんで気になってレビュー見に来ました!これからも時々コメントしようと思ってます。よろしくお願いします(`・ω・´)

    • はじめまして!
      コメントありがとうございます(*^-^)
      オクトパストラベラーめちゃくちゃ楽しかったですね!
      わたしはダンジョンとボスでアクセサリー装備を変えてたので、ボス前になって「あのアクセサリー控えが持ってる!」って場面が多かったんですよ(꒦ິ⌑꒦ີ)
      ジョブと同様に、外でも付け替えできたらいいなと思ってました!

      白玉餡蜜さんは3%の「盗む」をされてなかったんですね~
      気になった点として挙げてはいますが、盗むのめっちゃ楽しいです。笑
      さすがに終盤はめんどくさいので、トレサの買い取りにシフトしましたけど^ – ^

      ありがとうございます!
      こちらこそ、よろしくお願いしますね♪
      一言いただけるだけでも、とてもうれしいです。