ゲームと映画大好き!
わにやまさん(@waniwani75)です。
今回は、大きなトリコと少年が力を合わせて遺跡を進む『人喰いの大鷲トリコ』の感想・評価です。
人喰いの大鷲トリコ
プレイ時間 | 13時間 |
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ジャンル | アクションアドベンチャー |
難易度調整 | なし |
良いところ
1人と1匹の協力アクション
『人喰いの大鷲トリコ』で、プレイヤーは少年を操作。
大きなイヌのような見た目の「トリコ」との協力アクションでゲームを進めていきます。
狭い場所やスイッチを押すなど、繊細な行動のできる「少年」。
巨体を活かして足場になったり、少年を乗せて向こう岸に飛び移れる「トリコ」。
それぞれ異なる特徴を活かしたギミックが豊富に用意されています。
トリコは「使用方法の決まっている便利なアイテム」ではありませんから、
と、驚くようなギミックが次々に出てくるので、かわいい見た目も相まってどんどんトリコを好きになります。
トリコが生む迫力のフィールド破壊
プレイヤーは少年なので、体の大きなトリコが少し動くだけで画的な迫力があります。
さらにトリコはその巨体にも関わらず、細い道やもろそうな橋の上を駆けるので、
不可逆のゲームスタイルならではのフィールド破壊が豪華です。
危機的状況では描写がスローになるなど、演出にも凝っていますね。
感動的なラスト
言葉を交わすことのできない少年とトリコですが、ゲームを進め幾多の困難を共に乗り越えていくことで徐々に絆が深まっていきます。
時には凶暴で、時には弱々しい表情を見せるトリコ。
挙動のひとつひとつがリアルな動物を見ているようで、プレイ時間を増すごとにどんどん愛着が湧いてきます。
トリコも、少年も言葉を話さない分、表情や音楽がとても繊細に作られていて、プレイヤーの集中も繊細な部分に向くので、とても芸術的。
気になったところ
思い通りに動かないトリコ
トリコとの協力が不可欠なゲームですが、トリコがうまく動いてくれないと、どうしても、
と嘆きたくなる瞬間がありますね。
呼んだり指示を出してもすぐには動いてくれませんし、行きたい方向とは逆方向に動いてしまうことも。
謎解きのために色々試行錯誤したいにのに、トリコがうまく動いてくれないと「もうっ!」ってなります。
従順過ぎても違和感あると思うので、難しいところではあるんですけどねぇ…。
ゲーム側のペースで進む違和感
このゲーム自体が、たったひとつの解を見つけながら先へ先へと進んでいくスタイルなので、プレイヤーの体験に個人差がなく、わたしはレールの上を進まされているように感じました。
- 予定調和の敗北
- 時間経過しないとイベントが起きない
- 特定の位置に行かないと先に進むための崩落が起きない
など、ゲーム側の都合に付き合わされることが多いです。
謎解きは論理的な裏打ちがあるので納得できますが、「特定の位置に立たないとフラグが立たない」なんていうのは、
と思ってしまいました。
この手の進行方法は推理の余地がないので好きじゃないなぁ。
トリコが主役
っていう瞬間の多くは、トリコのアクションシーンとなっており、プレイヤーはそれを見ていることしかできません。
わたしはトリコがやっていることを自分でやりたかった。
「見ているだけのすごさ」は、ゲームじゃなくても体験できるので、良いところをトリコに持っていかれちゃって悔しい!
まとめ
トリコという不思議な生物と少年の言葉のないコミュニケーション・世界観がとにかく芸術的な一作。
俊敏に反応してくれないトリコと、クセのある謎解きで好みが分かれそうですが、派手なフィールド破壊や凝った演出でじんわりあたたかくなれるアクションアドベンチャーです。
推理の余地がないフラグ立てや、良いところをトリコに持ってかれちゃうゲームプレイで「ぐぬぬぅ…」なポイントが、わたしには多かったですねぇ。
トリコのかわいさと世界観、こだわられた演出など、芸術性の高さはとても気に入っています。
コメント
トリコは未体験ですが、あの大きな身体が自分の後をついて来るのは可愛く思えます。リアルでもそうですが、動物相手だと中々思うように動かないのが大半そうですね。その分、愛着がわけば達成感も比例して大きくなりそうな気もします。
僕はゲーム性も好きですが、ストーリーの良い作品も好きなので、今後プレイしてみたい1本です。クリアまでそれほど時間がかからなさそうなので、セールとかで手に入れられたら嬉しいな、と思ってます。
作品の雰囲気と相まってじんわり心に染みるストーリーでした。
確かに、リアルでもわがままなくらいが愛嬌があっていいですもんね。
作中では撫でてあげることもできるので、上手く謎が解けたときや、ピンチを救ってくれた時にはなでなでしてあげてました。
そういうコミュニケーションも自分の中でストーリーの一部になっていくんでしょうね。