ゲームと映画大好き!
わにやまさん(@waniwani75)です。
今回は『ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて』の中で語られるストーリーで、わたしが好きなものをピックアップして紹介します。
あらすじを掲載していますので、クリア後に見ていただければいいかと思います。
意外と小さなクエストがよかったりもするんだよね~。
ダメ王子はほんとうにダメなのか?「ファーリス編」
王と王女の大きすぎる期待にこたえようと、周囲の力を借りて結果を出してきたサマディー王国のダメ王子「ファーリス」。
ウマのレースや魔物討伐で主人公に助けを求める。
何もできないボンクラ王子 として登場する「ファーリス」ですが、わたしは意外と好きです。
誰しも最初から優秀である必要はないですし、ズルしたり自分の弱さから逃げたりする時期はあって良いですよね。
そしてそもそもの話。
ファーリスには
が備わっています。
これはズルといえばズルかもしれませんが、一国の王として民を率いていく人間ならばこの能力って適正じゃないかと思うんですよ。
(その証拠に、サマディー国内での評判がすごく良い)
それにファーリスは、けっして「何もしない王子」ではないんです。

期待に応えようと、あの手この手で解決策を考え、旅の勇者にまでプライドなく全力で頼ってくる。
たまに調子に乗ってプレイヤーをイラつかせますが、人間味あふれるキャラクター で憎めませんね~。
ダメな自分と向き合おうとする姿勢も垣間見えるので、応援したくなってしまうなぁ。
種族を超えた悲恋「人魚編」
人魚と人間という種族を超えた愛の物語。
人魚・人間ともにお互いのことを恐ろしい存在だと認識しているため、周囲から認められず、人魚に恋した人間は異端児として扱われる。
いやー、これは泣いちゃいましたw
恋愛に関しては、「これが正解」っていう解がない ので、切ない終わり方も飲み込まないといけないのがつらいなぁ。
結婚の約束をした想いの人を待ち続ける、500年の時を生きる人魚。
どれだけ待ってもこない恋人に「裏切られたかも」なんて発想がまったく出てこないところを見ると、2人の絆はほんとうに深いものだったんですね。
一方で、「人魚は恐ろしい存在」と子供たちに聞かせて回るおばあさん。
プレイヤーから見ると「人魚への偏見を吹聴する嫌なヤツ」に映るんですが、彼女にも事情があります。
個々が正しいと思う行動は否定できませんからモンモンしますね。
自分の目で見て判断する力
そんなモンモンを残しつつ終わった人魚エピソードですが、その後のちょっとしたサブクエストで「弱っている人魚を少年が助ける」というエピソードがあります。
人魚は恐ろしいと教え聞かされていた少年は、イメージとは違う本物のに人魚に驚き、最後にはこう言います。
オイラ 決めたのさぁ。
これからは 大人の言うことを うのみにせず
なにが正しいのか 自分の目で 確かめようって!
きっとこの子はこナギムナー村に新しい風を吹かせてくれるよ。
命の恩人に一生つかえる必要はあるのか?「カミュ編」
幼いころバイキングたちに命を救われた兄妹ふたりが、奴隷のように働かされる。
命の恩人であるバイキングにコキ使われ続ける兄妹ふたり。
ここで思ったのは、
ということですね。
「命の恩人」に対する感謝は持っていた方が良いと思う。
だけど、「命の恩人」という最強カード を振りかざしてその後の人生をすべて奪われるのはどうだろうね?
奴隷のような状況でもひたむきに働き続けることは、美徳でもなんでもない とわたしは思っています。
「命の恩人」にとって気に食わない結果になったとしても、別の場所で幸せになって、感謝や物品を送るという選択肢もあると思うんですよね。
ゲームの中では時代背景的に「逃げる」のがむずかしいのかもしれないけど。
笑われても行動するヤツはすごい!「シルビア編」
意気消沈した世界で、「少しでも笑顔を」とド派手なパレードをかんこうする人々。
日本だと「不謹慎だ!」って叩かれますね、絶対 笑
そう思って、実際に行動できるのはすごいですよ。
わたしは見られ方を気にしちゃうタチなので、「なにやってんだ」って笑われても続ける彼らはまぶしいです。
勝てないライバルへの想い「グレイグ&ホメロス編」
デルカダール王に使える2人の騎士。
切磋琢磨し国を守るが、常に先をゆくライバルへの嫉妬心は大きくなる。
切磋琢磨し、ライバル同士でもある「グレイグ」と「ホメロス」。
しかし、グレイグは常にホメロスの先を行き、ホメロスの中に募る嫉妬心は日に日に大きくなっていきます。
と、思うストーリーでした。
ありますよね、友達や近しい人が認められていると、嬉しいと同時に悔しくなる こと。
この時代では戦場に出てより多くの敵を倒すグレイグの方が認められる傾向にあり、ブレーンとして暗躍するホメロスはいつもグレイグの陰に隠れます。
しかし、ホメロスの持っている能力も必要なんですよね。
時代が違えばホメロスの能力の方が重宝されることもあると思います。
お互いに自分が持っていない能力に嫉妬しあっていますが、個の能力には違いがあって当然。
他者(このエピソードでは王様)に認められることが目的になってしまっているのはホメロスのもろさですね。
ありきたりな言葉に収束してしまいますが、「戦うべきは他者ではなく自分」だと思っているので。
唯一好きになれなかったエマ
ドラクエ11のキャラクターもストーリーもとても好きですが、一人だけ 理解できなかった人物 がいます。
それが主人公の幼馴染「エマ」。
わたしは「ヒロインには自立していてほしい」と思っているので、主人公に依存している「エマ」にどうやって好感を抱いたら良いのかわからなかった…。
恋人だったら、理解できるし支えてあげたいと思うのですが、ゲームの中ではただの幼馴染。
主人公と結ばれなかったときのビジョン が「エマ」には見えないんですよ。
「イシの村」でのんびり過ごすという「エマ」の人生はそれで良いんだけど、わたしが主人公だったら好きにはならないんだよなぁ。
過ぎ去りし時を求めて
本当に重要なネタバレを含みます。
見出しの意味がわからない方は見ないことをおすすめします。
まとめ
総じて面白いエピソードが多く楽しめましたね~。
終盤の展開が熱すぎて、記憶に刻まれまくりました。
ストーリーで「胸が熱くなる」という体験は初めてかもしれないなぁ。
コメント
今作本当にストーリーもいいですよね!
ファーリスは8、キナイは6、ナギムナーの少年は7辺りのオマージュだと思いますが、
ニヤリとさせつつも意外性、新しさ見せてて良かったと思います!
シルビアは本当にプレイ前から株が上がった。
エマは自分もあまり好きじゃないですね(^_^;)
8の馬姫様彷彿とさせます。
まぁここもオマージュということで笑
そんなオマージュがあったんですか。
唯一「ファーリス」の元ネタはわかります^^*
「わかる人にはわかる」、「わからなくても楽しめる」
それでいてちゃんと面白いって、うまいですね~。
エ、エマもオマージュだったかぁ!笑