ゲームと映画大好き!
わにやまさん(@waniwani75)です。
『Until Dawn -惨劇の山荘-』開発チームの新作として、2022年6月10日発売のPS5/PS4『クアリー ~悪夢のサマーキャンプ』の序盤感想をお届けします。
わたしがホラーあまり得意じゃないので途中で挫折しないか心配でしたが、いや〜怖い怖い!けど楽しい!
一方で、アドベンチャーゲームとしてみると、気になる部分や人を選ぶ部分もあったので、魅力や注意点を紹介していたいと思います。
- 夏の最後にキャンプを楽しむ若者たちが体験する恐怖の一夜
- QTEと選択肢で物語が進行するアドベンチャーゲーム
- 豪華な俳優陣と美麗グラフィックで映画のようなホラー体験
このゲームの記事 | |
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クアリー ~悪夢のサマーキャンプ
プレイ時間 | 30時間(1周10時間程度) |
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ジャンル | ホラーアドベンチャー |
難易度 | 初心者から楽しめる エイム力は多少必要 アクセシビリティは充実 |
表現 | 血飛沫や人体切断シーンが多くかなりグロい |
クアリー ~悪夢のサマーキャンプ:短評
『クアリー ~悪夢のサマーキャンプ』は、恐怖の一夜を過ごすことになったティーンたちのホラーアドベンチャーです。
本作は、血飛沫や人体切断モッリモリでハラハラドキドキできる、手加減なしのグロテスクホラー!!
夏の終わりにキャンプを楽しむ若者たちですが、日が暮れると和やかな雰囲気は一変し、恐怖の一夜が幕を開けます。
ストーリーは、QTEと選択肢で進行していき、すぐに生死に直結するものから「あー!あの時の選択がここで!」というような時限式選択肢までさまざま。
ホラーADVとしては申し分ない出来で、そこに過激なグロテスク描写が恐怖に拍車をかけることで、震えあがる極上ホラーに!


誰が死に、誰が生き残るのか……、すべてがプレイヤー次第で「選択していく楽しさ」を感じられる良作パニックホラーADV!
とびきり刺激的なホラー体験がしたい方は、ぜひやってみて!
映像、特に人物のグラフィックが素晴らしい!
『クアリー ~悪夢のサマーキャンプ』を初めてプレイしたとき、グラフィックのすごさに驚きました!
特に、人物描写が素晴らしいです!
一見高精細でも、口をパクパクさせるだけで表情に乏しいゲームって結構あるのですが、そこはさすがのアドベンチャーゲーム!
眉間にシワを寄せたり、口を窄ませて拗ねるような仕草、驚いた表情、顔をくしゃくしゃにして笑ったりと、実に表情豊かで ゲームだということを忘れてしまうくらい!


暗転なしの超グロテスクホラー
筆者がホラー苦手なビビりなので、あんまりアテにはならないかもしれませんが……、めっっっちゃくちゃ怖かったです!
一夜の恐怖を描いているので、暗く見えない恐怖が常に付き纏い、一瞬だけ映る“なにか”の影や、効果音の使い方、そして容赦ない惨殺シーンなど、夜中に一人でやるのは全力でおすすめしない!!(いや、する!)
映画とは違ってゲームは操作が必要なので、グロテスクなシーンから目を逸らすことができないし、キャラクターの命が自分の選択にかかっているかと思うと 緊張感は段違い!
前作となる『Until Dawn -惨劇の山荘-』では、グロテスクなシーンが暗転ばかりで不評だったようですが、『クアリー ~悪夢のサマーキャンプ』では、暗転どこいったーッ!?と叫びたくなるほど、グロテスクなシーンがバッチリ描写されています。
例えば、人体を切断するシーンや、顔面が吹き飛ぶシーン、叫びながら絶命していく様子を 全部見せ!
(もしかしたらカットされている部分もあるのかもですが、プレイした限りは気付きませんでした)
暗転を心配している方には、自信を持って「大丈夫!グロテスクですよ!」とお伝えできるかと思います。


注意!怖さの種類はサバイバルホラー
ひとつ、ホラーのタイプについて好みが分かれそうな要素があるので注意点です。
軽微なネタバレを含みますので、OKな方のみどうぞ!
186種のエンディングだが数ほどストーリーの幅はない
本作は、なんと186種ものエンディングが用意されており、発売前から大きな話題となっていました。
しかし、実際にプレイしてみると、エンディングの数から想像するようなストーリーの広がりはなかったですね。
例えば、「どちらに進むか?」という分岐があったとしても、ルートが異なるだけで向かう先は一緒だったり、生死を分けるポイント以外ではQTEに失敗してもストーリーに影響を与えなかったりと、結局はひとつのストーリーに収束 していきます。
186種のエンディングというのは、誰と誰が死んで、誰と誰が生き残ったという 組み合わせの数 であって、186種の未知なるストーリー体験ができるわけではありません。
『デトロイトビカムヒューマン』のように、無数にストーリーが分岐していくアドベンチャーを想像していると「あれ?違うな」ってなるので注意です!
周回が大変
『クアリー ~悪夢のサマーキャンプ』は、周回が大変なタイプのアドベンチャーゲームです。
作中の8割がムービーで構成されていて、文字送りができないにも関わらずスキップ機能はなし。
クリア後に「チャプター選択」ができるようになりますが、1つのチャプターだけをやり直すということはできなくて、例えば、チャプター4をやり直すとそれ以降のデータが消えてしまうので4.5.6.7…と以降すべてのチャプターをやり直さなければいけません。
先に書いたように、ストーリーに大きな変化がないので、周回プレイをする際は新鮮味が薄く作業的。
1回だけプレイする分には非常に面白いのですが、2周目以降の面白さは平均以下かな。
おそらく多くの人は、1周目は自分の好きなように攻略して、2周目は全員生存を目指す。といった感じでプレイすることになると思います。

エピローグがほしい
本作は、ホラーがメインのゲームですが、キャンプ中に変化するティーンたちの人間模様も大きな楽しみのひとつでした!
選択肢によってキャラクター同士の距離が近づいたり険悪になったりと 青春群像劇としても魅力的 なんですよ!
しかし、残念なことにエピローグがないんです。
一応、「○○が死んだ」「○○は生き残った」などの状況説明は入るのですが、じゃあ、生き残った彼らがどうなったのか?という部分はまったく描かれません。
生き残ったもの同士が再会したり、仲間の死を悲しんだり、そういう人間模様こそが見たかった部分なのに、「生きました/死にました」で終わってしまうので 余韻もなにもない!
また、感動系のストーリーではないので、良くも悪くもエキサイティングなホラー体験重視のゲームだと言えると思います。
まとめ
極上の恐怖体験ができるホラーアドベンチャーです。
過激なグロ描写待ったなしの刺激的なホラーに興味があるなら、断然おすすめ!
アドベンチャーゲームとしては、思ったよりもストーリーの広がりがないのが残念。
周回も大変なので、ストーリーの変化を楽しむというよりは、1回こっきりの刺激的なホラー体験をしたい人に向いてるかな!
あと、当たり前ですが、ホラー苦手な人やグロいの無理な人は門前払いですよ!
『クアリー ~悪夢のサマーキャンプ』みたいなゲームのおすすめ
デトロイトビカムヒューマン
『クアリー ~悪夢のサマーキャンプ』の選択する楽しさにハマったなら、おすすめなのは『デトロイトビカムヒューマン』です。
人間に奉仕するアンドロイドが自我を持った世界で、革命を起こすインタラクティブアドベンチャー!
クアリーがグロテスクホラー版デトイトといった様相なので、クアリーが好きなら絶対楽しめると思います!
ウォーキング・デッド
『クアリー ~悪夢のサマーキャンプ』の刺激的なホラーADVが気に入ったなら、おすすめなのは『ウォーキング・デッド』です。
ゾンビが跋扈する世界で、主人公と少女が生き抜くサバイバルホラー。
CERO:Zであることからもわかるように、グロテスクな描写も含まれており、怖いだけでなく少女と主人公の 絆にグッとくる感動作です!