ゲームと映画大好き!
わにやまさん(@waniwani75)です。
PS4/Nintendo Switch『ルートフィルム』の感想を書いていきます。
島根県を舞台にしたアドベンチャーゲーム『ルートレター』の続編となる本作ですが、ストーリーのつながりはないので前作未プレイでも問題なく楽しめます!
- 映像作家と新人女優のダブル主人公が事件を解決するミステリー!
- 1話完結で複数の事件をプレイできる!
- 箕星太郎氏による美男美女のキャラクターたちがおしゃれでかっこかわいい!
このゲームの記事 | |
---|---|
Root Film(ルートフィルム)
プレイ時間 | 10時間 |
---|---|
ジャンル | ミステリーアドベンチャー |
難易度 | 誰でもプレイできる 攻略情報なしでクリア可能 |
ストーリー | 前作『ルートレター』未プレイでもOK |
ルートフィルム:短評
『ルートフィルム』は、映像作家の「八雲」と新人女優の「リホ」が 島根県で起こる殺人事件を解決していくミステリーアドベンチャー。
箕星太朗さんによるパキッと美しいカラーイラストと、ハイセンスなUIが目を引く、デザイン抜群のおしゃれゲームです!
ゲームは、「八雲編」と「リホ編」に分かれており、それぞれが遭遇する殺人事件を解決していく1話完結モノ。
島根県の各地をマップで探索・聞き込みをしてキーワードを集め、「追及パート」で正しいキーワードを相手にぶつけて論破していく「やったった感」が快感です!!
2人の主人公は事件の謎を解く重要なキーワードを聞くと「ビビビッ!」と直感的にわかる能力を持っているのでトリックがわかりやすく、ミステリー初心者でも、
と、名探偵になった気分を味わえる親切なシナリオ。


一見つながりのなさそうな1話完結の事件に隠された真実と、2人の主人公の物語がクロスするストーリー。
島根の伝承や文化に触れながら遊べる、島根らぶ!なアドベンチャーゲームです。
ハイセンスなデザインに惚れる!
『ルートフィルム』一番の魅力は、デザイン面にあるのではないでしょうか!
箕星太朗さんが生み出したキャラクターたちが素敵なのはもちろん、追求パートのかっこいいUIや、島根各地の美しい背景などなど、ビジュアル面は100点満点!!
(静止画メインですがその分イラストのクオリティが高い!)
美男美女のキャラクターたちは、衣装デザインも今風のオシャレな着こなしをしているから、かっこいい&かわいい!

ミステリーストーリーの手応えは?
アドベンチャーゲームなので、気になるのはストーリーの出来だと思いますが、これはなかなか面白いです!
1話完結かと思いきや、実はあれとあれがここで繋がっていて「あぁ!なるほど!」と膝を打つ気持ち良さを何度か感じられました。
ただ……、見せ方は下手かなと思います。
「もうそれ答えじゃん!」とツッコミたくなるわかりやすいヒントが多すぎて、簡単に真相にたどり着けてしまうのが 大問題。
- どんなヒントをどんなタイミングで開示するればプレイヤーに驚きを与えられるのか
- どこまでの情報を見せて伏せればプレイヤーが思考する悦びを感じられるのか
この辺りをコントロールできてない感じがします。
勘のいい方がプレイすると、犯人もトリックもすぐわかってしまうので、話の後半はただの答え合わせになってしまってつまらなくなるかも。

作業感のあるアドベンチャーゲーム
『ルートフィルム』は、自分でマップから各地に移動して調べたり聞き込みしていくタイプのアドベンチャーゲームですが、かなり不親切な印象です。
どこに行ったらいいのかというガイドが一切ない上に、同じ場所を複数回調べないと新しい情報を得られなかったりするので、見落としが発生しやすくなっています。
どこか一箇所で見落としがあったとしても、見当がつかなければマップをイチからしらみつぶしに調べ直さないといけなくなりかなりストレス……。
また、マップの選択自体必要なのか怪しい場面も多く、「自動で移動してくれた方が便利なのになぁ」と感じることがありました。
なにかしら操作している時間がある方が「ゲームを遊んでいる感」が出るのは出るんですが、ただプレイヤーの手を煩わせるだけならいっそ無くしてしまった方がサクサク遊べたのでは?
キャラクターは魅力的!人間ドラマをもっと見たかった!
本作は、キャラクターたちが魅力的で「もっと知りたい!」と思わせてくれるのですが、心理描写が少ないので人間ドラマとしては物足りなく感じました。
人の死の悲しみや犯人が犯行に至るまでに膨らませた黒い感情といった、事件の裏側にあるドラマがあっさりしているので、事件とトリックを抜粋した“あらすじ”を読んでいるよう。
あらすじの行間にあるドラマやセリフにこそ魅力を感じる人間としては、もっとキャラクターに語ってほしかったです!
まとめ
ハイセンスなビジュアルと美男美女なキャラクターたちが魅力のミステリーアドベンチャーです。
一話完結なので、事件を解決するスッキリ感を何度も味わえますが、トリック・真相に導くヒントがやたらと多くてわかりやすいので、ミステリー好きというよりはミステリー初心者向けの親切シナリオかな!
買ってみて大失敗!なんてことにはならないので、箕星太朗さんのイラストがお好きなら手にとってみてもいいかも。
作業的なゲーム進行でテンポが悪いので、片手でぽちぽち読み進められるアドベンチャーゲームを求めている人には不向きです。
箕星太朗さんのイラストがかっこかわいすぎて勢いで買っちゃいましたが、プレイ中ずっとこのキャラクターたちを見ていられて「センスいいな〜」と惚れ惚れしながらプレイできました!
ただね、ビジュアルがいいだけに、彼らが輝く濃い人間ドラマを見たくなっちゃうんですよね!
「え!?そこ描かないの!?」という重要シーンの欠落がいくつか見られたので、その辺は想像するしかなくって消化不良気味でした!
(リホ編の補足エピソードほしかった)
人間ドラマに関してはリホ編の方が見所があったので、八雲編メインだったのも残念!
『ルートフィルム』が好きな人におすすめのゲーム
スーパーダンガンロンパ2 さよなら絶望学園
「このトリック、やべー!!」と、声を荒げるようなシナリオを体験したいなら『スーパーダンガンロンパ2 さよなら絶望学園』がオススメ!
トリックが凄すぎるだけでなく、「デスゲーム」というダークな題材でありながら心揺さぶるせつないドラマを爽やかに描いてしまった 唯一無二のゲーム!
ミステリー好きならマストバイです!(1からの続きものなので注意!)