ゲームと映画大好き!
わにやまさん(@waniwani75)です。
PS4『龍が如く7 光と闇の行方』の感想を書いていこうと思います。
「龍が如くシリーズ」の主人公を一新し、RPGのコマンドバトルを導入した意欲作です。
気になる話題作の中身を紹介していきますよ!
- 転職システムを現代風にアレンジしたおもしろRPG
- 極道の世界で描かれる見応えのある人間ドラマ
- 中井貴一や堤真一ら有名俳優が登場!
このゲームの記事 | |
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龍が如く7 光と闇の行方
プレイ時間 | 39時間 |
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ジャンル | ドラマティックRPG |
難易度 | 中級者向け 難易度調整なし |
ストーリー | シリーズ初心者でもOK! | 補足 | グロ表現あり(出血表現をマイルドに変更可能) 体験版配信中 |
龍が如く7 光と闇の行方:短評
『龍が如く7 光と闇の行方』は、極道の世界をテーマに人間ドラマを描いた人気シリーズのナンバリングタイトルです。
老舗RPGシリーズのパロディを詰め込みまくった バカゲー臭プンプンの奇作!
無職の主人公が、ハローワークで「ホスト」や「料理人」など 多彩な職業にジョブチェンジ!
さまざまな面白スキルを習得して戦います。
とつっこまずにはいられないギャグっぷりですが、人気シリーズだけあって ネタで突っ走ることなくしっかりと遊べるコマンドRPGに仕上がっています。
極道モノと聞くと、とっつきにくい印象を持たれるかもしれませんが、主人公は陽気でバカでまっすぐ性格なので、理屈ではなくハートで突っ走っていく熱さが痛快!
「家なし・金なし・家族なし」の底辺まで落ちた主人公が、ホームレスやキャバ嬢など、様々な事情を抱える仲間たちに出会い再生していく、人生をRPGになぞらえた重厚なストーリーです。
ネタゲーとして楽しむもよし、一風変わったRPGとして楽しむもよし、社会から取り残された人々の人間ドラマを楽しむもよし。
堤真一や中井貴一ら有名俳優を起用して、真面目にバカをやり抜いた 笑って泣ける現代RPGです。
ハローワークで転職して強くなる!
『龍が如く7 光と闇の行方』は、転職を繰り返してキャラクターを強くしていくRPGですが、転職スポットが「ハローワーク」という発想がもう天才的ですね!
- 勇者
- 用心棒
- 占い師
- ストリートミュージシャン
- ホスト
- 料理人
などなど多彩なジョブに転職することができます。
「ホスト」のスパークリングワインぶっかけ攻撃が「水属性魔法」になっていたり、「アイドル」の癒しボイスが「全体回復」になっていたりと、職業ごとの特色をRPGの様式にうまく当てはめていて、とてもわかりやすい。
倒すと高経験値をもらえる「はぐれ○○」や、敵を「スジモン」と呼んで図鑑集めをお願いされたりと、パロディで笑いを誘いつつRPGの楽しみをしっかり押さえているので安心して楽しめます。
極道モノだけど陽気な主人公が愛される!
ネタゲー・バカゲーとして注目されがちな本作ですが、ストーリーはかなり真面目に面白いです。
主人公は極道の世界から弾かれた人間なので組織には属しておらず、社会の底辺を生きる人間のために全力を尽くします。
義理人情に厚く、大切な人が困っていたら相手がどんなに偉かろうが大きな組織だろうが迷いなく飛び込んでいくお人好しの熱血っぷりは、少年漫画の王道主人公のよう!
極道モノだし、CERO:D(17歳以上)のゲームなんですが、抜群に感情移入しやすいんです。
誰もが共感できる王道主人公と、極道世界を舞台にした大人な人間ドラマのマッチが、本作が高評価を得る理由のひとつだと思います。
練られた社会派のストーリー多数のサブクエスト
本作は、ストーリーがしっかりと練られた社会派のサブストーリーが多く遊びごたえがありました。
例えば、
- バッシングを浴びた芸能人の再起を手助けする
- ご近所が迷惑しているゴミ屋敷の住人を改心させる
- 家庭のために身を粉にして働く男性が育児に関心を持つ
などなど。
現代の日本を舞台にした本作ならではサブクエスト数々は、他のゲームがマネできない面白みがあると思います。
余裕で1000万円稼げちゃう会社経営がすごい!
横浜や大阪を舞台に箱庭マップで自由に遊べる本作には、サブ要素が豊富に用意されています。
カジノやレースゲーム、ゲームセンターでのミニゲームが色々遊べますが、中でもすごいのが「会社経営」のシミュレーションゲームです。
ひょんなことから「製菓会社」の経営を任された主人公は、会社を大きくするために店舗を増やしたり優秀な人材を店舗に配置して売り上げを伸ばしていくことになります。
最終目標は“株価ランキング1位”を達成することで、クリアまでには6時間近くかかるという、もはや「ミニゲーム」と呼ぶのが申し訳ないほどのボリューム!
やりたくなければやらなくてもOKなんですが、金策としてとても優秀で1000万円なんて簡単に稼げてしまうケタ違いの報酬がもらえるので、ウハウハの成金気分を味わえます。笑
RPGで気になったところ
シリーズ初のコマンドRPGに挑戦した本作ですが、気になる部分がいくつかあったので箇条書きにしてみます。
- バトルのテンポが良くない
- 全体攻撃が少なく多人数戦が多い(時間がかかる)
- 物理技が多いのに終盤は物理耐性のボスばかりになる
- レベルによる強さの指標が当てにならない
一番気になったのは、「レベルによる強さの指標が当てにならない」です。
例えば、レベルが20以上高くても余裕で勝てる敵もいれば、同程度のレベルなのに強敵で苦戦したりと、レベルの概念がよくわからないんですよね。
あとは、個人的には雑魚戦をもう少しサクサク進めてテンポよくストーリーを進めたかったなと。
全体攻撃技が希少なため、序盤〜中盤は特に雑魚戦に時間がかかってしまうんですが、同程度レベルの敵と戦ってもレベルが上がりづらいので、旨味の少ない雑魚戦を時間をかけて戦うのがけっこうストレス。
戦闘をしていて「楽しい!」と感じる瞬間が少なかったかなぁと思います。
一応シンボルエンカウントのゲームではあるんですが、道幅が狭いため敵のエンカウントを避けられない場面が多く、自分でバトルのタイミングを選べないもどかしさを感じていました。
終盤に「エンカウントをなくす」アクセサリーを手にいれてからは街を走り回るのが急激に楽しくなったので、もったいない!
まとめ
いろんなRPGの要素を詰め込んで笑いを誘ってくれるパロディRPGです。
ネタゲーかと思いきや、ストーリーはしっかりと描かれており、有名俳優の起用もあって良質な国産ドラマを見ているように楽しめます。
レベル指標が分かりづらかったり、有能ジョブを選んで育成しないと時間ばかりかかってしまうのでRPGが苦手な人には不向きですが、シリーズに新規プレイヤーを呼び込むだけの 強大なインパクトを持ったタイトルです。
わたしがまさに「龍が如くシリーズ」初心者だったのですが、事前知識がなくても楽しめて、極道の世界を垣間見ながら男臭い熱いストーリーを堪能できました!
RPGを現代風に作り変えたペルソナのようなゲームもあれば、あえて違和感を残してそのまま楽しんでしまう本作みたいなゲームもあって、面白いですね〜。
若干バトル面が合わなかったのかなぁと感じる部分はありますが、ストーリーとキャラクターが抜群によかったのでプレイできてよかったです!