ゲームと映画大好き!
わにやまさん(@waniwani75)です。
PS5/PS4『スカーレットネクサス』のキャラクター感想を書いていこうと思います!
キャラクターは、カサネ班→ユイト班の順番で好きな順に紹介していきますよ!
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スカーレットネクサス
カサネ
女性主人公の「カサネ」は、最初は「え!なにこのキャラクター!」ってびっくりしましたね!
成績優秀で無口でかっこいいけど、姉のナオミに異常なくらいべったりで、
と戸惑っていました。
その印象が変わったのは、ナオミが怪異に変えられてしまったあと。
親からカサネを攻めるメッセージが立て続けに送られてきたときです。
なぜカサネがすがるようにナオミにべったりだったのか、どうして感情を表現するのがこんなにも下手なのか。
養子という立場と毒親の存在を知ってスッと理解できた気がしました。
それからカサネの言動をよくよく聞いていると、論理的に物事を考えすぎるために摩擦を起こしやすい性格ではあるんだけど、それはただただコミュニケーション能力が不足していて不器用なだけで、実は柔軟性に富んだキャラクターなんだなと思うようになりました!
誰とでも対等に接し、自分の間違いを認められる強さを持ちつつも卑下せず、不思議と仲間に慕われる不言実行の女!
ちょっと今までに見たことがないタイプの主人公キャラで、めっちゃくちゃ好きになりました!
一人でも事を成せる芯の強さはそのままに、仲間がいることでさらに飛躍できる人間へと成長したカサネ。
『スカーレットネクサス』の立役者です。
シデン
プライドが高く戦績優秀のカサネをライバル視するこじらせキャラの「シデン」。
シデンは最初に出会ったときから大好きなキャラクターでした!
だって、もう、こじらせっぷりが面白すぎません!?
他人を品定めするような攻撃的な態度は、後々いいキャラになるんだろうな感が溢れ出ていましたし、『スカーレットネクサス』はお行儀のいい良い子キャラばかりなのでイヤなヤツは貴重な存在!
シデンをここまで好きになれたのは、カサネの功績が大きいような気がしますね。
シデンの醜い妬み・僻みも、カサネの前では一切通じず冷静に返されてしまう、そんな情けな〜いやりとりが、ギャグと化してて何度も笑ってしまいました!
飽くなき“強さ”への探求と超えられない壁に苦しむ凡人らしさが魅力で、ライバル視するがゆえにカサネの体たらくを許さない絶対的信頼に胸が熱くなります!
と苦しんでいたシデンが、
人には人の、僕には僕だけの強さがあるんだな」
と言えるまでに成長していったのは感慨深いです。
相容れない。しかしシデン以上のバディもない。
最高の相棒です。
あとね。カサネがシデンの放電能力を借りるときに言ってくれる「塵ひとつ残すな!」っていうセリフがかっこよすぎてアガります!!
キョウカ
温厚な見た目ながらしっかり者で面倒見のいいお姉さまキャラの「キョウカ」。
キョウカは、クセ者ぞろいのカサネ班の中で唯一の良心なのですが、そんなキョウカも闇深い秘密を持っているというのがカサネ班の面白いところです!
キョウカは秘密が明かされる前から、自分の境遇を嘆くような言動が多くて、どこか儚い雰囲気を纏っているのが魅力的でした。
存在の揺らぎみたいなものがチラついて、それが妙に色っぽくてかわいかったな。
キョウカは、トゲツと決別したあとも自分の生き方に迷いと不安を感じていたんですが、自分の足で歩んでいるからこそからこそ不安を抱え迷うのだというカサネの言葉が刺さりました!
迷っていいんだ、不安でいいんだ。
やさしい肯定が心を軽くしてくれます。
ユイトとの絆ストーリーでは、殺人的に不器用な腕前の料理に挑戦するキョウカにほっこりでした。

アラシ
超合理主義のぐうたら星人「アラシ」。
アラシは、怪伐軍の広報担当で、ビジネススマイルをマスコミに振りまく客寄せパンダとして働いてるので、オンとオフのギャップに驚き!
総じて、カサネ班は愛想笑いするキャラがいないから好きだなぁ。
アラシのサビは、コダマが化けていたフブキに迷いなくチェンソーをぶん回したシーンですね!!
フブキが偽物だと見破っていたから攻撃したのではなく、弟が道を誤ったならば姉が性根叩き直してやらねばならないっていうアラシの信条、かっこよすぎでしょ……。
ラスボス戦でも、ルカとともに先陣を切って敵に飛び込んでいくなど、ぐうたらな私生活からは想像がつかないくらい、内に熱いものを秘めた切込隊長。
頭の回転が早いカサネ班のブレーンで、合理的な思考をしているから、人よりも「思考→判断→行動」のスピードが速く信頼のおける仲間です。
スイッチオン時のアラシはほんとかっこよかったです!

カゲロウ
飄々とした態度で掴みどろこのないダメ親父キャラ「カゲロウ」。
カゲロウは「世捨て人」って表現がしっくりきますね。
カサネに大きくなった娘を重ねたり、ツグミを娘のように可愛がったり、現代に生きつつも、いつも過去を見ているキャラクターでした。
絆ストーリーは、そんな空っぽの器に少しずつ「カゲロウ」という人間を注いでいく作業。
と、ナオミを失ってもなお前進し続けるカサネに問いかけた言葉にはドキリとしました。
本編ではあまり描かれてないんだけど、ツグミと2人で一緒にいるところをもう少し見てみたかったですね。
シデンいじりが上手なのも好きで、プライドが高く辛口なシデンに、
って皮肉っていたのには吹きました……!
ユイト
誰にでもやさしくて人のいい男性主人公の「ユイト」。
ユイトは典型的なJRPGの主人公なんですが、意外と?怒りっぽくて聖人君子ではないんですね!
売り言葉に買い言葉で、シデンとは大ゲンカもする。そんな普通っぽさがいいのかな。
善悪で物事を判断するきらいがあるから、言動が批判的だったり、攻撃性が垣間見えてしまって、冷静沈着なカサネと並ぶと少し未熟な感じがするかもしれません。

ルカ
理知的で慎重な判断力を持つ、小柄ながらハンマー使いの「ルカ」。
ルカは、低身長ながらストイックな筋トレマニアというギャップが好きでした!
わたしはカサネ編からプレイしたので、誰にも知られたくないはずのベルペッパー(無能力者)という事実をカサネにだけ打ち明け、前を向いていくルカを好きになったんですが、ユイト編では全然イメージが違いますね!
長きにわたって「ベルペッパーである」ということに負い目を感じていたのに、そんなことはなんでもないという風にカミングアウトしてしまうユイトが隣にいたらそりゃあ狂わされますよ!
自分は了見が狭い人間なのか、弱い人間なのか。
自分の悩みが無下にされたように感じてしまうんだろうなぁ。
ユイトが悪いわけではないんだけど、「ベルペッパー」という言葉すら知らなかったところを見ると、ルカとは見てきた世界が違うんだよね。
無知による問題の縮小化は強さとは違うから、ユイト編の絆ストーリーは少しモヤモヤします。
ルカはラスボスであるカレンと兄弟なので、サブキャラの中ではメインストーリーに深く関わっている人物でした。
カレンが自分の存在を消してしまったあとに言った、
というセリフが美しかったなぁ。
カレンとルカは、多くの言葉を交わさないんだけど、何度も視線がぶつかる瞬間があってエモさ全開でした!
ツグミ
植物が大好きで気弱な女の子「ツグミ」。
すぐに「ごめん」と謝ってしまうのが口癖の、すごく日本らしいキャラクターです。
最初はあまり惹かれるキャラクターではなかったのですが、自分に自信が持てなくて、それでも健気に花を咲かせようとする一生懸命さがかわいくて、カサネと友情を育んでいく過程を微笑ましく楽しませてもらいました。
ツグミは、透視の超能力が周囲に気味悪がられ、幼い頃にいじめられた経験を持つんですが、その話を聞いた2人の主人公の反応の違いが面白かったですね。
ツグミをいじめた相手に怒るユイトと、透視してもいいよと受け止めるカサネ。
対照的な方法でツグミと向き合っていて、それぞれの“らしさ”が出ていたんじゃないかと思います。
ハナビ
ユイトの幼馴染で、猪突猛進な元気っ子「ハナビ」。
ハナビはユイトと同じくすごく普通の人あたりのいい女の子で、誰もが一度は抱えたことがありそうな悩みを持ったキャラクターでした。
自分はなにがしたいのか、自分の意思決定を他人に任せてはいないか?
モラトリアムな問題と向き合って、自分の道を探そうとがんばっていましたね。
ハナビはすごく良い子なんですけど、わたしの中では、なぜか「好きな人に振られてしまうかもしれない」という可能性を微塵も考えていない 強メンタルヒロイン!
『ゼノブレイド』の「フィオルン」とかもそうなんですが、主人公と結ばれること前提でしか思考しないヒロインは、ある意味すごいです……!
ゲンマ
怪伐軍最年長で正義感の強い「ゲンマ」。
ゲンマはストーリーに絡んでくる頻度が低いので、ちょっと記憶に残りにくいキャラだったかなーと思います。
絆ストーリーは、退役軍人問題を取り上げたもので、使い捨てるように超能力者を酷使する政府に一石投じる内容でシリアス。
後輩たちに道を示すため、退役軍人の新しいロールモデルになろうとするゲンマは応援したくなりますね!
新しい趣味を模索したり、リタイア後の生活を充実させようと料理や流行りモノにいろいろチャレンジするゲンマはかわいかった!
まとめ
以上、『スカーレットネクサス』のキャラクターたちを振り返りました!
アニメチックでベタなキャラクターが多いですが、絆ストーリーでしっかりと深掘りされていて、スタンバイフェイズで個別エピソードを見るのがいつも楽しみでした!
カサネ、シデン、キョウカ、アラシの4人が特に好きです!