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シェンムー2【レビュー】よく学び!よく働け!香港の街で父の仇を追い、修行する。青年の自立と成長を描いたアクションアドベンチャー

レビュー・評価

ゲームと映画大好き!
わにやまさん(@waniwani75)です。

今回は、PS4『シェンムー1&2』に収録されている『シェンムー2』の感想。

父親の仇を追って香港へとやってきた主人公が、さまざな人と出会い、武術を学んでいく未完のゲームです。

さっそく感想を書いていきます!

どんなゲーム?
  • 舞台は香港!屋台街や港など様々なエリアを自由に探索できる!
  • 父の仇を追う中で師や仲間たちに出会い成長していく物語!
  • 香港にはミニゲームが豊富!お金を稼ぐ方法を試行錯誤する楽しみも!
このゲームの記事

 

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シェンムー2

プレイ時間 26時間
ジャンル アクションアドベンチャー
難易度 調整なし(中級者向け)
ストーリー 1からの続きものであり未完

 

元祖オープンワールド!青年の成長を描いた壮大なストーリー第2章

1980年代の現代レトロな世界で、武道を学び、生活するために働き、父の仇を追うアクションアドベンチャー。

『シェンムー2』は 香港という街が最高です!


元祖オープンワールドと称される本作のマップは、広さだけでなく作り込みの細かさによる“本物感”がすごい。

店頭に並ぶ商品の細かい描写や、空を遮るようにひしめく看板と住居、都会のコンクリートジャングル。

賑やかな香港の街は無数の人々が行き交っているだけでなく、全ての人に話しかけることができ、フルボイスで返答してくれるという驚き。

この香港はすごい!

主人公の涼は、父の仇を討つために香港へとやってきましたが、まだまだ未熟者。

仇を探す道すがら何人もの武術の師に出会い、修行し、技を覚え、強くなっていく青年の成長が描かれています。

パンチやキック、覚えた技を使って戦っていく

また、シリーズならではの生活のリアルさも継承されており、主人公はアルバイトをして、生きるためにお金を稼ぐ必要があります。

アルバイトは香港のいたるところで募集されており、店番や荷物運びで堅実に稼ぐもよし、ストリートファイトで賞金を稼ぐも、ギャンブルでひと山当てるも、プレイヤーの自由です。

広い香港のマップを探索し、自分なりの稼ぎ方を見つけるのも『シェンムー2』の楽しみのひとつ。


カンフー映画の世界に入り込んだような香港の街で、自由に探索や寄り道をしながら、青年の自立と成長を見守るアクションアドベンチャー。

主人公・涼の壮大なストーリーは、まだ続きます。

師との出会い、仲間との出会い

『シェンムー』の魅力は街と人です!

ホームタウンである横須賀を離れた涼は、新たな土地・香港で新たな仲間や師たちと出会っていきます。

主人公の復讐を否定しながらも、武術のなんたるかを説いてくれる、香港における武術の師「紅 秀瑛(こう しゅうえい)」

香港での相棒のような存在で、口も態度も悪いが、いざというとき頼りになる「レン」

香港に来たばかりで右も左もわからない主人公に手を差し伸べてくれる、クールな女性「ジョイ」

主人公のことを「お兄ちゃん」と慕い、貧しいながらも逞しく生きる「ウォン」


不思議な巡り合わせで出会い、涼を導く「莎花(しぇんふぁ)」

キャラクターの描きわけが秀逸であり、個性的でありながら身近に感じられる人柄は、さすがシェンムー。

シリーズを通して、キャラクター描写のうまさはズバ抜けています。

知らぬ土地で生活するということ


『シェンムー 一章 横須賀』では古き良き日本の人情が描かれていましたが、『シェンムー2』では見知らぬ香港へ舞台を移したこともあり、作風はガラリと変わります。

みんないい人すぎて泣けるー!!

という横須賀のあたたかさは無くなりましたが、家を離れて一人で生活し苦難を乗り越えていく、一人立ちの厳しさを感じることができます。

厳しい世の中の現実に直面しつつ、新しい出会いによって成長や絆を深めていく。

タイプは異なるものの、シェンムーの真ん中にあるものはブレていません

QTEはトラウマ注意


わたしは『シェンムー2』をプレイして、

もう、QTEはイヤだー!!!

ってなりました。

QTEの頻度がかなり高く、気を抜いているとミスってやり直しなんてことが一度や二度じゃありません

気になったのは、

いつQTEが発生するかわからない

という点。

ムービーシーンだと思って、ちょっと手を離していると突然ボタン入力を求められて、やりなおし!

とあるビルを登っていくシーンでは、1階から登って、5階あたりでQTE失敗したら1階からやりなおし!

やり直しはイヤだと思って力が入ると、凡ミスを誘発するなど、QTEがトラウマになるかもしれません。

まとめ

2001年に発売されたゲームが今でも普通に楽しめることに驚くと思います。

オープンワールドの原点と言われる広いマップ、香港の雰囲気を存分に感じられる再現度、主人公の成長物語。

名作と呼ばれる所以を知ることができるのではないでしょうか。

ストーリーががっつり続きものなので中途半端な完結だとモヤモヤしてしまう人は要注意。

あと、QTEが嫌いな人にもオススメしません。

MY POINT
わたしは『シェンムー 一章 横須賀』の方が好きでしたね!

ゲームとしては圧倒的に『シェンムー2』の方が面白いんですが、進化の方向性としては現代のゲームに通ずる部分があるので、「じゃあ現代のゲームでいいんじゃない?」って感じたりもしました。

その点で、現代には作り得ない時代感を構築した『シェンムー 一章 横須賀』は素晴らしかったなぁと。まさに唯一無二。

しかし、武術を学ぶ主人公の礼儀正しさ、師を敬い実直に修行する姿勢は、現代のキャラクターにはない趣があって、シェンムーシリーズのキャラクター作りは本当に好きです。