ゲームと映画大好き!
わにやまさん(@waniwani75)です。
今回はPS4//PSVITA/Nintendo Switch『シュタインズゲートエリート』の感想。
『シュタインズゲートエリート』は、ノベルゲームの傑作として知られる『シュタインズゲート』をアニメナイズしたゲーム作品。
わたしはノベルゲームも「シュタインズゲート」も初プレイでしたが、
ノベルゲームの入門編としてベストなゲームなのでは!?
と感じるほど、ストーリーもアニメ進行のゲームもすんなりと楽しむことができました!
- ノベルゲームを遊んでみたいけど躊躇している!
- 伏線回収が気持ちいいストーリーが好き!
- ギャルゲー要素が少しあるとドキドキできてうれしい!
このゲームの記事 | |
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シュタインズゲート エリート
プレイ時間 | 20時間 |
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ジャンル | フルアニADV |
補足 | 既に見たシーンのスキップ機能が搭載 |
アニメを見る感覚でプレイできるノベルゲーム入門編
「ノベルゲーム」というのは、挿絵を見ながら文章を読み進めていく、小説を読むような感覚で遊べるゲームで、時々提示される選択肢をプレイヤーが選んでいくことになります。
わたしはこれがノベルゲーム初プレイ。
生粋のアクションゲーマーだったので、
と半信半疑だったのですが、本当にゲームプレイの99%は文字送りのボタンを押しているだけなので驚きました!
「動かすゲーム」に慣れている人にとって、ノベルゲームは未知の領域だと思います。
そ・こ・で!
すばらいしと思ったのが今回の『シュタインズゲート エリート』。
TVアニメ版の素材をフル活用することで、ゲーム全編を、まるでアニメを見ているような感覚でプレイすることができます。

「フルアニADV(フルアニメーションアドベンチャー)」と名付けられたこのジャンルは、ゲームとアニメのメディアミックスをうまく活用していますし、挿絵だけのストーリー進行よりも、より具体的な”動き”が描写されるのでとっつきがよく、ストーリーを咀嚼しやすくなっています。
という感覚が一番近いかな。
ボイスとアニメを途中で切ってテキストを早く読み進めることもできますし、文字送りをしなければ勝手にアニメが進んでいくこともありません。
じゃあ、アニメ見ればいいんじゃね?
という気がしなくもないですが、選択肢を自分で選んでいくインタラクティブ性はゲームならではの面白さですし、
と、ノベルゲームに懐疑的な方が、初めて手に取るタイトルとしてベストな位置付けになっていると思います!
アニメを見る感覚でプレイできるため、ノベルゲーム初心者にとって入りやすいタイトル。
科学的に裏打ちされた真実味のあるストーリー
『シュタインズゲート』は、科学アドベンチャーシリーズの2作目。
というコンセプトのもとにストーリーが作られているだけあって、物語の中に登場する物や設定に科学的な裏打ちがなされています。
ジャンルとしては、物理学や脳科学。
相対性理論、宇宙ひも理論、バタフライ効果、ブラックホール…。
見知った単語から、知らないものまで多数登場し、つらつらと説明・議論されるので、まるで呪文のように難しく感じるかもしれません。

でも、大丈夫!
物理学も、脳科学も、正しく理解する必要はまったくなく(っていうか無理)、科学的根拠があるのだと肌で感じることによってストーリーにリアリティが生まれ、論理的にパズルが組み上がっていく面白さを感じられるんです。
劇中には「不思議な電子レンジ」が登場するのですが、同じ状況を再現すれば、わたしたちも不思議な現象を起こせるんじゃないか?と想像させてくれます。

科学的根拠によってリアリティを感じられるストーリー。
物理学がちょっと面白くなる。
伏線の華麗なる回収にシビれるストーリー
ストーリーに関しては、伏線回収が見事!
自費で細々と研究をしている主人公の岡部が、偶発的に誕生させた「不思議な電子レンジ」を中心に物語は回っていきます。
実験を繰り返して不思議な現象が「発動する条件」をひらめいていく過程も、理科の実験を見ているようで面白いのですが、本領発揮は後半!
涙腺を刺激するストーリー展開とともに、
という、気持ちのいい伏線回収が次々に襲ってきます!
中盤を超えると、先が気になってやめられない度が加速し、睡眠時間を奪われること必至です!
ただ…、後半から急激に面白くなっていくため、前半は伏線の種まき作業的な部分があり、ツッコミの余地のある展開に疑問が浮かこともままあります。
未プレイの方にはできるだけまっさらな気持ちでプレイしてほしいので、かなりオブラートに包んでいますが、「それじゃあ興味すらわかない!」ってこともあると思うので、もう少しだけツッコんでストーリーの魅力を書いていこうと思います。
見たい方だけクリックでどうぞ。
もっと内容がわからないと心が動かないぞ!という方のために…。笑
自己責任でどうぞ。
オタク気質すぎるキャラクターたち
『シュタインズゲート』の登場人物は濃い!そしてオタク気質!
劇中ではネットスラングやオタク用語が飛び交います。
中でも強烈なのが、主人公の「岡部 倫太郎」。
本名はダサいからと「鳳凰院凶真」と名乗り、携帯電話に向かってひとりごとを話す重度の厨二病で、過度の自信家。
「どうやって感情移入するんだよ!?」と思いましたが、大切な人のために奔走し、自分の招いた悲劇を全て背負って生きていこうとする愚直でふざけたオタクヒーローでした。
18歳にして、サイエンス誌に論文が掲載されるほどの超天才少女「牧瀬紅莉栖」。
なまじ頭がいいだけに気が強く、最初は主人公の岡部と口論ばかり。
才色兼備で完璧に見える彼女ですが、空気を読まない破天荒な主人公によってペースを崩され、ツンデレな一面が垣間見えてくると愛しくなる、愛しくなる!
研究所のブレーンですから、「不思議な電子レンジ」を開発していく中で、何度もディスカッションを重ね、ぶつかり、助け合うパートナー。
きっと、多くのプレイヤーが彼女に心を持って行かれたはずです。
主人公の幼馴染でのんびりマイペースの「椎名 まゆり」。
自らのことを「まゆしぃ☆」と呼ぶ不思議ちゃんで、議論(口論?)でピリピリとした空気を和ませる癒し系キャラクターです。
研究にはまったく関与せず、主人公によくなつく小動物のようなかわいさがありますが、一方でどこか不安にさせる儚さを纏っています。
そのほかにも、
- 変態天才ハッカー
- 猫耳メイド
- 巫女姿の男の娘
など、何人かのキャラクターが出てきますが、全員が深くストーリーに関わってくるので、影の薄いキャラクターというのが一人も存在しません!
一人一人がしっかりとしたバックボーンを持ち、ドラマを魅せ、時には騙される。キャラの濃さとドラマによって、どのキャラクターも深く記憶に刻まれていきます。
オタク気質のキャラクターが勢ぞろい。
全員がストーリーと深い関わりを持ち、印象に残る。
ギャルゲー的な楽しみ方ができる
『シュタインズゲート』は、「めちゃくちゃ感動できるギャルゲー」の一面もあります。(あくまで「一面」!)
エンディング分岐は、それぞれの女の子とのラブな関係を匂わせるもので、各々のドラマがしっかりしている分、
と思わせてくれるパワーがあります。
重たいドラマの最後の最後に、彼女たちとのキュンとする描写がご褒美的に見られるのはプレイする動機の一つになると思います。
そこで爆弾級の破壊力を発揮するのが、牧瀬紅莉栖。
人を寄せ付けない空気を持つ彼女が、主人公だけに少しずつ悩みを打ち明け、弱さを見せ、かわいい嫉妬を見え隠れさせると、もうメロメロ。
彼女が導くトゥルーエンドは、よろこびと涙と、くすぐったさに溢れています。
ギャルゲーチックな交流がご褒美的に見られる。
人物描写がしっかりしているので、どのキャラクター分岐も見たくなる。
まとめ
フルアニメーションの採用によって、アニメを見るように感動SFストーリーが楽しめるアドベンチャー。
アニメーションの力と、もともと「シュタインズゲート」が持つストーリーの力によって、ノベルゲーム初心者にとってこれ以上ない入門編になっています。
「ゲームはキャラクターを動かしてなんぼ!」
「萌え・オタク要素がアレルギー的に無理!」
っていう人は、プレイしない方がいいかな。
わたしは初のノベルゲーム体験になったわけですが、先が気になりすぎて、時間が許すならば最初から最後までぶっ通しでプレイできたと思います。笑
それくらい物語への熱中度が高い!
伏線のタネが前半でたくさん撒かれるだけに「じゃああれはどうなるの!?」「これはどこで繋がるの!?」と、早く解が知りたくて、病的に海外ドラマにハマった人みたいになってました。
ノベルゲームは小説に近いので、インタラクティブADVよりも感情移入の濃度が低く、良い距離感で物語を楽しめるのが良いですね!
普段なら大号泣していたと思いますが、それよりも物語の面白さに夢中になってプレイできました!(泣いてないとは言ってない)
おまけの感想
これは愛してしまいますね。
理系の知識を織り交ぜたセリフやモノローグが、ここぞというシーンで心に残りました。
すでに見たシーンは全て高速の「スキップ」が可能なので、別ルートを見るための周回がめちゃくちゃ快適です。
伏線のためと思われる主人公の不自然な行動がいくつかあるのが気になります。うっかり発言が多すぎる、実験結果を確かめない、深刻な結果を招いているのに実験を続けるなど。
物語前半の仲間たちと力を合わせて困難を打破していく流れが好きだったので、後半に主人公だけが一人で奔走するのが少し寂しい。
正しい選択肢を選んでいかなければならず、わたしは攻略サイトに頼りました。
「トゥルーエンド」で痛快な伏線回収がバンバン出てくるので、もう少し易しくても良かったような?
コメント
私も初めて遊んだノベルタイプのゲームが本作 (原作の方) でした。中盤からの怒涛の展開に引き込まれて寝るまも惜しんで進めてしまい、最後は号泣でした
先日4年ぶりに2周目を遊んだけどやっぱり号泣。続編のゼロをアニメで見てやっぱり号泣、もう泣いてばっかりです (笑)
物語は知っていますが、アニメとの融合ということでエリートも買おうかな悩んでます!
寝る間も惜しんでプレイしちゃうの、めちゃくちゃわかります!!
先が気になって、気になって、仕方なくなりますよね!
わたしもかなり夜更かししちゃいましたꉂ(ˊᗜˋ*)
ゼロも面白そうだなぁ…
アニメ化されているなら、ゼロのエリートもぜひリリースしてもらいたいですね!
なんだこのレビューは!?天才か??笑
アクションゲーマーなの知ってたから流石にノベルゲームはどうかと少し心配してたんやけど杞憂やったねw
クリア直後の熱量高い記事で素晴らしい!
おそらくネタバレ全開記事来るだろうからストーリーはそっち楽しみにしてるけどよくできたゲームだよね!
原作と比べて序盤が分かりやすくシンプルに改編されててより入りやすくなってたのよ。
原作だけじゃなくアニメもかなり評判いいからいいとこ取りできた感じやね(^^)
キャラは本当に濃すぎるw けどみんないいやつだから感情移入メッチャしちゃうのよね。
あのオカリンに感情移入してなんなら鳳凰院凶真をカッコいいと思えるとは開始時点では予想だにできずw
紅莉栖は歴代のゲームヒロインの中でトップと言っていいほど惹かれたなぁ。
これでノベルゲームもできるようになってさらに幅が広がったね!
しめしめψ(`∇´)ψ笑
とりあえずオススメを何本か追加で!笑
「428〜封印された渋谷で〜」
これは前から勧めてたかな笑
実写写真を使ったノベルゲーなんだけど、複数のキャラクターの視点を行ったり来たりするサスペンスゲーム!
シナリオの組み方がマジで上手い!
「ルートダブル 〜Before Crime After Days〜」
近未来を舞台にしたSFサスペンス!
厨二病もオタク要素もないけどシュタゲに雰囲気通じるとこあって何より伏線回収がものすごい!
今プレイするならダウンロード版しかないけどvitaがベストかなー
「極限脱出(ZERO ESCAPE)シリーズ」
純粋なノベルゲーじゃないけど脱出ゲームとSFサスペンス組み合わせたゲーム。
脱出ゲームも面白いしストーリーも面白い!
9時間9人9の扉→善人シボウデス→刻のジレンマの三部作で全部PS4とvitaのマルチ。
こんな感じかなー(^^)
俺もこのジャンルはまだ経験浅いからどんどん発掘したいところ!
ちなみに科学ADVのカオスヘッドやカオスチャイルドはZ指定やからね!笑
俺はカオスチャイルドが好きやけど表現キツイよ〜w
おおぉ!ありがとう!照れるぜぃ…(*/∀\*)
めっちゃ面白かったよー!
原作はどうなのか知らないけど、ゲーム冒頭の緊迫したモノローグのおかげで、序盤から楽しめたんだと思う。
きっと今の話が、どこかで重要になってくるんじゃないかって注意深く物語を見られたから^ – ^
ほんっとキャラ濃いよね~
個人的には、普段なら絶対好きにならないタイプのフェイリスにあんなに揺さぶられるとは思わなかったなぁ!
紅莉栖はもちろん、好きになるよね!
紅莉栖ルートに入ってからの、かわいいメールにキュンキュンしっぱなしだった(* ´ ▽ ` *)
一気にプレイしたいゲームが増えちゃった!うれしい!ありがとう!
なんかもう、ここだけでブログ1記事分の価値があるような…?笑
とりあえず上から攻めてみるね!