ゲームと映画大好き!
わにやまさん(@waniwani75)です。
今回はPS4ダウンロードソフト『THE QUIET MAN(ザ クワイエットマン)』の感想。
実写とCGを融合させたシネマティックアクションと、音を排除し、謎を多く残したストーリーになっている意欲的なタイトルですが、メインの戦闘がいま一歩という印象かな!
音声解禁によって謎が明かされるサプライズが最大の魅力になっているので、無声と有声の療法をプレイした感想を書いていきますよ!
- 実写ドラマと無声による新しい体験に挑戦する意欲作!
- ゲームシーンは戦闘がメイン!回避カウンターによるパンチングアクション!
- クラブの歌姫誘拐と主人公の幼少期が紐解かれるストーリー!
THE QUIET MAN(ザ クワイエットマン)
プレイ時間 | 5時間半 |
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ジャンル | シネマティックアクション |
難易度調整 | あり(中級者向け) |
価格 | 1,800円(税別) |
ゲーム部分はシンプルなパンチングアクション
『THE QUIET MAN(ザ クワイエットマン)』は、実写とCGによってドラマを追っていくシネマティックアクション。
耳の聞こえない青年が、ニューヨークのクラブで誘拐されてしまった歌姫を追いかけていきます。
無声によるストーリーや実写ドラマが特徴のタイトルですが、メインとなるゲーム部分は戦闘シーンのみ。
ストーリーを楽しむタイプのゲームでは、戦闘要素控えめの方がうれしいのですが、本作はむしろ、プレイヤーは戦闘しかしません。
ムービーを見て、敵と戦って、ムービーを見て、敵と戦って…。という繰り返しでゲームが進んでいくので、もう少しゲームプレイに工夫はほしいですね!
オブジェクトを調べて真相を紐解いていくようなプレイの方が、物語への興味と没入感も高まったと思います。
肝心の戦闘は、慣れればかっこよく決められるのですが、操作説明が一切ないのが痛手。
序盤は「□ボタン」のパンチ連打で切り抜けられますが、中盤以降は「△ボタン」の蹴りや、「×ボタン」での回避&カウンターを使っていかないとクリアできない難易度なので、結構苦戦します。
後半になるほど、敵のガードが固くなって攻撃が入らなるので、回避カウンターが必須になり、うまく決まって、スロー演出によるノックダウンがとれるとかっこいい!

敵の耐久力の高さ、多人数戦の不利など、『龍が如く』っぽいと言われた『JUDGE EYES:死神の遺言』に似ているなぁと思ってプレイしていましたが、『龍が如く』のアクション担当の方が作られているそうなので納得。
終盤は、何人倒せば戦闘終わるね〜ん!
って、ツッコミたくなるほど、わらわらと敵が現れます。笑
主人公の挙動が不自然で、敵に囲まれると抜け出せなくなったり、壁に追い詰められると操作が効かない、回避もできないなど、お世辞にも快適とは言えないアクション。
カメラが固定のため、場所によっては敵の予備動作が見えなくなってしまうので、端に行かないように敵を誘導しないといけなかったり、ガードを崩したらパンチ!パンチ!パンチ!とひたすら殴り続けないといけず、ゲームプレイ部分はもっとサクッと進められてもよかったかなーという印象でした!
ゲームプレイは肉弾戦闘がメイン。キャラクターの挙動に難ありでクセの強い戦闘。
音声の有無によるサプライズストーリー
『THE QUIET MAN(ザ クワイエットマン)』は、音声の有無によるサプライズの効いたストーリーが魅力です!
主人公の耳が聞こえないという設定上、1周目ではプレイヤーも音を聞き取ることができなくなっており、人物がセリフを喋っていても、声は聞こえず、何を話しているのかは全くわかりません。
- 1周目に「音声なし」でプレイ
- 2周目に「音声あり」でプレイ
1周目では何が起こっているのかわからなかったストーリーが、2周目の「音声あり」をプレイすることによって、謎が解き明かされる仕組みになっていて、驚きを味わうことができます。
正直、1周目はポカンだと思いますが、2周目では予想していたストーリーの核を裏切られるため「あっ!」と言わせてくれます。
そういうことやったん!?
かなり衝撃でしたねぇ。
プロローグに明かされるサプライズは、「音声なし」でプレイしてこそだなと思いました!
物語は、誘拐されてしまったクラブの歌姫を主人公が追いかける中で、幼少期の記憶が重なり、何人かの登場人物たちと交わっていくというもの。
このゲームは、1周目に映像から想像していたセリフと違うことを喋っていればいるほど面白いです。
「そんなこと言ってたんか!」って、裏切られる気持ち良さと、意味不明だったストーリーをようやく理解できたという安堵感が入り混じった、なんとも言えない気持ちになると思います。
英語音声の映画予告やゲームトレーラーを見て、少し後に日本語字幕付きが解禁された時の「あ、そういうことね!」って感じに似てます。
音声がつくことによって、大げさ気味に作られている実写ドラマも見られるものになっていますし、「音がない」と、ここまで何もわからないものかと痛感させられるゲームになっています。
音声の有無による2周目のサプライズストーリー。音が解禁されると物語の謎が解ける!
音声なしの1周目が「 ? 」すぎる!
2周目にサプライズを与えるために「音声なし」のプレイが必要だとしても、それでも、音声なしの1周目が「 ? 」すぎます!
音がないのにキャラクターたちがよく喋るものだから、よくわからん口パク映像を長々と見せられて、
って、何度根をあげたくなったことか。
つまらないとか、おもしろいとかじゃなくて、「わからない」っていうのはストーリーに対する興味がわかないのでダメだなぁと思いましたね。
1周目もある程度面白く、2周目にサプライズのあるストーリーが理想でした!
そして、一番の問題であろうと思われるのが主人公。
なぜ「音声なし」の1周目をプレイするのかっていうと、主人公のデインが耳が聞こえないからなんですね。
だったら、そこはせめて、主人公視点でストーリーが進むべきだと思うんですが、このデイン、読唇術を心得ていやがるじゃないか…!
主人公は、理解してるんかーい!
誰視点やねん!
プレイヤーは一体誰視点やねん!
それなら、「SIDE A」「SIDE B」の2部構成にして、1周目をデイン視点、2周目を”あの人”視点で描けば、サプライズもありつつ、1周目も2周目も楽しめる構成になったんじゃないかなぁ?
「音声の有無」という最大のキャッチはカナタに消えるけど。
そもそも、音のない世界を見せたいなら、「音声あり」なんて配信せずに、音を排除して魅せるストーリーっていうのもありなんですよね。
本作は「音がない」ことによる弊害をうまく利用していますが、「音がなくても伝わる」という部分では失敗していますから、コンセプトとゲーム内容がかみ合ってない感じがします。
結局、音があることに魅力を感じたわけですから。
「音声あり」へのサプライズを高めるためだとしても、1周目の「音声なし」がわからなさすぎる。
まとめ
パンチ連打の戦闘を繰り返すゲームプレイと、無声による「 ? 」なストーリーで、1周目のみのだとおすすめできませんが、何が起こっていたのか明かされる2周目には驚きを感じることができます。
とはいえ、ちょっといろいろ意味不明なので「おすすめするか?」と聞かれたら100%しないかな……。
うまく形になったとは言えませんが、新しいことをやろう!驚かせてやろう!という気概を感じるタイトルなので、いびつさも含めて楽しめるといいですね。
1周目をプレイした時は、正直どうなるのかと思いましたが、2周目をプレイして何度か驚けるポイントがあってホッとしました。
ストーリーを楽しむゲームなので、アクションがもう少し控えめの方がわたしは好きですね!
音声が解禁されるまでのモヤモヤした1週間を体験できたのはリアルタイムでプレイしてこそなので、発売日にプレイしてよかったです!
おまけの感想
後半になると、カウンターによるノックダウンが基本になります。
「×ボタン」の回避が成功してスロー演出が入ったら、すかさず攻撃してダウンを取りましょう!
操作説明がないので、かなり後半になってから「L2ボタン」で一時的にスローにできることに気づきました!
これ知ってると知らないでは難易度が大きく変わるので、ぜひ活用を!
ストーリーの重要人物「歌姫」ですが、彼女だけ実写とCGの顔つきがかなり違うので最初は別人だと思ってました!
同一人物だよ!笑
音声で全ての謎が明かされますが、結局「あれはなんでこうなったん?」と疑問の残る部分がありました。
裏設定はあるのだろうけど…。
コメント
歌姫のCGはどうしてこうなった?レベルですな(笑)
主人公は頑張ってるのに
内容は肝心のバトルがつまんないのはいただけないですよね、単調すぎて
そして龍が如くのバトルの人なんですな
龍が如くのバトルが大味で苦手だったんで、なるほど!だからか(笑)と思いました。納得!
デジキューブ時代のスクエニのような尖り感に期待して買ってみたので
音声追加でサプライズさせてもらえると良いのですが(笑)
あー!やっぱり歌姫の再現度、気になりますよね!笑
わたし本気で別人だと思ってましたから…(  ̄▽ ̄)
龍が如くの方みたいですよ!
腑に落ちますよね!
わたしは本家未プレイですが、さわり心地が「ジャッジアイズ」にめっちゃ似てたので笑
音声は期待と不安と半々ってところでしょうか…。
「どう変化するんだろう?」っていう、モヤモヤとしたこの時間は今プレイしてこそ味わえるものなので、それも含めて楽しんでおきます(๑•̀ㅂ•́)b