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ヴァンパイア【レビュー・評価】ヴァンパイアとして市民を吸血するか、医師として人々を助けるかはプレイヤー次第!パンデミック下のロンドンを舞台にしたミニオープンワールド

レビュー・評価

ゲームと映画大好き!
わにやまさん(@waniwani75)です。

『ライフイズストレンジ』などで知られるDontnodエンターテイメントが送る、PS4/Nintendo Switch『ヴァンパイア』の感想を書いていきます。

どんなゲーム?
  • “スペイン風邪”が流行した1918年のロンドンが舞台のミニオープンワールド
  • 市民を吸血するか救済するか、プレイヤーの行動でロンドンの街が変化する!
  • ダークでかっこいい難易度高めのヴァンパイアアクション
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ヴァンパイア

プレイ時間 28時間
ジャンル アクションアドベンチャー
難易度 中級者〜上級者向け
難易度調整あり
表現 グロ・ホラー表現あり(出血オフ機能なし)
ローカライズ 日本語字幕のみ
不自然さはないが改行に難あり

 

ヴァンパイア:短評

『ヴァンパイア』は、ヴァンパイアになってしまった医師がその原因と治療法を追求していくアクションアドベンチャー。

吸血しなければ生きていけない“ヴァンパイア”という題材を大いに活かしたユニークなゲームです!


舞台となるのは“スペイン風邪”が流行した1918年のロンドンで、コロナウイルスが猛威を振るう現在とリンクする点が非常に多くなっています。

市民を吸血して恐怖のヴァンパイアとして生きるか、市民に薬を作り救世主として生きるかは プレイヤー次第!

敵を倒しても5XPほどしかもらえませんが、善良な市民を吸血すると4000XPほど手に入る仕様になっており、善人でいようとすればするほど難易度がハネ上がります!

何度、吸血したいと思ったことか!(善人プレイ)

人間の良心とヴァンパイアの本能との間で揺れる主人公の葛藤が、まさにゲームシステムに落とし込まれているのが素晴らしいです!!


ヴァンパイアの超人的なアクションを駆使したハードな戦闘とコンパクトなサイズ感のオープンワールド。

主要人物の生死までもがプレイヤーに委ねられた、アドベンチャーゲーム並みの自由なストーリーを体験できます。

コロナ禍の今プレイこそするべきゲーム!


本作は、スペイン風邪が大流行した時代を切り取っているため、コロナ禍の今こそプレイする価値のある一作です。

例えば、

  • 人手・物資不足の医療崩壊を起こした病院の惨状が見られる
  • あちこちに「外出自粛」「咳禁止」「マスクの作り方」などの張り紙が貼られている
  • 病床の確保のための裏金や、隔離地域の壁建設計画などパンデミック下の事象が描かれる

などなど、今だからこそより興味深く感じられる世界になっています。

善人プレイの高い難易度設定が素晴らしい!


わたしはアドベンチャーゲームでの善悪分岐は悪手だと感じていますが、アクション要素が混ざるとこうも面白くなるかと驚きました!

善人でいたいけど、ラクして強くなれる甘い誘惑を突きつけられるゲームバランスが素晴らしいです!(市民を吸血すると街の治安が悪くなるペナルティあり)

善人プレイを突き通すならば、敵とのレベル差5〜10の格上なんて当たり前。

その辺のザコでも気を抜くと 死にます!すぐに死にます!

フィジカルの弱さを攻撃力で補おうとなれば、武器の強化素材を探すために探索も入念になりサブクエも積極的にやって……という好循環が生まれ、ゲームがどんどん面白くなるのがいいですね!

経験値を使ったスキルパネルで体力増加や戦闘アクションスキルを獲得できる(市民を吸血すれば大量にスキルゲット)

 

多彩なヴァンパイアアクション


アドベンチャーゲームの会社が作ったアクションって、あんまり期待できないんじゃないかなぁ?と思ってプレイした本作ですが、独特のもっさり感はあるもののアクションは多彩で面白かったです!

「スタミナ」と「ブラッド(血)」という二大要素が重要な戦闘になっていて、「武器を振るう・回避」といった行動はスタミナを消費、「スキル技の使用・体力回復」はブラッドを消費します。

つまり、ガンガン武器を振りすぎてもスタミナ切れで回避ができなくなってしまうし、スキルを使いすぎても回復するためのブラッドがなくなるため、スタミナとブラッドの管理が超重要!

また、スキル技や武器攻撃には属性が付与されているため、相手の弱点によって多彩な技をまんべんなく使いこなさなければならず、無駄なスキルがないのもうまい!

スタミナは自動回復ですが、ブラッドはスタンをとって吸血するか吸血能力のある武器(しかし攻撃力は低い)を使う必要があります。(市民以外の吸血はノーペナルティ)

影のように瞬間移動する回避や、敵の血液を踊らせて爆発させる必殺技、自身の血液を槍に変化させて突き刺すスキルなど、ヴァンパイアらしいアクションもかっこいい!

市民一人ひとりの作り込みがすごい!ただしテキストゲーでもある


吸血することのできる市民一人一人にはボリュームのあるストーリーが用意されており、キャラクターの作り込みがすごいです。

会話やサイドクエストのクリアによって、キャラクターの素性が明らかになっていくというスタイルで、面白いのは、キャラクターの素性を明かしていくほどに 吸血したときに得られる経験値が増えること!

丸々と太らせてから収穫するというヘンゼルとグレーテルのような狡猾なプレイもできてしまうし、単純にキャラクターのことを深く知ってストーリーが展開するのも読み応えがあります。

市民の数は総勢60人以上!

しかし、本作の好みが分かれそうなのもこの部分。

ストーリーが豊富なのはいいのですが、淡々とした立ち話が大量に展開されるテキストゲーなので、ストーリーに興味が持てないと長所が死にます……。

パンデミックにおける人々の考え方の違いや生き方が興味深くてわたしは楽しめましたが、もう少しストーリーの見せ方には工夫があってもよかったと思います。

旧世代感が強いアクションやグラフィック周り


ユニークなゲームシステムや豊富なアクションと、ゲームの中身は光る部分が多いのですが、キャラクターの挙動やグラフィックのクオリティなど、どうしても旧世代感が拭えません

PS3時代のゲームを今プレイしているような感覚で、見た目も地味なためとっつきは悪いです。

そのほかにも、

  • 改行や字幕表示がナンセンスなローカライズ(翻訳に違和感はない)
  • オープンワールドを走り回りすぎるとローディング(読み込み)が発生
  • 難易度高めなのにリトライ時のロードがやや長い
  • ファストトラベルがない
  • オートセーブで選択をミスってもやり直しがきかない
  • アプリケーション落ち

などなど、不安定な部分も多く、ストレスを溜めやすい人にはおすすめしません。

まとめ

ヴァンパイアをテーマにしたアクション、ストーリー、システムが楽しめるミニサイズのオープンワールドゲームです。

とにかくゲームのアイデア・オリジナル性が素晴らしく、カタチにするだけの高い技術力があれば化けただろう惜しい惜しいタイトルだと思います!

漂う旧世代感や不安定なゲームプレイ、高い難易度によって人を選ぶタイトル(そして人にオススメしにくい地味なタイトル)ではありますが、コアなゲームファンの方にはプレイしてみてほしい一作です!

MY POINT
最後の最後まで、「準・お気に入りゲーム」に入れようか入れまいか迷いに迷ったほどの良タイトルでした。

アラの多さは否めませんが、アドベンチャーゲーム専門の会社だと思っていたDontnodがこんな面白いゲームを作れるとは!

海外での発売から2年が経過していますが、今このタイミングでローカライズされて日本発売までこぎつけてくれたことに感謝です!

 

『ヴァンパイア』が好きな人におすすめのゲーム

インファマスセカンドサン

『ヴァンパイア』の善悪プレイが気に入った方にオススメしたいのは『インファマスセカンドサン』です!
コンパクトサイズのオープンワールドゲームで、善と悪の二択によってストーリーが変化する類似点の多いタイトル!
ヴァンパイアのように善人プレイが高難度なわけではありませんのでご安心を!

コントロール


『ヴァンパイア』の高め難易度が楽しめた方には『コントロール』がオススメ!
超能力アクションが気持ちのいい『コントロール』ですが、難易度は上級者向けに設定されており、歯ごたえのある戦闘を楽しめます
見た目の地味さによって埋もれてしまいがちなタイトルであるという部分も『ヴァンパイア』と似てるかなと思ったり……。
コントロール/感想