ゲームと映画大好き!
わにやまさん(@waniwani75)です。
今回はNintendo Switch『ゼノブレイド2 黄金の国 イーラ』の感想。
超大ボリュームのRPG『ゼノブレイド2』の追加シナリオとして制作された本作ですが、DLCとは思えないボリュームと満足感を味わえました。
本編を楽しめた方にはぜひ、手にとっていただきたいですね!
『ゼノブレイド2』本編をお持ちであればシーズンパスの購入。
本編をお持ちでない方は、イーラ編のパッケージ版も発売されています。
- ゼノブレイド2が好き!
- スピード感あるコマンドバトルを楽しみたい!
- スケールの大きなフィールドで遊びたい!
このゲームの記事 | |
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ゼノブレイド2 黄金の国 イーラ
プレイ時間 | 20時間 |
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ジャンル | RPG |
難易度調整 | あり |
本編の500年前を描いた長編DLC
『ゼノブレイド2 黄金の国 イーラ』は、『ゼノブレイド2』の500年前、本編で敵として登場した”シン”と、シンのドライバー”ラウラ”が主役の前日譚です。

『ゼノブレイド2』の追加シナリオとして制作されているからといって、
なんて、なめた姿勢でプレイすると腰を抜かします!
シリーズの魅力でもある高低差のある雄大なフィールドが大陸ひとつ分丸ごと新規に制作され、本編と同じフィールドは500年前の姿にアレンジ。
戦闘システムにも手が加えられ、サブ要素も豊富に配置。
プレイ時間は20時間、やり込みを含めるとさらに遊べます。
もう一回言いますよ。これ「追加シナリオ」なんです!
本編を持っていなくても遊べる単体パッケージが発売されていることからも、本作がいかに本気で制作された追加シナリオであるかがわかります。
前日譚という位置付けですし、『〜黄金の国 イーラ』からプレイすることも可能です。
ただ…!
個人的には、「ゼノブレイド2 → 黄金の国イーラ」の順で遊ぶことを推したい。
『ゼノブレイド2』で主人公レックスは、たくさんの壁にぶち当たり、受け止めがたい真実に触れ、それでも立ち上がって成長する熱い少年。
プレイヤーはレックスと同じように驚き、悩むことで、より感情移入してストーリーを楽しむことができます。
レックスが直面する問題のほぼすべてが『黄金の国 イーラ』の中で語られているので、前日譚を先にプレイすると、
と、本編の楽しさが削がれてしまうので、本編が先の方がオススメですね。
1本のRPG作品としては見れば、20時間というプレイ時間はコンパクトですが、
- 完成された戦闘システム
- 奥深い成長要素
- 作り込まれたフィールド
そして本編とつながりのあるストーリーによって、20時間の冒険が超大作RPGのような満足感を生み出します。
本編の魅力をギュッと凝縮した、理想的な追加シナリオです。
『ゼノブレイド2』の魅力を継承し、20時間というボリュームで大作級の体験ができる
スピーディにアレンジされた戦闘
「アーツ」というスキル技を使って、コンボや必殺技でダメージを叩き込むコマンドバトルは『ゼノブレイド2』を踏襲していますが、本作ではパーティ構成が固定になっているため、キャラ個性が出ました。
自由に好きなブレイドを組み合わせるカスタマイズの楽しみは減りましたが、「ブレイドガチャ」がなくなり、キャラ1体1体への思い入れが深まるので甲乙つけがたいところですね。
ブレイドガチャはなく、パーティメンバーは固定。
今作ではブレイド自身も操作できるようになっており、キャラを入れ替えてじゃんじゃん「アーツ」と「必殺技」を放って、コンボを狙う、コマンドバトルとは思えない忙しさ!
タイミングの重要なボタン操作とスピーディな展開、一瞬も気を抜けない戦いを盛り上げる光田康典さんの熱い音楽!
今作ではコンボが繋げやすくなっており、あまり深く考えなくてもコンボが完成していることもあるくらい戦況が目まぐるしく変化します。
『ゼノブレイド2』の戦闘はかなり複雑なので、深く理解していれば自分でコンボを組んでいき格上相手にも緊張感のあるバトルが楽しめます。
コンボが繋がりやすくなり、じゃんじゃん「アーツ」を使うスピーディな戦闘に!
サブクエスト必須のゲーム進行
サブクエストが豊富に用意されている本作ですが、サブクエストを大量にクリアしないと先に進めない場面が出てきます。これは「とにかくストーリーをどんどん進めたい!」という人にとっては微妙かもしれません。
わたしは誰に言われなくてもサブ要素を全部遊んじゃうタイプなので、まったく苦になりませんでしたが、サブクエストによってプレイ時間を延ばしているとも言えます。
ただ…、サブクエストは単なるお助けクエストではなく、
- メインキャラクターの心理を深掘りしている
- ワイワイと賑やかにしている日常が見られる
と、キャラクター同士が交流し、パーティに一体感が出たのは本編から変えてきた部分ですね。
固定パーティにより、メインキャラクターたちがワイワイ喋るサブクエストに。

サブクエをプレイしていると、キャラクターが適正レベルまで成長するので無駄がなく、人と人、人とブレイドをつなぐクエストの数々は、クリア時の充実感を底上げする役割を担っています。
「最後のサブクエスト」をクリアすることで明かされる、ヒカリのドライバー”アデル”の秘密も存在するので、ぜひ最後までプレイしてみてほしいですね。

”つながり”がテーマのサブクエの数々。最後に特別なクエストが登場する。
人との繋がりを重視したやさしいストーリー
『ゼノブレイド2』から500年前の物語。
厄災による脅威に立ち向かうという物語は、つらく暗いものを想像してしまうかもしれませんが、まったく逆です。とてもあたたかい。
人とブレイドを区別せず、誰にでも手を差し伸べる主人公「ラウラ」。
ラウラの周りには人が集まり、誰からも親しまれ、やさしさで人と人を繋いでいきます。
熱血の少年マンガ的主人公だったレックスとはちがい、ラウラは27歳。
大人として子供たちを守り、この世界の平和のために仲間とともに脅威に立ち向かいます。
ヒカリのドライバー「アデル」。
高貴な身分でありながら、人望に厚く、困っている人を見たら放ってはおけない超お人好し体質。
人に無関心だったヒカリは、アデルとの旅の中で、不器用ながらも思いやりと優しさに影響されていきます。

本編が厄災を討ち払う物語である以上、前日譚は厄災を完全には討ち払えなかった物語ということになります。
とてもやさしく、あたたかく、人とブレイドが理想的な友好関係を築いているストーリーだからこそ、ハッピーエンドとは言えない結末を知っているプレイヤーの心は軋むのです。
なぜシンは、人を憎んだのか。
本編では霞の中にあった物語を、ラウラとシンというキャラクターを通して追体験するとことで、本編の価値も増してきます。

500年前から続く人々の想いを溢れるほどに知ってしまうと、『ゼノブレイド2』というゲームが一層輝きます。
もう、『ゼノブレイド2』と『ゼノブレイド2 黄金の国 イーラ』は、2つで1つと言ってしまいたいくらい!
前日譚という「決められた結末」へと向かう冒険は、やさしくてあたたかい。
まとめ
『ゼノブレイド2』の美味しいところをギュッと詰め込み、本編と深い関わりを持ったストーリーによって、大作級の満足感を味わえるDLC。
『ゼノブレイド2』が好きだった方はもちろん、
- 『ゼノブレイド2』のガチャが合わなかった人
- 100時間遊ぶ体力はないけど『ゼノブレイド2』の世界を楽しんでみたい人
におすすめです。
ここまで気合いの入ったDLCをプレイしないのはもったいないです!
迷っている方はぜひ!
DLCの購入をまったく考えていなかった自分をぶん殴りたいですね。
やっぱりわたしは『ゼノブレイド2』の、フィールド探索とキャクター成長の噛み合ったレベルデザインが大好きで、延々とサブクエを遊んている時間が至高でした。
本編の大ボリュームを知っているから、「もっと遊びたい!」と欲深くなってしまうのが罪作りです。
おまけの感想
やさしくて、強くて、かっこよくて、かわいい。ラウラという主人公がとても好きです。(露出も少ないし笑)
相変わらずファストトラベル時のロードが早い!
サブクエが捗るし、何気に超重要なポイント。
オートバトルやボタン入力の自動化、索敵など、細かい設定が可能。
やりこみや周回で重宝しそう。
ゼノブレイドと言えばノポン?癒し要員としてのノポン族がいなくて寂しい!