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【レビュー】圧倒される芸術的な世界観と熱いストーリーの高難度ファンタジーRPG|ゼノブレイド2

レビュー・評価

ゲームと映画大好き!
わにやまさん(@waniwani75)です。

今回はニンテンドースイッチ『ゼノブレイド』の感想・評価です。

雲海に包まれる世界で、巨神獣という巨大な生物の上で暮らす人間たち。

主人公「レックス」が謎の少女「ホムラ」とともに「楽園」を目指すRPGです。

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ゼノブレイド2

プレイ時間 86時間(クリアタイム)
212時間(総プレイ)
ジャンル RPG
難易度調整 なし(高難度)

 

良いところ

息をのむ芸術的なファンタジー世界

『ゼノブレイド2』の世界観は、まさに芸術的!

思わず目を奪われてしまう大きな世界と神秘的な色彩、造形の数々に圧倒されてしまいます。

この美しい世界は「巨神獣(アルス)」という巨大な生物の上に形成されていて、

唯一無二の ファンタジー世界を冒険できるのがすごくいい!

 

ゲーム内では時間が流れており、時間や天候によって表情を変える大地を見ることができます。(好きな時間に変更できる)

フィールドの探索と町の発展

RPG作品ですが、フィールドでは「ジャンプ」が可能。


普通のRPGだったら「見えない壁」があるような断崖絶壁から飛び降りることができたり(落下ダメージあり)、いろんなところをジャンプで登れる、3Dアクションのようなフィールド造りが自由な探索を後押しします。

縦方向にも展開される高低差のあるフィールドデザインが本当に素晴らしい。


フィールドには、

  • 採取ポイントと宝箱
  • ブレイド(補助キャラ)のスキルを使った通せんぼ
  • お宝がっぽりの「サルベージ」ポイント
  • サブクエスト
  • 雲海の高さで行ける範囲が変わる
  • 序盤から高レベルの敵が闊歩
  • ブレイド成長のためのモンスター討伐

といった遊びがあり、心地よい音楽も相まって、

延々と探索しちゃうんだよねぇ~

 


各地にある街は、サブクエや買い物をすることで「発展度」が上昇。

店の商品が安くなったり、新しいサブクエストが発生するなど、やりこみも十分です!

恐ろしく速いロードスピード

完全なるオープンワールドではありませんが、ひとつのマップは非常に広く、街との境目がないシームレスなので、大きな世界を冒険することができます。


広大なマップでありながら、驚くべきはその「ロード時間」

どんなに離れた場所に飛んでも5秒と待たされることはありません。

サブクエやちょっとした忘れもの程度でもワープするのが苦ではないレベルで、

地味だけど これはめちゃくちゃ嬉しい!

ワープポイントも細かく設定されていますし、『ゼノブレイド2』のロード時間に慣れちゃうのが怖くなるほど快適です。

タイミングとコンボが重要な白熱バトル

戦闘は、通常攻撃はオート。

通常攻撃を当てることで溜まるスキル(3つまでセット可)を使って敵と戦います。

スキルを使うことで、必殺技ゲージを溜め、仲間とコンボをつないで大ダメージを与えていきます。

回復アイテムは一切なく、スキル技で回復しなければいけないので、

  • スキルをガンガン使って 必殺技を溜めるのか
  • 相手の攻撃を待ってスキルでリカバリーするのか
  • 回復はスキルではなく必殺技で対処するのか

雑魚戦とボス戦でも立ち回りは変わってくるので、工夫のし甲斐があります。

コンボをつなぐのにも、複雑なルールがあるので、

  • 必殺技をいつ使うのか?
  • さらに溜めて効果を増大させるのか?
  • 仲間と連携できるまで待つのか?
  • どの属性をつなげてコンボを組むのか?

タイミングが非常に重要で、白熱したバトルを楽しめます。

リズム感が気持ち良いコマンド入力

必殺技は「コマンド入力」や「ボタン連打」が必要だったりと、アクティブな操作が印象的です。


コマンド入力がタイミングよく入力できると、ダメージが増えるのはもちろん、エフェクトや効果音がどんどん加算されていくので、まぁ気持ち良い!

ボタンを押すタイミングに小気味のよさがあって、

リズム感が良いッ!

 

戦闘BGMのカッコ良さも相まって、

ノれる戦闘だよ!これは!

 

プレイヤーごとに異なる出会いのブレイドガチャシステム

『ゼノブレイド2』には、戦闘キャラクターの補助をしてくれる「ブレイド」という存在がいます。

1キャラクターに3体のブレイドをセットすることができ、戦闘中に切り替えることで、武器やスキルが変わり、さらに奥深くなっていきます。

この「ブレイド」はガチャからも入手することができるので、アタリ・ハズレ含め、誰が出るのかワクワクできるスマホゲームっぽさがあっていいですね!


ブレイドは、「信頼度」があり、

  • 指定の敵を○体倒す
  • 好きなアイテムを○回使ってあげる
  • 必殺技を○回使う
  • 宿屋で○回休む

など、条件クリアでスキルを獲得します。

お店の利用やフィールドでの討伐・遊びと絡んでいるのでやり込み量はすごいです!

1体は最初から強力なブレイドが相棒として存在しているので、「リセマラ(リセットマラソン)」は必要なし。(もちろん課金も一切なし)

専用クエストで仲間感の演出

ガチャから出たレアキャラクターには専用のクエストが用意されています。


これが、ムービー挿入あるわ、結構長いクエストだわ、で

めちゃくちゃいいッ!

1体のキャラクターだけを掘り下げていくので、起承転結がわかりやすく、ガチャ産でありながらしっかりと「仲間」として愛着が湧くように作られているのが素晴らしいです。

楽しくて熱い少年の成長ストーリー

ストーリーはとにかく熱い!

「ヒロインを何がなんでも守るんだ!」というズドーン!と筋が通った主人公はロールプレイングしていて気持ち良いです。


そもそもの「ヒロインを守る理由」が完璧なので、どこまで主人公が熱かろうが、盲目的にヒロインを守ろうが、納得感を持って見ていられます。

「少年のまっすぐで前向きな姿・挫折・成長」が、熱く!熱く!描かれており、これは心揺さぶられますね~。


「巨神獣」という生き物を大地にした設定や、同調した人間(ドライバー)が死ぬと記憶を失ってしまいコアという石に戻ってしまう「ブレイド」。

独創的な設定がドラマを支えていて、『ゼノブレイド2』ならではのストーリーが楽しめます。

アニメ調を活かしたギャグと熱血描写

『ゼノブレイド2』はアニメ調のキャラクターデザインになっていますが、これは「楽しい」方向へ活きていますね。

戦闘中の掛け合いはうるさいくらいですが、仲間の状況を把握するのに非常に便利です。(HPが少ないとか、必殺技を出せるとか)

ちょっと大げさなくらいにデフォルメされた表情、ボケとツッコミが楽しいギャグなど、仲間たちのやりとりが賑やかなので思わずクスッとしてしまいます。

「熱い」演出に違和感がないのも、アニメ調ならでは。

気になったところ

戦闘システムがややこしく難易度もかなり高い

難易度は非常に高いですね。

「回復アイテム」が存在しないので、戦闘システムをちゃんと理解して、スキル構成や技を出すタイミングを考えないとすぐにやられてしまいます。


いち戦闘にかかる時間も長いので、敵と戦ってのレベル上げは賢明ではありませんし、ボス戦では

どうやったら勝てんねんッ!?

と、絶望しちゃうようなのもいます。


戦闘システムが複雑なので、チュートリアルは丁寧なのですが、所々で「説明が下手」なんですよねぇ。

できることなら、すでに熟知している方に教えてもらった方が良いかと。

高難度への救済は?

かなり難易度は高く、難易度調整もないので、RPGが苦手な人にはオススメできません。

  • 工夫しがいのある戦闘
  • クエスト達成で経験値がもらえる
  • 倒れてもすぐ近くのポイントで復活
  • 戦闘後に全回復

など、リトライがしやすい環境にはなっていますが、難しいことは難しいですね。

『ゼノブレイド』は、素晴らしいフィールドを持っているので、難易度調整などでもっと万人に開かれてもいいんじゃないかと、個人的には思います。

ムービーの挿入は多め

ムービーの挿入は多めになっています。

特に序盤は、寄り道要素がない中で長いムービーを見るので、

早くフィールドで遊びたいぃぃ~!

とウズウズしちゃいます。


中盤以降は、キャラクターや物語を理解して冒険のご褒美としてムービーが機能していましたけどね。

それでも軍会議のようなシーンが続くと、さすがにキツイかな。

序盤は、広大なフィールドに出られるまで時間がかかるので、ムービーと相まってスロースターターな印象でした。

もったいなさすぎる「萌え」要素

『ゼノブレイド2』では日本アニメの「萌え」要素を取り入れているのですが、これはめちゃくちゃもったいない!と思いました。

  • 肌露出の多いヒロイン
  • ツンデレ・アンドロイドなどの属性付与
  • 温泉イベント
  • ラッキースケベ

などなど。

わたしが「萌え」苦手だからっていうのも多分にあるんですけど、見た目だけで敬遠されることも正直あると思います。


「国民的」と冠されるだけのズバ抜けた魅力を持っているRPGタイトルだと思っているので、ニッチな方向に走らなくてもよかったのではないかなぁ?と…。

楽しいアニメ調は好きですし、ヒロイン以外はそんなに露骨じゃないので、想像していたよりはなじめたんですけどね。

ブレイド周りのセットや入れ替えが面倒

ガチャで無限に生み出せることもあって、「ブレイド」周りは面倒な印象です。(所持上限はある)

フィールドには、「ブレイド」のスキルを使った”通せんぼ”がありますが、対応ブレイドをパーティにセットしていないと発動しないため、一回一回手動でセットしなければいけません。

スキルのソート機能も充実していないので、対応スキルを見つけるのもひと苦労で、使い終わったらまた元のパーティーに戻す必要があります。

終盤には、パーティの半分ほどを入れ替えなければいけない場面もありますし、クエスト進行が中断されることもしばしば。


他にも、

  • 簡易マップの表示範囲がせまい
  • 目標マーカーがアバウト
  • ヘルプがアイテム化されていて見づらい
  • モンスター図鑑のような記録帳がない

など、細かいシステム面で気になる部分があります。

まとめ

かなり高難度な点が人によっては注意が必要です。

しかし、広く美しい芸術的なフィールドとスケールの大きな熱いストーリーには唯一無二の魅力が詰まっており、難易度の高い戦闘にもハマれる奥深さがあります。

国産RPGの明るい未来を見せてくれるビッグタイトルです。

MY POINT
わたしは前作プレイ時、RPGが大の苦手で難易度に折れました。

しかし、当時よりもゲームに慣れたことで、元々『ゼノブレイド』が持っていた素晴らしいフィールドとストーリー、無数のサブクエストの面白さが際立って、大好きなゲームになりました!

ゼノブレイドの魅力がわかるようになってうれしい!

恐ろしく速いロードが一番のお気に入りです。

良いところ
  • 独創的なファンタジー世界観
  • 大地の大きさを感じるフィールド
  • 幻想的な絶景の数々
  • ボタン操作が小気味良い戦闘
  • キャラクターの掛け合いで賑やかな戦闘
  • ワープポイント多数
  • おそろしく速いロード
  • ロックで格好良いBGM
  • サブクエや買い物で発展する街
  • ややこしいシステムだが丁寧なチュートリアル
  • 戦闘後の自動全回復
  • にぎやかなキャラクターたち
  • 熱い主人公
  • 時間を自由に変更できる
  • 序盤から高レベルの敵がうようよ
気になったところ
  • ムービーが多め
  • 序盤は広大なフィールドに出られずつかみが弱い
  • プレイする人を狭める「萌え」要素がもったいない
  • システム周りがかなり複雑
  • 取得アイテムが届かないところに飛び散る
  • スキル不足で進めないクエストが多い
  • お店のアイテムを全種買うやりこみで購入済みのアイテムがわからない
  • 敵の乱入が怖い
  • ヘルプがアイテム化されていて見づらい
  • 簡易マップの表示範囲がせまい
  • 戦闘中に敵や自分がフィールド外に落ちる
  • 戦闘に勝ったのに負けムービーが多い
  • ブレイドのセットや入れ替えが面倒
  • マップが最初から埋まっていて行ってない場所がわからない
  • 絶景ポイントが絶景かよくわからないことがある

コメント

  1. システム周りはちょっと覚えるのが大変そうですが、いろんな部分が自分好みそうなゲームです。前作遊んでませんが、これはいずれ遊びます!ロケーションはすごく良いですね!この記事の写真を見ているだけで、フィールドを歩き回りたくなります。いやー、それにしてもスイッチの勢いは凄いですね。遊びたいソフトがどんどん増えて行きます。

    • 前作とはまったく繋がりないんで、ヒリヒリした戦闘が嫌いじゃなければ「景色きれい~」という理由だけで飛び込んでも楽しめそうなゲームです^^*

      スイッチすごいですね。
      長く楽しめる完成度の高いゲームが揃っていて、ジャンルもいろいろなんで、何かしらハマるゲームがあるという…。
      2018年も楽しみです!

  2. 最近、萌えとムービーが大変苦手というかアレルギー気味なので敬遠しております。
    そこ以外はわにやまさんをはじめ、皆さんの感想を見るに面白そうなんですけどねぇ
    美味しそうな食べ物に絶対食べたくない嫌いなものが入ってて食えない感がなんとも(笑

    • めちゃくちゃわかりますw
      わたしもゼノブレイド2を買うかどうか直前まで迷ってたのは「萌え」要素に抵抗あったからですからねぇ。
      アニメは大衆化してますが、深夜アニメ見ない人間からすると異世界です((^^;)

  3. 今作のストーリーは前作も遊んでいるといろいろと衝撃を受けるシーンがあります。
    その辺、わにやまさん的にはどうだったのか気になりますね。
    なんとなくあのシーンだとはわかっても、どう驚くのかまではわからないと思うので。

    もし気になって時間があれば、前作も最後まで遊んでみてほしいです。

    • うわー、それはめちゃくちゃ気になりますね。
      というのも、以前まではストーリーはおまけ程度にしか捉えてなくて、『 2 』をプレイしてオーバーラップしてくるほど鮮明には覚えてないんですよ…。
      今なら間違いなく前作も楽しめると思うんで、「もう一度」っていうのはアリかもしれません!