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冤罪執行遊戯ユルキル【レビュー・評価】ADV×脱出ゲーム×シューティング!?冤罪人と被害者のエゲツないパートナーシップで挑むデスゲームアドベンチャー!

レビュー・評価

ゲームと映画大好き!
わにやまさん(@waniwani75)です。

2022年5月26日発売『冤罪執行遊戯ユルキル』の感想をお届けします。

体験版の感触がよくって期待していたタイトルだったんですが、解決編に向けてどんどん失速していくというミステリーファンにはおすすめできない悲しい結果に……。

それでも!見どころのあるタイトルではあったので、魅力や注意点を紹介していきます!

どんなゲーム?
  • 冤罪人たちが無罪を勝ち取るためにデスゲームに挑む!
  • 脱出ゲームとシューティングを組み合わせた異色のADV
  • 国産ADVらしい個性的で賑やかなキャラクターたち
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冤罪執行遊戯ユルキル

プレイ時間 10時間
ジャンル アドベンチャー/脱出ゲーム/シューティング
難易度 シューティングの難易度調整あり

 

冤罪執行遊戯ユルキル:短評

『冤罪執行遊戯ユルキル』は、凶悪犯罪で実刑を受けた冤罪人たちが無罪を勝ち取るためにデスゲームに参加するアドベンチャーゲームです。

ハラハラするストーリーと、脱出ゲーム、そしてシューティングの3つの要素が合わさった 異種混合のてんこ盛りゲーム!

3つのゲームパートを楽しめるよ!


デスゲームの参加者たちは、自称探偵やアイドル、オタクなど国産ADVらしい濃い面々が集結!

「冤罪人」と「被害者」が激しく感情をぶつけ合い、冤罪によって狂った人生と事件によって大切な人を失った痛みをエグっていくという しんどさしかないストーリー!

だがそれがいい!!

脱出ゲームパートでは、事件を洗い直しながらパズルや謎解きに挑戦し、心の対立をシューティングパートで具現化、そしてミステリーらしく冤罪を晴らすために証拠を突きつけていきます。

シューティングパートは本気度が高い!スコアアタックも遊べる!
 
無差別大量殺人やストーカー殺人など、さまざまな事件の心情が描かれる

凶悪事件の謎とデスゲームの目的を暴き出すスリリングなアドベンチャーゲーム。

周回やマルチエンディングなしでサクッと遊べます。

冤罪人と被害者の絆にグッとくる!


本作は、冤罪人と被害者がデスゲームの中で絆を深めていく人間ドラマにグッときます!

ゲームのルール上、被害者は冤罪人の首輪についた毒でいつでも殺すことができるようになっているんです。

つまり、冤罪人側は自分が罪を犯していないと“信じて”もらえなければ、即死亡!

憎しみと恨みに満ちた被害者の心を覆すのはカンタンなことではなりませんが、証拠品での反証だけでなく、人間的な部分で心を通わせ信頼を築いていくことが重要視されているので、デスゲームという題材ではありますが、意外と爽やか!

逆に、もっとエゲツないストーリーを期待してるとアレ?ってなるかも!


大切な人を突然奪われた悲しみと、事件のあとも続く孤独と苦難……。

聞いているだけで苦しくなる被害者感情の深掘りと、デスゲームを通じて前向きに変化していくキャラクターたちがユルキルの一番の魅力かなと思います!

今にも殺人ボタンを押しそうなブチギレ被害者を、正しい選択肢で説得する「マジキルパート」
 
ハイテンションなマスコットキャラクターがいい感じ!

 

本気のシューティングパート


ユルキルのシューティングパートは、“ちょっとしたスパイス”なんてレベルではない本格的な作りになっており、ガッツリシューティングゲームとしても楽しめます。

面白い試みなのでわたしは好意的に受け取りましたが、章ごとにガッツリ3ラウンドのシューティングゲームをやらされるので、ストーリーのテンポはぶった斬られていますね。

1ラウンドは、ザコ戦の後にボス戦という構成で、難易度ノーマルでも 弾幕が激しいのなんの!

なんとか1発クリアできたけどギリギリだった!


物語を読み進めることに集中したいプレイヤーには、シューティングが邪魔に感じるでしょうし、なかなか難しい組み合わせではあったかなと思います。

物語の前半はまだシューティングパートの必要性を感じられましたが、後半になると「シューティングパート必要ある?」と疑問を感じざるを得ないストーリーとの無関係っぷりが加速するのは残念。

正しい証拠品を選ばないとシューティングパートの残機が減ってしまう

 

もう少し歯ごたえのほしい脱出ゲームパート


脱出ゲームパートは、無難に楽しいですが、もう少し歯ごたえがほしかったです!

脱出ゲームとは言っても、総当たりで室内を調べてパズルに挑戦するだけで、パズルも難易度がかなり低く作業的。(例えばカンタンな足し算とか)

家庭用に最適化されておらず、ドラッグ操作が多い点でもUIがもう一歩と感じました。

タロットカードの知識がないと難しい場面も
 
デメリットなしで三段階のヒントを聞けるので脱出ゲームで詰むことはないと思います♪

 

失速するミステリー


で、結局おもしろいの!?どうなの!?というのが一番気になるところだと思いますが、残念ながら微妙です!

なにが微妙って、ミステリーの肝心要である オチがよくない!

真犯人を特定する根拠や物証がテキトーすぎるし、とにかく説明不足でモヤモヤするので読後感がスッキリとしません。

物語の前半は、冤罪人と被害者の感情をぶつけ合うバトルに引き込まれますが、後半はストーリーが停滞してただゲームをやらされるだけなので、一気に失速します。

面白いミステリーを楽しみたい方にはおすすめしません。

最後の真犯人指名はプレイヤーの手で。

 

まとめ

アドベンチャーと脱出ゲームとシューティングの異色の組み合わせが楽しめる日本らしいデスゲームADVです。

個性的で賑やかなキャラクターやおしゃれなデザインなど、光るものが多いにありますが、ミステリーとしては微妙!

良質なミステリーを求める人にはおすすめできませんが、キャラクター重視でストーリーを楽しみたいなら見どころのあるゲームだと思います。

『冤罪執行遊戯ユルキル』みたいなゲームのおすすめ

十三機兵防衛圏


『冤罪執行遊戯ユルキル』の異種混合なアドベンチャーゲームが楽しめたなら、おすすめなのは『十三機兵防衛圏』です!
少年少女たちの時代を超えた群像劇を描きながら ストラテジー要素を組み合わせた人気作!
好きなキャラクター順にストーリーを読んでいくことができ、先が気になるストーリーと美しい2Dグラフィックに夢中になります!

十三機兵防衛圏/感想
 

極限脱出シリーズ


『冤罪執行遊戯ユルキル』の脱出ゲームとADVの組み合わせにハマったなら、おすすめなのは「極限脱出シリーズ」です!
良質な脱出ゲームを楽しめるだけでなく、どんでん返しの連続に 開いた口が塞がらない傑作!

  • 極限脱出 9時間9人9の扉
  • 極限脱出ADV 善人シボウデス
  • ZERO ESCAPE 刻のジレンマ

の三部作となっています。
脱出ゲーム好きだけでなく、アドベンチャーゲームファンにはぜひプレイしてほしいタイトル!