ゲームと映画大好き!
わにやまさん(@waniwani75)です。
今回は、PS4『絶体絶命都市4Plus -Summer Memories-』の感想。
”災害”を扱ったゲームということで、シリアスなゲームを想像してしまいますが、とんでもない!
ギャグ満載!おふざけ満載!のぶっ飛びネタゲームでした。
おそらく未完成品のゲームなので、突貫工事っぷりを含めて楽しめるかどうかは、あなた次第!
- 都心部を大地震が襲う…災害下で起こるトンデモ事件簿の詰め合わせアドベンチャー!
- 探索してイベントを進めていき、帰宅を目指すリニア進行
- 全然シリアスじゃない!ぶっ飛び選択肢でおふざけ満載!
このゲームの記事 | |
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絶体絶命都市4Plus -Summer Memories-
プレイ時間 | 8時間 |
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ジャンル | サバイバル・アクション・アドベンチャー |
難易度 | 調整なし インタラクトできるオブジェクトがわかりづらいが、アクション性は求められず易しい |
グロ表現 | 災害下なので人は死ぬものの、低グラフィックのためグロさは感じない。部位欠損などはない。 |
災害シミュレーションではなく災害トンデモ事件簿の詰め合わせ
『絶体絶命都市4Plus -Summer Memories-』を、真面目な災害シミュレーションだと思っている方。
その考え、危険です!
すぐに頭から消去してください。
本作は、災害下で巻き起こるトンデモ事件簿を詰め合わせたアドベンチャー。
真面目な気持ちでプレイすると、期待が底辺まで叩きつけられるので、やめましょう。(わたしは勘違いしてたので)
主人公には、ステータスがあり、
- ストレス
- のどの渇き
- 腹具合
- 食欲
- 排泄欲求
を満たすために、食料やトイレの確保が必要に……、なりません。
トイレを見つけたら用を足し、少し多めに食べ物を購入するだけで事足ります。
少ない所持数のカバンで持ち物を取捨選択する必要も……、ありません。
大容量のカバンがあります。なぜか序盤で30万円手に入るので、お金もたっぷりあります。
会話の選択肢によって、「善行ポイント」「悪行ポイント」というものが加算されますが、ゲームの展開を左右する……、こともありません。
どうですか?
なんだこのゲーム!?
そんな感じがしてきましたか?
そうです、そんなゲームなんです。
間違っても、災害下を生き抜くサバイバル・アドベンチャーだなんて思わないように!(ここ重要!)
設定されているゲームシステムはすべてあまり意味がなく、イベントを発生させていけば次に進んでいくリニア進行。
一応、震災をテーマにしているので、震災直後のパニック状態から、数日経過して帰宅困難者に溢れかえる街など、災害シミュレーションの”風味”は感じ取ることができます。
しかし、メインはそこじゃない!
災害下で巻き起こる、トンデモ事件簿の数々を楽しむのがこのゲームの醍醐味!(たぶん)
怪しい宗教団体のリーダーに祭り上げられたり、成り行きで避難所の人々に神のように崇められたりと、出来事がいちいち絵空事すぎる!
いや、実際にそういうこともあるのかもしれない!
でも、違うよね?
そんな宝くじ的確率のシミュレーションなんて求めてなかったよね!?
「なに!その変なゲーム!?」と興味が湧いた方は、『絶体絶命都市4Plus -Summer Memories-』を楽しめると思います。
なんでやねん!
なんでやねん!
なんでやねん!
ってツッコミ連発でプレイすると、大変楽しめるゲームになっております。
「はぁ?」と、憤りを覚えた方は、やめましょう。このゲーム不要です。
シリアスな災害シミュレーションではなく、ギャグ連発のとんでも事件簿アドベンチャー。
ゲーム内容の誤認に注意!
災害下でむき出しになる人間の汚さを描く
『絶体絶命都市4Plus -Summer Memories-』は、災害下でのトンデモドラマを楽しむゲームですが、基本的にKUZUしか出てきません。
善い人が痛い目を見て、KUZUがのさばるかなり胸くそ悪いストーリーです。
食料を法外な値段でふっかけてくる輩に、よそ者を排除しようとする避難所の人々、震災に乗じた殺人。

震災下で人々が助け合って生き抜くあたたかなドラマ。な〜んてものを期待していたこともありました。笑
ないです、ないです。
ギャグで貫くのかと思いきや、いきなりセンシティブな内容に踏み込むので、ここはいっそギャグに振り切った方がよかったと思います。
人間ドラマが完全に描写不足なのに、起こる出来事だけが凄惨なので、後半の展開は悪趣味に感じます。ちょっと笑えない。
震災下で命の重みを知るはずが、なんだか、”死”が軽く扱われているような気さえしてきます。
ローグラフィックによって、登場人物が全員”お人形さん”みたいなのが救いですが。
災害によってむき出しになる人間の汚さが描かれる。
おふざけ選択肢が面白すぎる
『絶体絶命都市4Plus -Summer Memories-』は、会話の選択肢が豊富で、ぶっ飛んでいるのが面白いです!
例えば。
女子高生を見かけたら教えてほしいと頼まれる場面では、
- わかりました 青いベストの生徒を見つけたら、教えますね
- それなりの報酬をもらえるなら、探してあげるわ
- こんな時に人探しなんてしてられないわ!他をあたって!
- とっても面倒で気が進まないけど、もし見かけたら教えてあげるわ
- (じょ、女子生徒…!きっと可愛いに違いない…)よ、喜んで捜します!
- (なんて可憐な先生なの… 私の好みだわ…)よ、喜んで捜します!
後半、不純な妄想がダダ漏れしすぎやん!笑
「とっても面倒で気が進まないけど、もし見かけたら教えてあげるわ」っていうのも、なぜ敢えてそれ言う!?
って、ツッコミどころ満載ですよ。
こんなのばっかりなんです。
ふざけた選択肢を選びたくて、選びたくて仕方がなくなります。
実際には選ばなくとも、提示されるぶっ飛んだ選択肢の数々にクスクス笑いながらプレイできます。
会話で発生する選択肢がツッコミどころ満載で面白すぎる。
たぶん、未完成品
全編プレイしてみた感じですが、これ、たぶん、未完成品ですね。
ゲームを進めるなかで、何人もの登場人物と出会いますが、伏線張るだけ張ってフェードアウトしていくキャラクターも多く、「あの人どうなってん!?」「あの出来事なんやってん!?」と、???のまま終わるストーリーがいくつかあります。
グラフィックも現行機の大画面でプレイするにはお粗末ですし、画面の揺れと暗転だけで”道路が崩落したことになっていた”時は、何が起こったのか理解できませんでした!
エンディングも、ものすごーく突然訪れるので、
え!?
これ、終わったん!?
って、びっくりすると思います。
さて、この突貫工事っぷりの溢れる『絶体絶命都市4Plus -Summer Memories-』楽しめるかどうかは、バッサリ分かれると思います。
フルプライスで発売しているゲームでこれはないだろ…って人もいるでしょうし、
あまりにも酷すぎて、ゲラゲラ笑ってプレイできる人もいると思います。
楽しめたとしても、おそらく本来の楽しみ方とは違う「このゲーム、酷すぎるー!」っていう楽しみ方になると思うので、製作者の意図とは異なってきそうです。
突貫工事っぷりが目立つ未完成のゲーム。楽しめるかどうかは、バッサリ分かれそう。
まとめ
都市を襲った大震災の中で描かれるトンデモ事件簿を楽しむアドベンチャー。
非常に荒い作りで、突貫工事っぷりが目立ちますが、それも含めてネタとして楽しめる方には面白い一作になると思います。
フルプライスのお値段考えると、敢えてオススメするゲームにはなりませんが。
間違っても、真面目な災害シミュレーションや、サバイバルアクションだと勘違いしないように注意を。
わたしは実は結構楽しめました!
というのも、わたしが嫌いなゲームは、無駄に時間を消費させたり、難しすぎる、ストレスの溜まるゲームなので、サクサクプレイできてツッコミどころ満載なんで、どんどん加速するトンデモ事件っぷりが可笑しかったです。
宗教団体のリーダーを押し付けられた時は、どうしようかと思いましたよ…。笑
ローグラフィックによってリアルさが欠如していたのも、ギャグとして楽しめた要因かもしれません。
ただ…後半のシリアス展開はキツイですね。
ギャグで突っ走ってほしかった!
おまけの感想
リアルな災害時に役立つ情報を見ることができます。災害時はリュックのような両手のあくものがよく、重いものを上の方に入れると歩きやすいって知ってました?
無表情すぎる主人公のアンドロイド感がすごいです。音声ガイダンスのようなセリフの数々もツボ…。
ゲームの中には、日清のカップヌードルやradikoが登場!radikoは災害時の情報収集に、カップヌードルは保存食としてかな?
最後に少し分岐があり、どちらのエンディングも笑撃なので、セーブを分けておくのがオススメ。
「どちらに行くか?」の前でセーブしましょう。
調べられるもの、開けられる扉、登れる段差が分かりづらく、どこ行ったらいいのかわからない迷子状態に陥りがちです。
わたしは遭遇しなかったのですが、バグや強制終了に遭遇している方が多く見られます。このクオリティのゲームでバグの頻発はかなり厳しいと思う。
余震時には、しゃがむ動作が要求されますが、余震と崩落の違いが分かりづらく、崩落によってゲームオーバーになることが多いです。モーションがもっさりめなので、崩落は初見殺し的。